日本消防設備安全センターが実施している国家資格です。
様々な建物に設置されている消防設備は、その機能がいざという時に正しく働かなければ意味がありません。そのためには正しく設置されている事だけでなく、正しく維持管理されていることも重要です。
消防設備等の維持管理のために定期点検が義務化されていますが、その中でも人命に関わる設備に関しては消防設備点検資格者の資格を有しているものに点検させなければいけないことが定められています。
消防設備点検資格は、第1種と2種として特種に分かれており、それぞれ点検できる対象設備が異なってきます。
資格は講習を受けたのちに修了考査試験に合格することで取得できますが、受講資格を満たしていなければ講習の受講ができません。
講習を受けたけれど修了考査に受からなかったという場合、1回に限って再度試験を受けることができます。
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消防設備点検資格者試験の基本情報
資格種別 | 国家資格 |
ジャンル | 保安・技術 |
資格区分 | 第1種、第2種、特種 |
受験資格 | 下記参照 |
講習日程 | 3日間 |
試験方法 | 講習受講後に修了考査試験(筆記試験) |
合格点 | 各分類ごとに50%以上で、かつ全体の出題数の70%以上の正解率 |
免除科目 | 一部受講免除あり(試験の免除科目はなし) |
講習場所 | 全国各地の県庁所在地 |
受講料 | 31,800円(再考査は3,390円) |
登録・更新 | 5年ごとの更新手続きが必要。再講習を受講することで更新することが可能。再講習受講料は9,740円。 |
主な対象者 | 小学生
中学生
高校生
大学生
専門生
社会人
その他 |
問い合わせ | 一般社団法人 日本消防設備安全センター |
【総合評価】
人気 : | 将来性: |
就転職: | 難易度: |
【関連資格】
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消防設備点検資格者試験の受験資格
- 消防設備士(甲種・乙種)、電気工事士(第1種・第2種)、管工事施工管理技士(1級・2級)、水道布設工事監督者など特定の資格所有者
- 消防用設備や特殊消防用設備などの工事・整備について5年以上の実務経験
- 消防用設備に係る事務に関し1年以上の実務経験
- 機械、電気、工業化学、土木又は建築に関する学科を修めて卒業
など
消防設備点検資格者試験の講習日程
講習は3日間で実施されます。
講習日程は各都道府県により異なるので、日本消防設備安全センターのHPにある「講習予定」で確認して下さい。
消防設備点検資格者試験の講習内容
第1種、第2種
特種
3日間の講習は9時~17時ごろまでみっちりこなします。
消防設備点検資格者試験の修了考査内容
第1種、第2種 | 防法令関係8問、技術基準関係12問、点検要領関係12問 |
---|---|
特種 | 消防法令関係8問、設備概論関係16問、基礎知識関係8問 |
消防設備点検資格者試験の受験者数・合格率
合格率は90%ほど
消防設備点検資格者試験の難易度
講習をしっかり受講すれば合格できるので難易度としては低いです。
消防設備士に比べると簡単に取得できますが講習がある分、お金がかかるのがネックですね
消防設備点検資格者試験の勉強法
講習があるので事前に試験対策をする必要はありません。
資格を活かせる仕事
マンションに住んでいる人は、消防設備点検で自宅に点検業者さんが入られて作業されているのを見られていることがあると思います。
この点検作業は消防設備点検資格者でなければ行えません。マンションに限らず建物にはスプリンクラーや消火器、消火栓、誘導灯など多くの消防設備が設置されています。
それらを点検できる資格となっていますので、建物管理をしている会社や、消防設備機器を扱っている会社、などで資格を取得していれば点検業務も行う事ができます。
消防用設備等の点検と報告を行える資格のため、この資格を持っていることで社外に消防設備点検の依頼をしなくても自社で行えるようになります。ただし講習を受けるためには条件があるため誰でも簡単に受講できるというものではありません。
消防設備点検に関連する業務を行っている企業では、社内で資格取得者を増やすために受講を推奨している場合もあります。