救急救命士とは、読んで字のごとく傷病者を救急車などにて救命処置を行うスペシャリストになります。心配停止状態などの重篤患者に対して、気道確保や心肺の回復、輸血処置などを救急車の中などで、医師の指示の下行う仕事になります。
救急救命士は、日本救急医療財団が行う国家資格で、名称独占資格になりますので、救命救急士の免許を持っていなければ、救命救急士としての業務を行うことができません。人の生命に関わる、非常に重く責任ある仕事になりますので、決して楽ではありませんが、やりがいのある仕事になります。
職業柄、体力を使う仕事になりますので、受験者の約9割が男性になります。
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救急救命士試験の基本情報
資格種別 | 国家資格(名称独占資格) |
ジャンル | 医療・心理 |
資格区分 | なし |
受験資格 | ・大学の入学資格を要し、救急救命養成所で2年以上の救急救命士としての経験 ・大学や高専などで1年以上かつ、指名された科目を修めて指定施設で1年以上の経験 ・大学で指名された科目を修めた者 など |
試験日程 | 3月中旬(年1回) |
試験方法 | 筆記試験 |
免除科目 | なし |
試験場所 | 北海道、東京都、愛知県、大阪府、福岡県 |
受験料 | 30,300円 |
登録・更新 | 救急救命士名簿に登録することにより交付。 新規名簿登録手数料:6,800円 |
主な対象者 | 小学生
中学生
高校生
大学生
専門生
社会人
その他 |
問い合わせ | 一般財団法人 日本救急医療財団 |
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救急救命士試験の試験日
2019年度試験(第42回)
試験日 | 申込期間 | 合格発表 |
---|---|---|
2020年3月8日(日) | 1月6日~24日 | 3月31日 |
救急救命士試験の試験内容
出題形式
筆記試験(択一式)
出題範囲
基礎医学、臨床救急医学総論、臓器器官別臨床医学、病態別臨床医学、特殊病態別臨床医学
合格点
必修問題においては80%以上、かつ通常問題においては60%以上
救急救命士試験の受験者数・合格率
年度 | 受験者数 | 合格率 |
---|---|---|
2018年度 | 3,105人 | 91.9% |
2017年度 | 3,015人 | 85.0% |
2016年度 | 2,871人 | 86.1% |
2015年度 | 2,956人 | 90.2% |
2014年度 | 2,978人 | 87.7% |
2013年度 | 2,721人 | 83.1% |
救急救命士試験の難易度
合格率の推移を見て頂ければ分かりますが、落とすための試験ではありませんので、養成校でキチンと勉強していればそれほど難しい試験ではありません。
救急救命士試験の勉強法
試験は、「救急救命士標準テキスト」から主に出題されるので、このテキストを徹底的にこなしましょう。
資格を活かせる仕事
救命救急士のほとんどが、日本全国の消防署で消防官として働くことになります。その他にも、救急救命センターで働かれる方もいます。勤務形態は激務で、一般的な週休2日制ではなく、夜勤であったり、24時間勤務を1日おきこなさなければいけません。
消防署で勤務する場合は、地方公務員になりますので、各自治体の給与規定に沿って支給される給料が決定されます。一般的な給料水準で言うと、高卒で15~16万円、大卒で17万~18万円程度になります。看護師などの医療系資格に比べてかなり低い水準になります。
救急救命士としての業務にやりがいを感じる人でないと、救急救命士としての業務を続けていくことは難しいかもしれませんね。
⇒ 救命救急士の仕事