全国調理職業訓練協会が主催している試験で、介護が必要な人の身体の状態に合った食事を作ることができることを証明する試験です。
介護を必要とする人の中には、かむ力や飲む力が弱くなっている人や、何等かの病気により食事制限がある人、身体が不自由な人、要介護状態の人などがいます。
ですので、それぞれその人に合った食事を提供するために、栄養素や調理方法などを変えていく必要があります。調理師や栄養士の資格を持っていても、介護食は勉強をしないので、その人に合った介護食を作るのにはこの資格が重要となります。
介護食士の資格は、1級から3級まであります。
資格取得において、講習と調理実習を所定時間数行い、修了試験を合格する必要があります。
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介護食士試験の基本情報
資格種別 | 民間資格 |
ジャンル | 介護・福祉 |
資格区分 | 1級・2級・3級 |
受験資格 | 【1級】2級取得後、介護食の調理実務2年以上経験している25歳以上 【2級】3級取得者 【3級】誰でも受験できます |
講習日程 | 認定により異なる |
試験方法 | 筆記試験、実技試験 |
合格点 | 筆記、実技共に60点以上 |
免除科目 | なし |
試験場所 | 全国調理職業訓練協会指定の認定校 |
受験料 | 認定校により異なる(概ね7~9万円ほど) |
登録・更新 | 資格申請料:6,600円 |
主な対象者 | 小学生
中学生
高校生
大学生
専門生
社会人
その他 |
問い合わせ | 公益社団法人 全国調理職業訓練協会 |
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介護食士試験の講習日程
全国調理職業訓練協会のHP内にある「講習会開講施設」にて認定校を確認することができます。
介護食士試験の講習内容
- 学科(32時間)
-
医学的基礎知識、高齢者にかかわる制度、栄養学、食品学、食品衛生学
- 実習(40時間)
-
調理理論、調理実習
試験を受験するには80%以上の出席が必要になるので寝坊しない様に気を付けて下さい!!
介護食士試験の試験内容
講習内容に準ずる
介護食士試験の受験者数・合格率
合格率はほぼ100%
3級の受験者は年間1,500人ほどと言われています。
介護食士試験の難易度
合格率がほぼ100%ということからお分かりの様に難易度は低いです。試験は講習の内容から出題されるので「80%以上の出席」をクリアできれば合格することは容易です。
介護食士試験の勉強法
みっちり講習があるので事前に何か対策を立てる必要はありません。
資格を活かせる仕事
この資格を持っていると、高齢者に食事を提供するグループホームや特別養護老人ホーム、デイサービスなどの介護施設に就職する際に有利になります。
日本は超高齢化社会が進んでいますので、今後介護を行う施設などで働く人材の需要は高まっていくと思われます。
また介護施設だけではなく、訪問介護の際にも、この資格が活かせます。病院の調理施設でも、介護食を必要とする患者さんはいますので、介護食を考え、作れる有資格者は優遇されます。
自宅で介護を受けている方の中には、レトルトの介護食を食べたり、宅配で介護食を届けてもらっている人もたくさんいます。高齢化社会が進む昨今、このような業界のマーケットも拡大されていきます。
この資格を持っていれば、介護状況に合わせた介護食の知識がありますので、介護食の商品開発や、メニュー開発などに活かすことができます。
また、自分の身内で介護が必要になったときや、自分が高齢になったときなどにも、この資格は活かせます。