介護食士試験 – 難易度・合格率・講習内容など

目次

介護食士試験とは

介護食士は、高齢者や要介護者に適した食事を提供するために、介護食に関する知識と調理技術を学ぶ民間資格です。公益社団法人全国調理職業訓練協会が認定している資格で、1級・2級・3級に分かれています。一般的には、協会の認定施設で講習会を受講し、修了時の筆記試験と実技試験に合格することで認定を受けます。

学習内容は、介護食の調理だけでなく、医学的な基礎知識、栄養学、食品学、食品衛生、高齢者の心理、食べる力や飲み込む力が低下した人への食事の工夫など、実際の介護現場で役立つ内容が中心です。特に3級は介護食の基礎を学ぶ区分で、介護食に関心のある一般の人も受講しやすい資格です。

介護施設や福祉施設で食事提供に関わる人、調理師、栄養士、介護職、家族の介護に備えたい人などに向いています。国家資格ではないため、この資格だけで特定の業務が独占的にできるわけではありませんが、要介護者の状態に合わせた食事づくりを学んだ証明として、介護・福祉・調理の現場で活かしやすい資格です。

介護食士試験の基本情報

資格種別民間資格
ジャンル介護・福祉
資格区分1級・2級・3級
受験資格1級は2級取得後、2年以上の介護食調理の実務経験があり、25歳以上の者が対象。2級は介護食士3級取得者が対象。3級は介護食に関心があれば受講可能。1級・2級は下位級の取得が必要なため、飛び級受講はできません
講習日程試験単独の日程はなく、認定施設の講習会日程により異なる
試験方法認定施設での講習受講、実習、修了評価などにより認定
免除科目なし
試験場所全国調理職業訓練協会が認定する調理師学校・専門学校などで実施
受験料講習受講料として設定。金額は認定施設により異なる
登録・更新講習修了後、協会により介護食士として認定
問い合わせ公益社団法人 全国調理職業訓練協会
関連資格介護福祉士
介護職員初任者研修
サービス介助士
福祉用具専門相談員

介護食士試験の講習日程

全国調理職業訓練協会のHP内にある「講習会開講施設」にて認定校を確認することができます。

介護食士試験の試験内容

高齢者や嚥下機能が低下した人に向けた食事づくり、栄養、食品衛生、調理技術、嚥下・咀嚼への配慮などが問われます。講習で学んだ内容をもとに、介護食を安全に調理し、食べやすい形態に整えられるかを確認する内容です。

出題範囲

出題範囲は、介護食の基礎、栄養学、食品衛生、調理理論、嚥下・咀嚼機能の理解、高齢者の身体機能、食事介助、介護食の調理方法などです。

高齢者の低栄養や脱水、誤嚥のリスク、食材の選び方、やわらかさや大きさの調整、とろみの付け方、刻み食・ミキサー食・ソフト食などの考え方も扱われます。安全に食べられるだけでなく、見た目や味、食欲への配慮も出題対象になります。

試験科目と出題数

介護食士は、講習を受講したうえで修了試験を受ける形式です。講習では、学科と実習の両方が行われ、介護食に関する知識と実際の調理技術を学びます。

修了試験では、筆記試験と実技試験が行われます。筆記試験では、介護食、栄養、衛生、嚥下、調理に関する知識が問われ、実技試験では、指定された条件に合わせて介護食を調理できるかが確認されます。出題数や課題内容は実施機関や級によって異なるため、固定の問題数で整理するより、講習内容の理解度と調理技術を確認する試験として考えるとよいでしょう。

合格基準

合格基準は実施機関や級によって異なります。一般的には、所定の講習を修了し、筆記試験と実技試験の両方で基準を満たすことで認定されます。実技では、調理手順、衛生管理、食べやすさ、嚥下への配慮、盛り付けなどが評価対象になります。

介護食士試験の受験者数・合格率

合格率はほぼ100%

資格侍

3級の受験者は年間1,500人ほどと言われています。

介護食士試験の難易度

介護食士試験の難易度は高くありません。介護や調理、高齢者の食事支援に関心がある人であれば、比較的取り組みやすい資格です。医療系国家資格のような高度な専門知識を問う試験ではなく、高齢者や介護が必要な人に合った食事づくりの基礎を理解する内容が中心です。

この資格では、加齢による身体機能の変化、噛む力・飲み込む力の低下、低栄養、脱水、食事介助、衛生管理、調理方法、食材の選び方などが関係します。普通の料理知識だけでなく、食べやすさ、安全性、栄養バランスを考えながら調理する視点が必要になります。

少し難しく感じやすいのは、見た目や味だけでなく、嚥下や咀嚼の状態に合わせて食事形態を調整する部分です。刻み食、ミキサー食、ソフト食、とろみの付け方などは、利用者の状態に合っていないと誤嚥や食欲低下につながる可能性があります。そのため、単に柔らかくすればよいのではなく、安全に食べられる形に整える理解が大切です。

また、介護食では衛生管理や食中毒予防も重要です。高齢者は体力や免疫力が低下していることもあるため、調理や保存、配膳の基本を正しく押さえる必要があります。

介護施設、福祉施設、病院、給食、調理、家族介護などに関わる人は、実務や日常の食事づくりと結びつけながら理解しやすい資格です。未経験者でも目指しやすい部類ですが、高齢者の身体機能、嚥下、栄養、調理方法をあわせて考える点で少し負担を感じる場合があります。

介護食士試験の勉強法

みっちり講習があるので事前に何か対策を立てる必要はありません。

資格を活かせる仕事

この資格を持っていると、高齢者に食事を提供するグループホームや特別養護老人ホーム、デイサービスなどの介護施設に就職する際に有利になります。

日本は超高齢化社会が進んでいますので、今後介護を行う施設などで働く人材の需要は高まっていくと思われます。

また介護施設だけではなく、訪問介護の際にも、この資格が活かせます。病院の調理施設でも、介護食を必要とする患者さんはいますので、介護食を考え、作れる有資格者は優遇されます。

自宅で介護を受けている方の中には、レトルトの介護食を食べたり、宅配で介護食を届けてもらっている人もたくさんいます。高齢化社会が進む昨今、このような業界のマーケットも拡大されていきます。

この資格を持っていれば、介護状況に合わせた介護食の知識がありますので、介護食の商品開発や、メニュー開発などに活かすことができます。

資格を広めてくれると嬉しいです!
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