絵本専門士は、絵本に関する専門的な知識や読み聞かせの技術、子どもや保護者に絵本の魅力を伝える力を身につけた人を認定する資格です。独立行政法人国立青少年教育振興機構が実施する「絵本専門士養成講座」を修了し、認定されることで資格取得を目指します。
一般的な筆記試験だけで合否を決める資格ではなく、絵本に関する知識、読み聞かせや表現の技能、絵本を選び伝える感性などを、講座を通して学ぶ仕組みです。講座では、絵本の歴史、児童文学、子どもの発達、読み聞かせ、絵本を活用した活動、地域や教育現場での実践などを幅広く学びます。
受講対象は、司書、保育士、幼稚園教諭、小学校教諭など、子どもや絵本に関わる資格を持つ人や、図書館・保育・教育・出版・読み聞かせ活動などで一定の実務経験がある人です。誰でもすぐに受講できる資格というより、すでに絵本や子どもに関わる活動をしている人が、さらに専門性を高めるための資格といえます。
絵本専門士は、図書館、保育所、幼稚園、学校、児童館、子育て支援施設、地域の読み聞かせ活動などで活かしやすい資格です。国家資格ではありませんが、絵本を通じて子どもの言葉や感性、親子のコミュニケーションを支える専門人材として、教育・保育・地域活動の現場で活用されています。
絵本専門士の基本情報
| 資格種別 | 民間資格 |
| ジャンル | 教育 |
| 資格区分 | なし |
| 受験資格 | 下記参照 |
| 試験日程 | 下記参照 |
| 試験方法 | 養成講座の受講、授業内での成績、修了課題などにより認定 |
| 免除科目 | なし |
| 試験場所 | 東京会場、大阪会場など、国立青少年教育振興機構が指定する会場で実施 |
| 受験料 | 試験単独の受験料ではなく、養成講座の受講料として設定。受講料は80,000円 |
| 登録・更新 | 調査中 |
| 問い合わせ | 独立行政法人 国立青少年教育振興機構 |
【総合評価】
| 人気 : | 将来性: |
| 就転職: | 難易度: |
【関連資格】
絵本専門士になるまでの流れ
絵本専門士になるには国立青少年教育振興機構が実施している「絵本専門士養成講座」を受講する必要があります。
受講資格は下記で説明していますが、受講定員が70名と定められています。定員がオーバーした場合は選考により受講者が決定します。なお、選考基準は不明です。
講座は30コマ(1コマ90分、もしくは120分)になります。
- 絵本の歴史
- 絵本の紹介
- 書評や紹介状の書き方
- おはなし会のテクニック
- 絵本を探す技術
など、スペシャリストを講師として迎えて講座を受けることになります。
それぞれの授業で一定の成績を修める必要があります。
全講座が終了すると修了課題を提出します。
修了課題では絵本専門士としての資質や能力を満たしているのかを判断します。なお、課題の内容は非公開なので分かりません。
課題の提出はWEB上で行いますので、ネット環境のあるパソコンが必須になります。
しかく姫パソコン持ってないよ~~
修了課題の要件を満たし、絵本専門士委員会によって認定されることで認定証が交付されて名簿に登録され、晴れて絵本専門士になることができます。
絵本専門士に登録されるとホームページで氏名が公開されます。
絵本専門士の受講資格
- 子供や絵本に関連する資格を所有
司書、司書補、保育士、幼稚園教諭、小学校教諭など
- 絵本に関わる3年以上の実務経験
図書館、福祉施設職員、絵本や児童文学に関する実務経験など
- 絵本に関わる3年以上の活動経験
絵本の読み聞かせ活動、ワークショップの実施経験など
- 絵本学や児童文学、美術についての研究実績がある
大学院で児童文学の研究実績があるなど





こちらの図は「国立青少年教育振興機構」がまとめたものです。司書として働いている方や出版社・書店店員、現役保育士さん・先生が多いですね。
絵本専門士の受験者数・合格率
受験者数、合格率共に非公開
絵本専門士の難易度
修了課題の内容が分かりませんので難易度としては不明ですが、受験資格に保育士や司書などの実務経験、活動経験が必要になりますので、一般の方からしてみれば講座の内容ですら難しく感じるかもしれません。
ただ、こういった講座を受講してから試験(課題)を受ける資格の場合、あくまで講座の内容をキチンと理解しているので確認のための試験になるので、難易度だけで考えると高くないでしょう。



いわゆる落とすための試験ではありませんので、そこまで気負いする必要はありません。



また受験者の口コミが集まりましたら随時掲載しますね!
資格を活かせる仕事
保育園、幼稚園、認定こども園、子育て支援センター、児童館、図書館、学校図書館、書店、絵本専門店、読み聞かせ活動、親子向けイベント、地域の読書推進活動などがあります。特に、読み聞かせ会の企画、年齢に合った絵本の選定、保護者への絵本紹介、子どもの言葉や感性を育てる活動では、資格で学んだ知識を活かしやすいでしょう。
絵本に関わる仕事では、「人気の絵本を読む」だけではなく、子どもの年齢、発達段階、興味、季節、生活経験に合わせて本を選ぶ力が求められます。また、読み聞かせの声の出し方や間の取り方、子どもの反応を見ながら進める力、家庭での読書習慣につなげる工夫も大切です。
一方で、絵本専門士だけで就職・転職が大きく有利になる資格とは言いにくいです。保育士や幼稚園教諭、司書、司書教諭のように、職場によって応募条件になりやすい資格ではなく、絵本や読書支援に関する専門性を補強する資格として活用する形が中心になります。
絵本専門士試験は、子どもの読書活動や絵本を通じた教育・子育て支援に関わりたい人に向いています。保育士、幼稚園教諭、司書、司書教諭、子育て支援員、読み聞かせボランティアや図書館・書店での実務経験と組み合わせることで、保育・教育・図書館・地域活動の分野でより活かしやすくなるでしょう。



最近は絵本喫茶などもありますので、そういった場面でも活用できるかもしれません。子供たちに夢を与えられる仕事ができそうです。
絵本専門士の評判


選考は厳しい。受講内容、講師は素晴らしいが課題はきつい。
5.0 クマ太郎 40代その他
2回の選考を経て受講資格を得られるが、現在約18倍の狭き門。受講内容は濃く、講師陣もなかなかお会いできない著名な先生が多くて充実した時間を過ごせる。しかし、受講した当日の24時までにその日のレポートをWEB提出で課せられたり、課題もかなりタイトな締切りの中でハイレベルなものを求められたりするので忙しい仕事を持ってる人にはかなり厳しいと感じる。また大学と同様に毎回評価がつけられ、必要は単位を取得できないと認定されない。(2022年4月)

