考古学に興味を持ち、日本の歴史と遺跡を知りたいと思う気持ちを持つことを目的に実施されている試験です。
知識のみを問うのではなく、日本の歴史と遺跡に心を寄せるきっかけになって欲しいという趣旨があります。公益社団法人が実施し、内閣府が認定しています。
入門クラスから最上級クラスまでの5段階の難易度があり、入門、初級、中級まではインターネット上での自宅受験、上級から先は試験会場に出向いて試験を受けます。
自宅受験ができるクラスは択一式、上級は択一式と記述式、最上級は記述式の試験になります。
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考古検定の基本情報
資格種別 | 民間資格 |
ジャンル | 教養・基礎 |
資格区分 | 最上級、上級、中級、初級、入門 |
受験資格 | 【最上級】上級合格者 【上級】中級合格者 【中級~入門】誰でも受験できます |
試験日程 | 11月中旬 |
試験方法 | 筆記試験 |
免除科目 | なし |
試験場所 | 【最上級・上級】全国47都道府県の会場 【中級~入門】自宅など |
受験料 | 【最上級】10,000円【上級】6,000円 【中級】4,800円【初級】3,800円 【入門】2,500円 |
登録・更新 | なし |
主な対象者 | 小学生
中学生
高校生
大学生
専門生
社会人
その他 |
問い合わせ | 公益社団法人 日本文化財保護協会 |
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考古検定の試験日
2019年度試験
試験日 | 申込期間 | 合格発表 |
---|---|---|
2019年11月16日(土)~11月24日(日) | 9月1日~11月13日 | 1月中旬 |
考古検定の試験内容
出題形式
【最上級】記述式(1問)
【上級】四択式(20問)、記述式(1問)
【入門~中級】四択式(50問)
出題範囲
縄文時代、弥生時代、古墳時代、古代から出題しますのでこのうち1問を選択して3,500文字以内で記述
合格点
60点を基準(受験者全体の得点により変動あり)
考古検定の受験者数・合格率
受験者数、合格率共に非公開
唯一掲載されている第二回試験のデータによると、入門受験者の平均得点は78.3点です。
考古検定の難易度
中級~入門に関しては自宅受験になり参考書などを見ながら解答できることもあり難易度はかなり低めです。
考古検定の勉強法(中級~入門)
60点を取れる勉強を意識する
試験は四択問題のみで、しかも合格基準が60点とかなり緩いので、一つ一つを完璧に覚えていく必要はありません。
苦手な分野はまず飛ばして覚えられるところからまんべんなく勉強していくことが合格へのコツです。
まずは過去問を徹底的にこなす
2019年11月現在、最新版の第8~10回試験の過去問が発行されていますので、公式サイトよりご購入してください。(Amazonでは取り扱いなし)
こちらは第5~7回試験の過去問になります。
基本的に最新の過去問だけをこなしておけば問題ありませんが、試験に不安のある方は購入しておいてもいいでしょう。
最上級以外はパソコンで実施するので、パソコンの操作に慣れていない方は事前に入力の勉強をしておきましょう。
参考書籍で理解を深める
日本文化財保護協会から参考書籍として「新日本考古学小辞典
丁寧に解説されているので、これから考古学について勉強したい方にもおすすめです。
このテキストの他にも公式サイト内の「よくある質問」で参考書籍を紹介しているので気になる方はご覧ください。
考古検定を活かせる仕事
入門から中級は、どちらかというと趣味や教養を示すものとして活用できます。
しかしながら、仕事に活かすレベルとしては、上級、最上級が求められるかと思います。教育関連の仕事や、博物館や美術館で職を得るために役に立つことでしょう。
例えば、学校や塾など授業などでする場合、学習目標に直接的にアプローチするよりも、興味関心を引くための+αの知識が意外に役に立ちます。
また、考古学はその一事項が突然に現れることは非常にまれで、長い流れの中で必然的にその事項が起きるものです。
この検定の上位のレベルを取得すればするほど、それをより専門的に理解していることを端的に示せます。どちらにしろ、教育関連、博物館、美術館などは、多くの場合、採用希望者が多い人気の職種であるにもかかわらず、採用者数は少ない傾向にあります。
まずは採用されることが重要なので、より自分を輝かせるために、この検定を受験されてみてはいかがでしょうか。