毛筆書写の技能検定で、日本書写技能検定協会が実施している民間資格になります。
試験は実技と理論に分かれており、それぞれ1級~6級までレベル分けされています。
1級を合格することで「指導者証」が交付されますので、指導者として独立開業することも可能です。
スポンサーリンク
毛筆書写検定の基本情報
資格種別 | 民間資格 |
ジャンル | 教養・基礎 |
資格区分 | 1級、準1級、2級、3級、4級、5級 |
受験資格 | なし |
試験日程 | 1月下旬、6月中旬、11月中旬(年3回) |
試験方法 | 実技と理論 |
免除科目 | なし |
試験場所 | 全国各地 |
受験料 | 【1級】7,000円【準1級】5,500円 【2級】4,000円【準2級】3,400円 【3級】3,100円【4級】1,700円 【5級】1,400円【6級】1,000円 |
登録・更新 | なし |
主な対象者 | 小学生
中学生
高校生
大学生
専門生
社会人
その他 |
問い合わせ | 一般財団法人 日本書写技能検定協会 |
スポンサーリンク
毛筆書写検定の試験日
2022年度試験
試験日 | 申込期間 |
---|---|
2022年6月19日(日) | 3月22日~5月9日 |
2022年11月13日(日) | 8月16日~9月30日 |
2023年1月29日(日) | 12月1日~1月13日 |
毛筆書写検定の試験内容
出題範囲
- 実技
-
漢字5字を書く、漢字仮名交じり文約50字を書く、漢字の臨書、仮名の臨書、自由作品、賞状を書く
- 理論
-
常用漢字を旧字体と書写体で書く、草書と古典を読む、書道用語・書道史、漢字の字体、歴史的仮名遣い
合格点
実技600点満点中535点以上かつ理論400点満点中315点以上
毛筆書写検定の受験者数・合格率
2017年第3回
区分 | 受験者数 | 合格率 |
---|---|---|
1級 | 193人 | 10.4% |
準1級 | 138人 | 20.3% |
2級 | 633人 | 46.0% |
3級 | 1,671人 | 68.4% |
4級 | 798人 | 84.6% |
5級 | 350人 | 93.4% |
毛筆書写検定の難易度
1級に関してはかなり難しい
毛筆書写検定の勉強法
実技試験があるので、独学で取得を目指すより書道教室などでレッスンを受けながら合格を目指す方がいいです。
毛筆書写検定の資格講座
毛筆書写検定に特化した資格講座はあまりありませんが、「ユーキャンのくらしの筆文字講座」では、暮らしに直結した実践レッスンで暮らしに役立つキレイな筆文字が着実に身につきます。
勿論、ユーキャン特有の添削支援サービスもあるので自分の字の癖を読むことができます。
毛筆書写検定を活かせる仕事
この検定の1級に合格をすれば、指導者としての認定書が発行されます。これがあれば、書道教室などへの就職に大変有利です。
1級取得となると、文字の基本である楷書から、旧字体や書写体なども習得していますので、子どもから大人までを指導することができます。
1級を取得していれば、書道教室ではなく、自分で書道教室を開くこともできます。
パソコンやスマホが普及している昨今、字を書くことが少なくなっていますが、小学生の親が子どもに習わせたい習い事には「習字」が常に上位にランクインしています。
文字離れを懸念している家庭が多いため、書道教室はある程度のニーズは見込めます。カルチャーセンターでも、習字は大人に人気のあるレッスンです。
カルチャーセンターでは、ただ文字の上手い人よりも、毛筆書写検定1級を取得している人の方が優遇されます。生徒も、有資格者の先生の方が安心感を持ちますので、この資格が活かせます。
その他にも、依頼主の代理で、招待状や賞状の宛名などの文字を書く仕事「筆耕士」という仕事をすることもできます。人が書く文字は、パソコンで打ち出す文字では出せない、温かみが感じられます。
パソコンが普及した今でも、表彰状や感謝状、結婚式の招待状やお札などは、人の手で書かれたものが選ばれますので、筆耕士は重宝されます。