中古自動車査定士試験とは
中古自動車の状態や価値を適正に判断するための知識・技能を評価する資格試験です。中古車販売店や買取店などで、車両の状態、年式、走行距離、修復歴、市場価格などを踏まえて査定を行う仕事に関わります。
資格区分は、乗用車や小型貨物車などを扱う小型車査定士と、大型貨物車やバスなどを扱う大型車査定士があります。試験は学科試験と実技試験で行われ、年2回または年1回の実施が基本です。
受験には、自動車販売・整備などの実務経験や運転免許など、一定の条件があります。中古車販売、買取、整備、ディーラー、オークション関連など、自動車流通に関わる仕事を目指す人に向いている資格といえるでしょう。
中古自動車査定士試験の基本情報
| 資格種別 | 民間資格 |
| ジャンル | 車・船・航空 |
| 資格区分 | 大型車査定士、小型車査定士 |
| 受験資格 | 所定の運転免許、自動車の販売または整備の実務経験6か月以上、協会所定の研修修了など |
| 試験日程 | 小型車は年2回、例年6月・12月。大型車は年1回、例年6月 |
| 試験方法 | 学科試験・実技試験。実技はペーパーテスト形式 |
| 免除科目 | 受験種類と異なる査定士資格、大型車査定士の有資格者を所有している場合は、学科の一部が免除 |
| 試験場所 | 全国の日本自動車査定協会支所など |
| 受験料 | 大型車査定士:18,975円/小型車査定士:18,150円 ※税込・諸費用別 |
| 登録・更新 | 合格後、中古自動車査定士として登録。査定士証の更新制度あり |
| 問い合わせ | 一般財団法人 日本自動車査定協会 |
| 関連資格 | 指定自動車教習所指導員 自動車検査員 |
中古自動車査定士試験の試験日
2026年度試験
| 試験日 | 申込期間 |
|---|---|
| 小型車:6月14日(日) 大型車:6月17日(水) | 4月1日~4月30日 |
中古自動車査定士試験の試験内容
小型車査定士と大型車査定士の2種類に分かれています。小型車査定士は、乗用車、商用車、最大積載量4t未満の貨物車の査定を対象とし、大型車査定士は、それ以外の大型貨物車やバスなどの査定を対象とします。
試験を受けるには、協会所定の講習を修了する必要があります。試験では、中古自動車査定制度、査定基準、自動車の構造、修復歴や損傷の見方、加減点基準、実車査定など、査定業務に必要な知識と技能が問われます。
出題範囲
大型車査定士
大型貨物車、バスなどの査定に必要な知識と技能が問われます。大型車特有の構造、使用状況、損耗、装備、車両状態の確認方法などを理解しておく必要があります。
査定基準、事故減価、加減点基準、自動車構造、査定実務などが中心です。大型車は車両の用途や構造が小型車より複雑なため、車両状態を正確に確認し、査定基準に沿って評価する力が必要です。
小型車査定士
乗用車、商用車、最大積載量4t未満の貨物車を対象に、査定基準に沿って中古車の価値を判定する内容です。外装、内装、機関、電装、足回り、修復歴、走行距離、装備品などを確認し、加減点方式で査定する知識が問われます。
査定のための自動車構造知識、査定基準、加減点基準、事故減価、実車査定の流れなどを整理しておく必要があります。
試験科目と出題数
試験は、学科試験と実技試験で実施されます。学科では、中古自動車査定制度、査定基準、自動車構造、関係法令、査定実務などが問われます。実技では、実車または資料をもとに、車両状態を確認し、査定基準に沿って評価する力が確認されます。
小型車査定士は年2回、大型車査定士は年1回実施されるのが一般的です。小型車査定士はeラーニングと集合講習から選択できる場合があり、大型車査定士は集合講習のみと案内されている支所もあります。
合格基準
公式サイト上では、具体的な合格点や正答率は確認できませんでした。技能検定試験に合格した後、査定協会に企業登録することで、中古自動車査定士として査定士証の交付対象になります。
査定士証の交付には、必要な運転免許証を所持していること、自動車を取り扱う古物許可証を得ていること、査定業務実施店に所属していることなどの条件があります。
中古自動車査定士試験の受験者数・合格率
2024年
| 区分 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
|---|---|---|---|
| 小型車査定士 | 10,528人 | 7,995人 | 75.9% |
| 大型車査定士 | 144人 | 133人 | 92.4% |
2023年
| 区分 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
|---|---|---|---|
| 小型車査定士 | 11,001人 | 8,565人 | 77.9% |
| 大型車査定士 | 238人 | 223人 | 93.7% |
2022年
| 区分 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
|---|---|---|---|
| 小型車査定士 | 11,690人 | 8,794人 | 75.2% |
| 大型車査定士 | 145人 | 141人 | 97.2% |
2021年
| 区分 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
|---|---|---|---|
| 小型車査定士 | 12,898人 | 10,083人 | 78.2% |
| 大型車査定士 | 199人 | 185人 | 93.0% |
2020年
| 区分 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
|---|---|---|---|
| 小型車査定士 | 9,226人 | 6,639人 | 72.0% |
| 大型車査定士 | 98人 | 90人 | 91.8% |
中古自動車査定士試験の難易度
中古車の査定に必要な知識や技術を確認する試験ですが、協会所定の講習を受けたうえで受験する流れになるため、いきなり独学だけで難しい試験に挑むタイプではありません。講習内容をしっかり理解し、基本的な査定の考え方を押さえておけば、十分合格を目指せるレベルです。
自動車販売や整備など、自動車に関わる実務経験がある人であれば、比較的取り組みやすい試験といえます。車両の状態を見る力や、自動車の構造に関する基礎知識を業務で身につけている人は、学習内容も理解しやすいでしょう。
一方で、自動車業界の経験が少ない人にとっては、査定基準や車両状態の見方に慣れるまで少し難しく感じる可能性があります。特に、車の知識を感覚的に理解しているだけではなく、査定士として基準に沿って判断する力が必要になります。
総合的に見ると、中古自動車査定士試験は難関資格ではありません。講習を真面目に受講し、査定基準や自動車の基本知識を整理しておけば、実務経験者にとっては比較的合格を狙いやすい資格といえるでしょう。
中古自動車査定士試験の勉強法
協会が実施する講習で使う教材を中心に進めるのが基本です。中古自動車査定制度、査定基準、加減点基準、自動車の構造・機能、保安基準、関係法令などを整理して覚えましょう。
特に重要なのは、査定基準と加減点基準です。車の年式、走行距離、外装・内装の状態、修復歴、装備品、機関の状態などをどう評価するのかを、実際の査定場面をイメージしながら学ぶと理解しやすくなります。
実技試験もありますが、実際に車を分解するような内容ではなく、査定に必要な判断力や知識を確認する形式です。講習内容を復習し、査定表の見方や減点の考え方に慣れておくとよいでしょう。
自動車販売や買取の実務経験がある方は取り組みやすい試験ですが、自己流の査定ではなく、協会の基準に沿って判断することが大切です。基本的には、講習教材をしっかり復習し、査定基準・加減点基準・法令を重点的に押さえる勉強法がおすすめです。
資格を活かせる仕事
ガリバーなどの中古自動車販売業者で勤務する際には必須の資格と言えるでしょう。その他にも、レンタカー会社やリース会社などに就職・転職する際に有効です。
中古自動車査定士には、小型車査定士と大型車両査定士の2種類があります。
- 小型車査定士 乗用車、商用車及び最大積載量4トン未満の貨物車の査定を行う事が出来ます
- 大型車査定士 上記以外の大型貨物車、バス等の査定を行う事が出来ます
仕事は、お客様が自分の車を売りたい時に、中古自動車査定制度に基づいて、適正な査定価格を算出する事です。
査定は車輛、グレード、装備品、傷の有無や深さ、使用年数、走行距離等を見ながら適切な下取り価格を算出します。
就職先は、ディーラー、中古車販売会社、自動車のリースやレンタル業者等です。
最近の中古車販売台数は年間約370万台、新車の販売台数は約537万台ですから、まだまだ中古車のニーズは多いので、中古自動車査定士の需要も増えて行くと思われます。

