原子力安全技術センターが実施している国家資格で、試験に合格して講習を受講することにより免許を交付してもらえます。
区分は、「第1種」「第2種」「第3種」に分かれており、それぞれで、試験難易度及び選任区分条件が変わってきます。
放射線発生装置の使用する事業所では、放射線取扱主任者の選任(設置)を義務付けられています。
第1種は、他の試験区分に比べて業務範囲が一番広くなりますので、試験難易度が高い分、どの施設においても選任することができます。ちなみに、第3種に関しては試験が不要で、講習を受講するだけで免許をを交付してもらうことができます。
東北地方太平洋沖地震の影響で、世間が原子力に関して関心を持っている中で、今後も注目を浴びるであろう資格の一つと言えるでしょう。
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放射線取扱主任者試験の基本情報
資格種別 | 国家資格(必置資格) |
ジャンル | 保安・技術 |
資格区分 | 第1種、第2種、第3種 |
受験資格 | なし |
試験日程 | 8月中旬(年1回) |
試験方法 | 筆記試験 |
免除科目 | なし |
試験場所 | 札幌、仙台、東京、名古屋、大阪、福岡 |
受験料 | 【第1種試験】14,300円 【第2種試験】10,200円 |
登録・更新 | なし |
主な対象者 | 小学生
中学生
高校生
大学生
専門生
社会人
その他 |
問い合わせ | 公益財団法人 原子力安全技術センター |
【総合評価】(第1種)
人気 : | 将来性: |
就転職: | 難易度: |
【関連資格】
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放射線取扱主任者試験の試験日
2019年度試験
試験日 | 申込期間 | 合格発表 |
---|---|---|
第1種 2019年8月21日(水)~22日(木) 第2種 2019年8月23日(金) | 5月14日~6月18日 | 10月下旬 |
放射線取扱主任者試験の試験内容
出題形式
筆記試験(択一式)
出題範囲
物理学、化学及び生物学のうち放射線に関する課目、物理学のうち放射線に関する課目、化学のうち放射線に関する課目、放射性同位元素及び放射線発生装置による放射線障害の防止に関する管理技術並びに放射線の測定技術に関する課目、生物学のうち放射線に関する課目、放射性同位元素等による放射線障害の防止に関する法律に関する課目
合格点
試験課目毎の得点が5割以上で、尚且つ全試験課目の得点が6割以上
放射線取扱主任者試験の受験者数・合格率
第1種
年度 | 受験者数 | 合格率 |
---|---|---|
2019年 | 3,357人 | 23.5% |
2018年 | 3,558人 | 23.7% |
2017年 | 3,767人 | 21.7% |
2016年 | 3,678人 | 21.4% |
2015年 | 3,853人 | 30.7% |
2014年 | 3,678人 | 25.9% |
第2種
年度 | 受験者数 | 合格率 |
---|---|---|
2019年 | 2,818人 | 37.8% |
2018年 | 2,238人 | 23.6% |
2017年 | 2,485人 | 20.2% |
2016年 | 2,623人 | 30.5% |
2015年 | 2,629人 | 29.9% |
2014年 | 2,642人 | 19.8% |
放射線取扱主任者試験の難易度
第1種は、他の試験区分に比べて業務範囲が一番広くなりますので、試験難易度が高いです。
放射線取扱主任者試験の勉強法
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資格を取得するメリット
この資格を取得することによって、放射線に対する正確な知識が身に付きますので、自身の身を放射線事故から防ぐこともできますし、共に働く仲間の危険も防ぐことができるようになります。
放射線を扱う事業所では、この資格を取得している者を必ず一人以上おかなくてはいけませんので、有資格者はとても貴重な人材となります。
また、放射線を扱う仕事は、病院や製薬会社、電力会社や化学繊維工業、食品会社や研究所、保健所や検査機関、自衛隊や消防署など大変多くあります。
あらゆる分野で活躍が期待できる資格ですので、取得をしていると有利に働きます。2011年の原発事故以来、放射線の取り扱いには特に厳しくなっていますので、とても需要のある資格だと言えます。
資格を活かせる仕事
放射線発生装置を扱う事業所や販売所、病院、大学、研究機関など、様々な場所で放射線取扱主任者として活躍することができます。