歯科衛生士は、歯科衛生士法によって定められた職業になります。
歯科衛生士の役割は、歯垢や歯石を除去したりなど、歯科医師の指導のもと歯に関する治療の補助を行うのが主な業務になります。その他にも、歯磨きや食生活に関する指導などの患者サポートや、事務作業を行うこともあります。
歯科衛生士の試験を受けるには、文部科学大臣指定の歯科衛生士学校、もしくは厚生労働大臣指定の歯科衛生士養成所に3年以上通わなければ、基本的に受験資格を得ることができません。
歯科衛生士は業務独占資格になりますので、資格を取得しなければ、歯科衛生士としての業務を行うことができません。資格取得者のほとんどが女性で、歯科衛生士として働かれている人のほぼ100%が女性です。
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歯科衛生士試験の基本情報
資格種別 | 国家資格(業務独占資格) |
ジャンル | 医療・心理 |
資格区分 | なし |
受験資格 | ・文部科学大臣指定の歯科衛生士学校、もしくは厚生労働大臣指定の歯科衛生士養成所に3年以上の経験 ・外国で歯科衛生士学校を卒業、もしくは免許を交付されたもの |
試験日程 | 3月上旬(年1回) |
試験方法 | 筆記試験 |
免除科目 | – |
試験場所 | 北海道、宮城県、東京都、新潟県、愛知県、大阪府、広島県、香川県、福岡県、沖縄県 |
受験料 | 14,300円 |
登録・更新 | 歯科衛生士名簿に登録することによって免許証が交付。歯科衛生士として従事している場合は2年ごとの届け出が必要 |
主な対象者 | 小学生
中学生
高校生
大学生
専門生
社会人
その他 |
問い合わせ | 一般財団法人 歯科医療振興財団 |
【総合評価】
人気 : | 将来性: |
就転職: | 難易度: |
【関連資格】
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歯科衛生士試験の試験日
2019年度試験(第29回)
試験日 | 申込期間 | 合格発表 |
---|---|---|
2020年3月1日(日) | 1月6日~15日 | 3月26日 |
歯科衛生士試験の試験内容
出題形式
筆記試験:択一式 (220問)
出題範囲
人体(歯・口腔を除く。)の構造と機能、歯・口腔の構造と機能、疾病の成り立ち及び回復過程の促進、歯・口腔の健康と予防に関わる人間と社会の仕組み、歯科衛生士概論、臨床歯科医学、歯科予防処置論、歯科保健指導論並びに歯科診療補助論
合格点
220点満点中、おおよそ132点以上の得点率
歯科衛生士試験の受験者数・合格率
年度 | 受験者数 | 合格率 |
---|---|---|
2018年 | 7,207人 | 96.2% |
2017年 | 7374人 | 96.1% |
2016年 | 7218人 | 93.3% |
2015年 | 7233人 | 96.0% |
2014年 | 6753人 | 95.9% |
2013年 | 6685人 | 97.1% |
2012年 | 6064人 | 96.2% |
2011年 | 3661人 | 95.8% |
2010年 | 5788人 | 96.5% |
2009年 | 5929人 | 97.2% |
2008年 | 6038人 | 95.3% |
2007年 | 6361人 | 96.0% |
2006年 | 7040人 | 93.5% |
2005年 | 7312人 | 95.9% |
2004年 | 6743人 | 95.9% |
歯科衛生士試験の難易度
受験者数については、2011年にガクンと下がったものの、毎年6000人程が受験されています。これは歯科医師に比べて、およそ2倍の受験者数になります。
合格率は90台後半を推移しており、受験すればほぼ合格できる資格として認知されています。その背景として、合格点は6割の正解で良いのと、マークシートによる回答になりますので、それほどハードルの高い資格でないことが分かります。
また受験資格には、歯科衛生士学校や養成所などの教育機関の卒業が必須になりますので、受験される人のほとんどが、試験対策が万全の体制で望めますので、よっぽどのことがない限り落ちることは考えられないでしょう。
学校によっては、「99.9%の合格率!!」などを宣伝文句にしている学校もあります。その為、学校により受かりやすさの影響がありますので、学校選びには慎重にならなければいけません。
歯科衛生士試験の勉強法
過去問や問題集を徹底的にこなし、問題の傾向を掴むことが重要になります。
合格ラインが緩いので、苦手科目に関しては全てを暗記するのではなく、覚えやすい箇所を重点的に勉強することをオススメします。
資格を活かせる仕事
歯科衛生士が働く職場の約9割が、歯科医院などの診療所や病院の歯科に勤めています。
診療所での業務内容は、歯科医師の補助がメインで、歯垢や歯石を取り除いたり、薬を塗って治療したりします。歯磨きの正しい行い方や、歯に関する相談を受けたりなど、患者の心理的サポートも行います。また、カルテの整理などの事務作業などの雑用もこなさなければいけません。
歯科医院の他にも、保健所や福祉関連施設、歯ブラシを取り扱うメーカーなどで働いている方もいます。
歯科衛生士のほとんどが女性になるのも、この資格の大きな特徴になります。
歯科衛生士の収入
歯科衛生士の平均年収は360万円で、他の医療資格に比べると低い水準になります。
ただ、歯科医院は全国各地に多数存在するので、まだまだ売り手市場が続いている職種であり、就職・転職もそれほど苦労しない状況が続いています。
受験者の口コミ評判
タップ(クリック)で口コミが見れます
3.0 溝口 30代会社員
2.0 みーちゃん 20代会社員
1.5 中年おばさん 40代会社員