文部科学省が実施している小学校教員資格認定試験は、小学校の先生になるために必要となる資格です。
平成30年から独立行政法人教職員支援機構が行う試験になりました。
試験に合格して、都道府県教育委員会に申請すれば小学校教諭二種免許状を授与されることになります。
受験資格は高校学校を卒業している事です。試験は第一次試験と第二次試験、指導の実践試験に分かれています。
第一次試験では、教育原理、教育心理学、教育法規、生徒指導に関する専門的問題などが出題されます。それから小学校で教える教科の指導法や基礎的な教育内容について出題されます。
二次試験は一次試験に合格しなければ受験できません。二次試験では小学校の各教科に関する専門的な事項について筆記試験と実技試験が行われます。
その後、合格者は指導の実践に関する試験を受けてすべて合格すると資格を得ることができます。
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小学校教員資格認定試験の基本情報
資格種別 | 国家資格 |
ジャンル | 教育 |
資格区分 | なし |
受験資格 | ・大学(短大)に2年以上在学して62単位以上を習得、及び高専を卒業、又はこれらの者と同等の資格を有すると判断される者 ・高校を卒業した者、その他大学(短大)に入学する資格を有する者で、受験年の4月1日現在の年齢が20歳以上の者 のいずれか |
試験日程 | 年1回実施 【一次試験】9月上旬 【二次試験】10月中旬 |
試験方法 | 筆記試験、実技試験、口述試験 |
免除科目 | 調査中 |
試験場所 | 全国各地 |
受験料 | 14,600円 |
登録・更新 | – |
主な対象者 | 小学生
中学生
高校生
大学生
専門生
社会人
その他 |
問い合わせ | 文部科学省初等中等教育局教職員課など |
【総合評価】
人気 : | 将来性: |
就転職: | 難易度: |
【関連資格】
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小学校教員資格認定試験の試験日
2019年度試験
試験日 | 申込期間 | 合格発表 |
---|---|---|
一次試験 2019年8月31日(土)~9月1日(日) 二次試験 2019年10月12日(土)~13日(日) | 5月24日~6月7日 | 1月22日 |
小学校教員資格認定試験の試験内容
一次試験 | 一般教養、教職に関する科目Ⅰ・Ⅱ |
---|---|
二次試験 | 教科に関する科目、教職に関する科目Ⅲ(実技試験)、口述試験 |
小学校教員資格認定試験の受験者数・合格率
合格率は10%程
小学校教員資格認定試験の難易度
国家試験の中でも難しい試験に分類されます。
資格を活かせる仕事
普通小学校教員の資格は短大や大学で取得します。しかし、社会人になってから、やっぱり小学校の先生になりたい、と思ったら、この小学校教員資格認定試験を受けましょう。
この試験に合格すると、文字通り小学校の臨時教員になることが出来ます。更に各都道府県の「教員採用試験」に合格すれば、正式な教員となることが出来ます。
現在の学校運営には、正規職員以外の職員も多く必要とされています。
例えば、常勤講師や非常勤講師です。昨今、最低人数の正規教員で運営している小学校が多くあります。それでは、子どもの教育を行うのに不十分なため、常勤講師や非常勤講師を置いています。
この資格があれば、これらの仕事に就く際に有利です。
その他、学校生活に慣れていない新1年生のサポートや、漢字指導の際のサポート、授業で使う資料の用意や、理科の実験の準備など、教員のサポートを行う補助教員としての仕事にも活かせます。
また、通常の授業に着いていけない子どもに対して行う、休み時間や放課後などの補習授業で指導をする学習支援員または学習指導員の仕事にも役立ちます。
その他、放課後や土曜に、日中両親が家にいない子どもを預かる学童の仕事にもこの資格が活かせます。学校以外ですと、学習塾や予備校などの講師としてもこの資格が大いに役立ちます。
学校の先生に憧れていた人や子供との触れ合いが好きな人は、この資格を取ることで、小学校で先生として働く夢が叶います。