コンクリート技士(主任技師)試験 – 難易度・合格率・試験日など

目次

コンクリート技士(主任技士)試験とは

レディーミクストコンクリートの製造や、コンクリート工事の施工・品質管理に関する知識と技術を認定する民間資格です。公益社団法人日本コンクリート工学会が実施しており、コンクリートに関わる技術者の専門性を示す資格として、建設・土木・建築分野で活用されています。

資格区分はコンクリート主任技士とコンクリート技士に分かれています。コンクリート主任技士は、コンクリートの製造、施工、試験、検査、管理などについて高度な知識と実務経験を持つ技術者を対象とした上位資格です。コンクリート技士は、コンクリートの製造や施工に関する基礎から実務レベルの知識を持つ技術者を対象としています。

生コンクリート工場、建設会社、土木会社、建築会社、試験機関、コンクリート製品メーカー、建設コンサルタントなどで活用しやすい資格です。法令上の独占業務がある資格ではありませんが、コンクリートの品質管理に関わる仕事では評価されやすく、現場での信頼性や技術力を示す資格として役立ちます。

コンクリート技士の基本情報

資格種別民間資格
ジャンル建築・不動産
資格区分コンクリート技士、コンクリート主任技士
受験資格コンクリートに関する実務経験、学歴、保有資格などにより異なる。主任技士は技士より上位資格で、より高度な実務経験や専門性が求められます
試験日程年1回。例年11月下旬ごろに実施
試験方法筆記試験。コンクリート技士は択一式、コンクリート主任技士は択一式と記述式で実施
免除科目保有資格、学歴、実務経験などにより、受験資格や提出書類が異なります。試験科目の免除制度は特に案内されていません
試験場所全国の指定試験地。札幌、仙台、東京、名古屋、大阪、広島、高松、福岡、沖縄などで実施
受験料コンクリート主任技士:正会員15,400円/非会員16,940円、コンクリート技士:正会員13,200円/非会員14,740円
登録・更新試験に合格し、登録手続きを行うことで資格登録されます。登録後は定期的な更新登録が必要
問い合わせ公益社団法人 日本コンクリート工学会
関連資格基礎施工士
コンクリート診断士
二級建築士

コンクリート技士の試験日

2026年度試験

試験日申込期間合格発表
11月29日7月1日~8月24日1月中旬

コンクリート技士の試験内容

主任技士と技士に分かれており、主任技士のほうが上位区分です。どちらもコンクリートの材料、配合、試験、製造、施工、品質管理、関係法令などが問われます。

主任技士は、択一式問題に加えて小論文が出題されます。コンクリートに関する知識を持っているだけでなく、品質管理、施工上の課題、技術的判断などを文章で説明する力が必要です。

技士は、択一式問題を中心に実施されます。コンクリートの製造、施工、試験、管理に関する基本から実務レベルの知識を理解しているかが確認されます。

出題範囲

主任技士

コンクリート用材料、配合設計、試験、製造、施工、品質管理、検査、関係法令などが出題されます。

材料では、セメント、骨材、混和材料、水などの性質や品質管理が問われます。配合設計では、強度、耐久性、ワーカビリティー、単位水量、水セメント比などを踏まえた考え方を理解しておく必要があります。

製造・施工では、レディーミクストコンクリート、運搬、打込み、締固め、養生、ひび割れ対策、暑中・寒中コンクリート、マスコンクリートなどが中心です。

小論文では、コンクリートの品質確保、施工不良の防止、耐久性向上、現場管理、技術者としての判断などについて、筋道立てて記述する力が求められます。

技士

コンクリート用材料、配合設計、試験、製造、施工、品質管理、関係法令などが出題されます。

材料の種類や性質、フレッシュコンクリートと硬化コンクリートの試験方法、圧縮強度、スランプ、空気量、塩化物量などを理解しておく必要があります。

製造・施工では、コンクリートの練混ぜ、運搬、打込み、締固め、養生、施工時の注意点、品質管理の流れなどが問われます。実務で扱う基本事項を正確に整理しておくことが大切です。

試験科目と出題数

主任技士は、択一式問題と小論文で実施されます。択一式問題は25問で、試験時間は3時間です。小論文では、コンクリートに関する技術的課題や品質管理に関する内容を記述します。

技士は、択一式問題で実施されます。出題数は例年40問程度で、試験時間は2時間です。

どちらも、コンクリート材料、配合、試験、製造、施工、品質管理、法令など、コンクリート実務に関係する範囲から出題されます。

合格基準

合格基準は公式に固定点として公表されていません。試験回ごとの成績をもとに合否が判定されます。

主任技士は、択一式問題の得点だけでなく、小論文の内容も含めて評価されます。技術的な知識を正確に理解し、品質管理や施工上の課題について具体的に説明できることが重要です。

技士は、択一式問題の総合得点をもとに判定されます。材料、配合、試験、製造、施工、品質管理、法令を偏りなく確認しておく必要があります。

コンクリート技士の受験者数・合格率

コンクリート主任技士

年度申込者数受験者数合格者数合格率
2025年度3,599人2,766人366人13.2%
2024年度3,751人2,872人388人13.5%
2023年度3,825人2,944人384人13.0%
2022年度3,878人2,946人402人13.7%
2021年度3,847人3,018人415人13.8%

コンクリート技士

年度申込者数受験者数合格者数合格率
2025年度10,306人8,629人2,720人31.5%
2024年度9,934人8,449人2,566人30.4%
2023年度9,889人8,410人2,681人31.9%
2022年度10,365人8,672人2,764人31.9%
2021年度10,617人9,037人2,762人30.6%

コンクリート技士の難易度

コンクリート技士は、コンクリートに関する実務経験や基礎知識がある人であれば取り組みやすい一方、材料・施工・配合・品質管理を幅広く理解していないと苦労しやすい試験です。主任技士はさらに高度な判断力や管理能力が求められるため、コンクリート技士よりも難しくなります。

難しさの理由は、コンクリートの性質を理論と実務の両面から理解する必要があるためです。セメント、骨材、混和材料、配合設計、フレッシュコンクリート、硬化コンクリート、強度、耐久性、ひび割れ、試験方法など、出題範囲は専門的です。現場でコンクリートを扱っている人でも、材料や試験方法の細かい知識は別途整理する必要があります。

コンクリート技士では、基礎的な知識を正確に押さえ、品質管理や施工上の注意点を理解しているかが重要になります。用語を覚えるだけでなく、なぜその管理が必要なのか、どのような不具合につながるのかを理解しておくと、問題に対応しやすくなります。

主任技士では、より実務的で応用的な内容が問われます。配合計画、施工管理、品質トラブルへの対応、耐久性の確保、ひび割れ対策など、現場全体を見て判断する力が必要です。単なる知識量だけでなく、経験をもとに原因や対策を考える力も求められるため、実務経験が浅い人には負担が大きくなります。

コンクリート工事、土木・建築施工管理、生コン製造、品質管理などに関わっている人は、学習内容を実務と結びつけやすい資格です。ただし、主任技士まで目指す場合は、暗記中心の対策だけでは足りず、材料・施工・品質管理を総合的に理解し、実務上の判断に落とし込めるように準備することが大切です。

コンクリート技士の勉強法

コンクリート技士・主任技士試験は、コンクリート材料、配合、施工、品質管理、試験方法、劣化、補修、関係規準などを幅広く学ぶ必要があります。まずは受験する区分に対応したテキストで全体像をつかみ、過去問を中心に学習を進めましょう。

コンクリート技士では、コンクリートの基礎知識や施工管理、品質管理に関する内容が中心になります。セメント、骨材、混和材料、水セメント比、スランプ、強度、養生、ひび割れなどは頻出分野なので、用語の意味だけでなく、実際の施工や品質にどう影響するのかを理解しておくことが大切です。

主任技士では、より高度な知識や応用力が求められます。配合設計、劣化原因、補修・補強、特殊コンクリート、施工上のトラブル対応など、現場での判断力につながる内容を重点的に確認しておきましょう。

過去問を解く際は、答えを覚えるだけでなく、なぜその選択肢が正しいのか、どの条件で判断が変わるのかまで確認することが重要です。特に数値や規準、試験方法は混同しやすいため、表にまとめて繰り返し復習すると定着しやすくなります。

コンクリート技士・主任技士試験は、実務経験がある方でも試験向けの知識整理が必要です。基本的には、テキストで基礎を確認し、過去問を繰り返し解き、材料・配合・施工・品質管理・劣化対策を重点的に復習する勉強法がおすすめです。

資格を活かせる仕事

建設会社、土木工事会社、ゼネコン、生コンクリート工場、コンクリート製品メーカー、建設コンサルタント、試験・検査会社、橋梁・道路・トンネル・ダムなどのインフラ工事、補修・補強工事に関わる会社などがあります。特に、コンクリートの配合設計、品質試験、施工管理、ひび割れや劣化の確認、補修計画などに関わる仕事では、資格で学んだ知識を活かしやすいでしょう。

コンクリートは、建築物やインフラを支える重要な材料です。強度や耐久性に問題があると、建物や構造物の安全性に大きく関わるため、材料の性質や施工時の管理を理解している人材は、建設・土木分野で一定の評価を受けやすいです。

コンクリート技士は、現場や製造段階での品質管理に関わる人向けの資格として活用しやすく、主任技士はより高度な知識と管理能力を示せる上位資格として評価されます。生コン工場や建設現場、試験機関などでは、資格保有者が品質管理担当として重宝されることもあります。

この資格は、建設・土木・コンクリート関連業界では実務に結びつきやすい資格です。一方で、一般企業への就職・転職で幅広く評価される資格ではなく、活かせる分野はかなり専門的です。土木施工管理技士、建築施工管理技士、技術士、コンクリート診断士などと組み合わせることで、施工管理や品質管理、維持補修分野でより強く活かしやすくなるでしょう。

資格を広めてくれると嬉しいです!
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