ITパスポート試験とは
情報処理の基礎知識や、ITを活用する社会人に必要な基本的な知識を評価する国家試験です。情報処理技術者試験の一区分であり、IT系の仕事を目指す人だけでなく、営業職・事務職・企画職・販売職など、幅広い職種の人が受験しやすい入門資格として位置づけられています。
試験では、経営戦略、マーケティング、財務、法務などのストラテジ系、プロジェクトマネジメントやサービスマネジメントなどのマネジメント系、コンピュータの仕組み、ネットワーク、セキュリティ、データベース、AI・IoTなどのテクノロジ系が出題されます。ITの専門知識だけでなく、ビジネスとITを結びつけて理解する力が問われる点が特徴です。
試験はCBT方式で実施され、受験者が試験日時と会場を選んで、会場のコンピュータを使って受験します。基本情報技術者試験と比べると入門的な位置づけで、学生やIT初心者でも挑戦しやすい試験です。IT化が進む現代では、職種を問わずデジタル知識や情報セキュリティの理解が求められるため、社会人基礎力を高めたい人にも役立つ資格といえるでしょう。
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ITパスポート試験の基本情報
| 資格種別 | 国家資格 |
| ジャンル | IT・パソコン |
| 資格区分 | なし |
| 受験資格 | なし |
| 試験日程 | CBT方式で随時受験 |
| 試験方法 | CBT方式、四肢択一式100問・120分 |
| 免除科目 | なし |
| 試験場所 | 全国のCBTテストセンター |
| 受験料 | 7,500円(税込) |
| 登録・更新 | なし |
| 問い合わせ | 独立行政法人 情報処理推進機構 情報処理技術者試験センター |
| 関連資格 | 基本情報技術者試験 応用情報技術者試験 ITストラテジスト試験 ネットワークスペシャリスト試験 |
ITパスポート試験の試験日
2026年度試験
| 試験日 | 申込期間 | 合格発表 |
|---|---|---|
| 随時実施 | 随時申込 | 受験月の翌月中旬~下旬ごろ |
ITパスポート試験は、CBT方式で随時実施されています。試験日は会場ごとに異なり、申込み時に希望する会場・日時を選択します。申込み可能な試験日は、原則として最短で翌日、最長で3か月先までです。
ITパスポート試験の試験内容
ITを利活用するすべての社会人・学生を対象に、ITの基礎知識や経営、マネジメント、情報セキュリティなどの知識を問う国家試験です。
試験はCBT方式で実施され、コンピュータ上で四肢択一式の問題に解答します。ITエンジニア向けの専門試験というより、ITを使う側として知っておきたい基礎知識を幅広く確認する試験です。
出題範囲
ストラテジ系
企業活動、経営戦略、マーケティング、財務、法務、知的財産、個人情報保護、システム戦略など、経営やビジネスに関する知識が問われます。
マネジメント系
システム開発、プロジェクトマネジメント、サービスマネジメント、システム監査など、ITを適切に導入・運用・管理するための知識が出題されます。
テクノロジ系
コンピュータの仕組み、ネットワーク、データベース、アルゴリズム、ソフトウェア、ハードウェア、情報セキュリティなど、IT技術の基礎が問われます。
試験科目と出題数
試験時間は120分で、出題数は100問です。出題形式は四肢択一式です。
出題分野は、ストラテジ系が35問程度、マネジメント系が20問程度、テクノロジ系が45問程度です。
合格基準
合格基準は、総合評価点が1,000点満点中600点以上で、さらに各分野別評価点もそれぞれ1,000点満点中300点以上であることです。
つまり、全体で6割以上の評価点を取るだけでなく、ストラテジ系・マネジメント系・テクノロジ系のいずれも一定基準を下回らないように、バランスよく得点する必要があります。
ITパスポート試験の受験者数・合格率
| 年度 | 応募者数 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
|---|---|---|---|---|
| 2025年度 | 307,266人 | 271,352人 | 132,012人 | 48.6% |
| 2024年度 | 309,068人 | 273,905人 | 134,617人 | 49.1% |
| 2023年度 | 297,864人 | 265,040人 | 133,292人 | 50.3% |
| 2022年度 | 253,159人 | 231,526人 | 119,495人 | 51.6% |
| 2021年度 | 244,254人 | 211,145人 | 111,241人 | 52.7% |
| 2020年度 | 146,971人 | 131,788人 | 77,512人 | 58.8% |
| 2019年度 | 117,923人 | 103,812人 | 56,323人 | 54.3% |
| 2018年度 | 107,172人 | 95,187人 | 49,221人 | 51.7% |
| 2017年度 | 94,298人 | 84,235人 | 42,432人 | 50.4% |
| 2016年度 | 86,305人 | 77,765人 | 37,570人 | 48.3% |
ITパスポート試験の難易度
国家試験ではありますが、IT系資格の中では入門レベルに位置づけられる試験です。ITの専門家を目指す人だけでなく、社会人や学生がITの基礎知識を身につけるための試験なので、難易度はそれほど高くありません。
合格率だけを見ると少し難しく感じるかもしれませんが、ITパスポート試験は受験資格がなく、誰でも受験できる試験です。そのため、学校や会社で受験を勧められて、十分な対策をしないまま受験する人も含まれています。しっかり学習してから受験すれば、合格を狙いやすい試験といえるでしょう。
ITに苦手意識がない人であれば、基本的な用語や考え方を押さえることで十分対応できます。一方で、パソコンやIT用語にあまりなじみがない人は、最初は少し難しく感じるかもしれません。
ただし、専門的なプログラミング能力や高度なシステム開発の知識が求められる試験ではありません。IT、経営、セキュリティなどの基礎を広く学ぶ試験なので、初心者でも計画的に学習すれば十分合格を目指せます。
総合的に見ると、ITパスポート試験は、IT系資格の登竜門として挑戦しやすい資格です。難関資格ではありませんが、範囲は広いため、油断せずに基本知識を整理して受験することが大切です。
- 情報処理技術者試験と比べてとても簡単で、最近の合格率は50%前後。過去の試験問題をネット上で無料で解くことができるため、それをひたすら覚えればほぼ受かるので難易度は低いです。(20代男性 大学生)
- 回答は全て4択(パソコンでの回答)だから、たとえ答えがわからなくても消去法で絞った上で運が良ければ点がもらえる。国家資格の中では一番簡単だと思われる。(30代男性 IT企業勤務)
ITパスポート試験の勉強法
公式ホームページで過去問題が公開されているため、まずは過去問を解いて、試験のレベルや出題傾向を把握することから始めるとよいでしょう。公式サイトでは、過去の問題冊子と解答例が公開されています。
試験はCBT方式で実施され、出題数は100問、試験時間は120分です。出題形式は四肢択一式で、ストラテジ系、マネジメント系、テクノロジ系の3分野から出題されます。
ITパスポートは人気の高い国家試験なので、市販の参考書や問題集も多く出版されています。ITに苦手意識がある方は、イラストや図解が多い初心者向けの参考書を選ぶと学習しやすいです。ある程度ITの知識がある方は、過去問演習を中心に進め、分からない用語だけ参考書で確認する方法でもよいでしょう。
出題内容は、IT用語、情報セキュリティ、ネットワーク、データベース、経営戦略、企業活動、プロジェクトマネジメントなど幅広いですが、深い専門知識というよりも基本知識を広く問う内容です。そのため、まずは頻出用語をしっかり覚え、過去問を繰り返し解いて選択肢のパターンに慣れることが重要です。
また、100問を120分で解く必要があるため、時間配分にも注意が必要です。単純計算では1問あたり約1分程度で解く必要があるので、分からない問題に時間をかけすぎず、後で見直す判断も大切になります。特に計算問題や長文問題に時間を取られやすいため、模擬試験形式で練習しておくと安心です。
独学でも十分に合格を目指せる試験ですが、出題範囲が広いため、参考書を一通り読んだあとは、過去問演習を中心に進めるのがおすすめです。間違えた問題は答えだけを覚えるのではなく、関連する用語や考え方まで確認しておくと、似た問題にも対応しやすくなります。
ITパスポート試験のお勧めテキスト
いちばんやさしいITパスポート 絶対合格の教科書+出る順問題集 令和8年度
IT初心者でも読み進めやすい定番テキストです。図解や身近な例が多く、ストラテジ・マネジメント・テクノロジの3分野を基礎から整理できます。出る順問題集も付いているため、初学者の独学に使いやすい一冊です。
キタミ式イラストIT塾 ITパスポート 令和08年
イラスト中心でIT用語や仕組みを理解しやすい人気教材です。文章だけではイメージしにくいネットワーク、セキュリティ、システム開発なども視覚的に学べます。ITが苦手な人や、まず全体像をつかみたい人に向いています。
2026年度版 スッキリわかる ITパスポート テキスト&問題集
TAC出版のテキスト&問題集で、最新シラバスVer.6.4に対応しています。インプットとアウトプットを一冊で進められる構成なので、要点を整理しながら問題演習まで行いたい人におすすめです。
徹底攻略ITパスポート教科書+模擬問題 令和8年度
ITパスポート試験の出題範囲をしっかり学びたい人向けの対策本です。最新シラバス6.4に対応しており、知識の整理から模擬問題での確認まで進められます。基礎だけでなく、問題演習も重視したい人に使いやすい教材です。
資格を活かせる仕事
ITに関する基礎知識だけでなく、経営、マーケティング、会計、情報セキュリティ、ネットワーク、システム開発など、社会人として知っておきたいITリテラシーを幅広く学べる国家資格です。IT企業だけでなく、一般企業の事務職や営業職、販売職などでも活かしやすい資格といえます。
活かしやすい仕事としては、IT企業の営業職、システム開発会社の事務職、一般事務、営業事務、総務、経理、ヘルプデスク、カスタマーサポート、Web担当、社内システム担当、ITツールを扱う営業職などがあります。特に、パソコンやクラウドサービス、情報セキュリティ、業務システムに関わる機会が多い職場では、資格で学んだ知識を実務に活かしやすいでしょう。
IT企業を目指す学生であれば、ITへの関心や基礎知識を示す材料として、就職活動でアピールしやすい資格です。ただし、社会人がITエンジニアとして転職を目指す場合、ITパスポートだけではやや物足りない印象があります。その場合は、上位資格である基本情報技術者試験や、プログラミング・ネットワーク・クラウド系のスキルもあわせて身につけるとよいでしょう。
一方で、事務職や営業職、管理部門などを目指す場合は、ITパスポートでも十分にアピール材料になります。ITが苦手ではないことや、情報セキュリティ・業務効率化・データ活用などの基本を理解していることを示せるため、学生だけでなく転職を考えている社会人にもおすすめです。
また、企業によってはITパスポートを資格手当の対象としている場合もあります。ただし、就職・転職の決定打になる資格というよりは、ITリテラシーや学習意欲を示す基礎資格として、実務経験や他のスキルと組み合わせて活用するとよいでしょう。
受験者の口コミ評判
5.0
情報処理の入門試験として最適
ITパスポート試験は、パソコンの画面に表示される問題を解いていくCBT方式です。キーボードから解答を入力するのではなく、マウスで4つの選択肢から1つをクリックします。
試験時間は165分、問題の合計は100問です。国家試験である情報処理技術者試験の1つで、情報処理のもっとも基礎的な知識が広く浅く出題されます。難易度は高くない事から、合格率が高いので、情報処理関係の資格取得を考えている方の入門試験として最適です。
ya 20代会社員(2018年7月)

