福祉用具専門相談員は、高齢者が福祉用具を利用する際に、その人に合った福祉用具をアドバイスしたり、選んだり、適切な利用方法を指導する資格を持った人のことを言います。
介護をするうえで、福祉用具は日常生活に欠かすことのできない存在です。ですが、福祉用具は非常に種類が多く、知識のない人には何を選べば良いのかわかりません。
また、介護される人に福祉用具が合わなかったり、取り扱いを誤ってしまいますと、身体的にも精神的にもダメージを与えることになってしまいます。
そのようなことが無いように、介護される人にとって適切な福祉用具を選定し、貸与、または販売をするのが福祉用具専門相談員の仕事です。
資格を取得するためには、50時間の講習を受講した上で、筆記の修了評価試験に合格する必要があります。受験資格はないので、だれでも挑戦することができます。
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福祉用具専門相談員試験の基本情報
資格種別 | 公的資格 |
ジャンル | 介護・福祉 |
資格区分 | なし |
受験資格 | なし |
講習日程 | 指定講習事業者により異なる |
試験方法 | 福祉用具専門相談員指定講習の最後に修了評価試験を行う |
免除科目 | 社会福祉士、介護福祉士、義肢装具士、保健師、看護師、准看護士、理学療法士、作業療法士の資格所有者は講習を受講することなく福祉用具専門相談員になることができる |
講習場所 | 全国各地(指定講習事業者による研修機関) |
受験料 | 指定講習事業者により異なる(参考としてキャリア福祉カレッジで34,000円) |
登録・更新 | なし |
主な対象者 | 小学生
中学生
高校生
大学生
専門生
社会人
その他 |
問い合わせ | 各都道府県の介護保険主管課 |
【総合評価】
人気 : | 将来性: |
就転職: | 難易度: |
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福祉用具専門相談員試験の講習日程
「一般社団法人 全国福祉用具専門相談員協会のHP」で確認してください。
講習時間は50時間と定められているので、どの指定講習事業者も概ね6~8日の講習期間となっています。
福祉用具専門相談員試験の講習内容
- 福祉用具の役割(1時間)
- 福祉用具専門相談員の役割と職業倫理(1時間)
- 介護保険制度等の考え方と仕組み(2時間)
- 介護サービスにおける視点(2時間)
- からだとこころの理解(6時間)
- リハビリテーション(2時間)
- 高齢者の日常生活の理解(2時間)
- 介護技術(4時間)
- 住環境と住宅改修(2時間)
- 福祉用具の特徴(8時間)
- 福祉用具の活用(8時間)
- 福祉用具の配給の仕組み(2時間)
- 福祉用具貸与計画等の意義と活用(5時間)
- 福祉用具による支援の手順と福祉用具貸与計画等の作成(5時間)
福祉用具専門相談員試験の受験者数・合格率
受験者数・合格率とも非公開(合格率はほぼ100%と言われています)
福祉用具専門相談員試験の難易度
あくまで評価試験になり落とすための試験ではありませんので、難易度はかなり低いです。
講習後に行われる試験ということで、真面目に受講していればまず合格できます。
それなら勉強嫌いな私でも安心です!!
福祉用具専門相談員試験の勉強法
講習がありますので事前に試験対策をする必要はありません。
資格を活かせる仕事
日本は、今後ますます超高齢化社会が進んで行くため、福祉関係の仕事は需要が高まっています。
福祉用具の貸与・販売することは、介護保険制度の保険給付対象となっているため、福祉用具に精通した福祉用具専門相談員は需要があります。
また、福祉用具を貸与・販売する事業所には、福祉用具専門相談員を2名以上置くことが義務付けられていますので、この資格を持っている人材は必要とされています。
この資格があれば、福祉用具のレンタル・販売を行う事業所や、ドラックストアや生活用品を販売する店舗、訪問介護を行う事業所や、福祉用具に関連するメーカー企業などへの就職に役立ちます。
現在は、介護用具を扱うドラッグストアや生活用品販売店なども増えていますで、福祉用具専門相談員としての資格を有するものを優先的に採用する店舗も多くなっています。
訪問介護施事業所では、福祉用具専門相談員はヘルパーの仕事はできませんが、訪問介護を利用するお客さまから福祉用具の相談を受けたとき、ヘルパーに代わって福祉用具の説明、アドバイスをすることができます。
また、福祉用具専門相談員は福祉用具に精通していますので、福祉用具の開発、制作などを行ったり、利用者からの意見、要望などを調査する仕事にも就くことができます。