話された言葉をすぐに書き取ったりパソコンに入力したりすることができる技能を持っている事を証明する資格です。電話のメモや会議の議事録作成などビジネスシーンで役立つ資格となっています。
速記技能検定に合格すると、速記のために作られた基本符号を使って記録を取り、それを文字に起こしていける能力があることが認められます。
試験は1級~6級まで区分されています。
6級や5級は普通の文字を少し早く記入することができればあとは速記文字を習得すれば合格できるレベルです。反訳に関しては辞書を使って示すことができれば十分なレベルとなっています。
4級や3級は事務級とされていて、速記に使われる文字の種類も増えます。反訳に関しては辞書を用いずに訳せることができなければなりません。
2級と1級は専門級で高度な知識が必要となります。
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速記技能検定の基本情報
資格種別 | 民間資格 |
ジャンル | クリエイター・デザイン |
資格区分 | 1級、2級、3級、4級、5級、6級 |
受験資格 | なし |
試験日程 | 1月、5月、8月、11月の最終日曜日(年4回) |
試験方法 | 朗読文を速記して原稿を作成する |
免除科目 | なし |
試験場所 | 全国各地 |
受験料 | 【1級】6,000円【2級】5,000円 【3級】4,000円【4級】3,000円 【5級】2,500円【6級】2,000円 |
登録・更新 | なし |
主な対象者 | 小学生
中学生
高校生
大学生
専門生
社会人
その他 |
問い合わせ | 公益社団法人 日本速記協会 |
【総合評価】(3級)
人気 : | 将来性: |
就転職: | 難易度: |
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速記技能検定の試験内容
1級 | 2級 | 3級 | |
---|---|---|---|
分速 | 320字 | 280字 | 240字 |
朗読時間 | 10分 | 10分 | 5分 |
総字数 | 3200字 | 2800字 | 1200字 |
反訳時間 | 130分 | 130分 | 60分 |
合格ライン | 98% | 98% | 97% |
許容失点 | 64字 | 56字 | 36字 |
4級 | 5級 | 6級 | |
---|---|---|---|
分速 | 180字 | 120字 | 80字 |
朗読時間 | 5分 | 5分 | 5分 |
総字数 | 900字 | 600字 | 400字 |
反訳時間 | 60分 | 60分 | 60分 |
合格ライン | 97% | 96% | 96% |
許容失点 | 27字 | 24字 | 16字 |
判定基準
- 誤字、脱字、余分な字、判読不明瞭な字、同音異字等は、原則として1字1失点
- 誤訳、脱訳、未訳は、訂正した字数により失点
- 送り仮名の送り方、仮名・漢字のいずれにも書く社会的慣用のあるもの、字体の新旧については失点としない
- 仮名遣いは、現代仮名遣いによる
速記技能検定の受験者数・合格率
合格率は、1級15%程、2級20%程、3級30%程、4級50%程、5級55~65%程、6級80~90%程
速記技能検定の難易度
1級は難しいです。
資格を活かせる仕事
速記・テープ起こしの専門会社で活躍することは可能です。
速記技能士は、講演やインタビュー等を特殊な速記専用の符号で即座に書き留め、それを後に反訳して日本語として記録に残すのが仕事です。
就職先は速記専門会社となります。又、そこから派遣されて、自治体や官庁のミーティングや、一般企業、マスコミ等から依頼され、会話や会議内容を速記文字で書き留めます。会話を正確に記録し、原稿に起こして提出するまでが速記技能士の仕事です。
現在ではICレコーダーの普及に依り、速記の将来性が疑問視されていますが、ICレコーダーの使用が認められていない場合も多いので、まだまだ速記技能士は必要な存在です。
又、会社等で電話の用件を聞き書きする時も速記の能力を持っていると、間違える事無く相手の一言も漏らさずに記録出来るので便利です。