獣医師は、犬や猫など動物の病気や怪我に対して診療や治療、予防など医療に関する業務を行える専門士です。
医療業務の他にも、家畜衛生に関する業務や狂犬病の予防など、公衆衛生に携わる業務も行うことが可能です。
動物の治療行為全般を行いますので、医師と同様に、指定大学で獣医学など指定科目を学ぶなど、獣医師法で定められている受験条件をクリアしなければいけません。
獣医師試験の合格率は、毎年80%以上ありますが、決して簡単な資格ではありませんので、かなりの対策が必要です。
獣医師は、業務独占資格になりますので、獣医師の資格を取得して獣医師免許を交付してもらわなければ獣医師としての業務を行うことができません。獣医師は、数ある動物資格の中でも唯一の国家資格になります。
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獣医師試験の基本情報
資格種別 | 国家資格(業務独占資格) |
ジャンル | 動物・ペット |
資格区分 | なし |
受験資格 | ・大学(6年制)で獣医学の過程を修めて卒業 ・外国の獣医学校を卒業、もしくは外国で獣医師の資格を取得 ・獣医師国家試験予備試験に合格 |
試験日程 | 2月中旬(年1回) |
試験方法 | 【学説試験】択一式(160問) 【実地試験】択一式(120問) |
試験場所 | 北海道、東京都、福岡県 |
受験料 | 13,900円 |
登録・更新 | 獣医師免許申請書の提出が必要。収入印紙:32,000円 |
主な対象者 | 小学生
中学生
高校生
大学生
専門生
社会人
その他 |
問い合わせ | 農林水産省-獣医師、獣医療 |
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獣医師試験の試験内容
出題範囲
学説試験A | 獣医療の基本的事項、獣医学の基本的事項(80問) |
---|---|
学説試験B | 衛生学に関する事項、獣医学の臨床的事項(80問) |
実地試験C | 衛生学に関する事項、獣医学の臨床的事項(60問) |
実地試験D | 衛生学に関する事項、獣医学の臨床的事項(60問) |
合格点
およそ6割以上の正解率(明確な定めはなし)
獣医師試験の受験者数・合格率
年度 | 受験者数 | 合格率 |
---|---|---|
2018年 | 1,141人 | 82.6% |
2017年 | 1,277人 | 88.3% |
2016年 | 1,296人 | 77.2% |
2015年 | 1,299人 | 78.8% |
2014年 | 1,241人 | 75.6% |
2013年 | 1,237人 | 81.7% |
2012年 | 1,250人 | 81.8% |
2011年 | 1,266人 | 83.7% |
2010年 | 1,275人 | 82.5% |
2009年 | 1,321人 | 84.1% |
2008年 | 1,262人 | 77.9% |
2007年 | 1,255人 | 79.4% |
2006年 | 1,250人 | 84.7% |
2005年 | 1,304人 | 82.6% |
獣医師試験の難易度
試験は難しいですが、試験より獣医学部へ入学する(受験資格を得る)方が遙かに困難です。
獣医師試験の勉強法
過去問を解きつつ、問題集で反復学習することが大切です。
資格を活かせる仕事
獣医師の職場は、大きく分けて「診療をする獣医師」と「診療をしない獣医師」の2パターンに分けることができます。
診療をする獣医師の職場は、動物病院や診療施設などの医療機関や、動物園や水族館などで常駐する獣医師、製薬会社などで実験動物の管理を行う獣医師も存在します。
一方、診療をしない獣医師の職場は、公務員として検疫所や食肉衛生検査所、保健所などでの業務で、動物の診療に携わることはおろか、動物に触れ合うこともほとんどありません。
獣医師の収入
厚生労働省の調査による、2012年の平均年収は545万円になります。動物に関わる仕事の中では、最も高い収入水準になります。ただ、医師の平均年収の1160万円(2012年度)に比べると半分以下の水準になります。
ただ、この水準は、食肉衛生検査所や製薬会社勤務など、診療携わらない獣医師の収入も含めていましので、診療をする純粋な獣医師(特に開業医)でだけで統計をとればもっと高い水準になると思われます。
受験者の口コミ評判
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5.0 名無し 30代会社員
2.0 歴史好き 40代会社員