官公庁や民間企業の採用試験において能力査定を図りたいという要請に応えて1973年から始まった試験で文部科学省が認定しています。
検定の結果は入試の際や単位の修得にも使え、また、留学や奨学金の選考に採用する高校、大学も増えています。
試験は1級~6級までありますが、1級合格者は、全国通訳案内士試験を受ける場合、筆記試験が免除される特典があります。
スペインが好きな方、スペイン語を活かした職業に就いたり、ボランティア活動をしたい方に、特に向いた検定です。
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スペイン語技能検定の基本情報
資格種別 | 民間資格 |
ジャンル | 英語・外国語 |
資格区分 | 1級~6級 |
受験資格 | なし |
試験日程 | 6月中旬~7月下旬、12月上旬~1月下旬(年2回) ※1級は冬季のみ実施 |
試験方法 | 【1級~2級】筆記試験(一次試験)、面接試験(二次試験) 【3級~6級】筆記試験、リスニング |
免除科目 | なし |
試験場所 | 【一次試験】北海道、宮城、東京、神奈川、千葉、愛知、静岡、石川、京都、大阪、兵庫、広島、愛媛、島根、福岡、山口、熊本、長崎、沖縄 【二次試験】札幌、東京、名古屋、神戸、広島、福岡 |
受験料 | 【1級】12,000円【2級】10,000円 【3級】8,000円【4級】6,000円 【5級】5,000円【6級】4,000円 |
登録・更新 | なし |
主な対象者 | 小学生
中学生
高校生
大学生
専門生
社会人
その他 |
問い合わせ | 公益財団法人 日本スペイン協会 |
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スペイン語技能検定の試験日
2022年度試験
試験日 | 申込期間 | 合格発表 |
---|---|---|
一次試験 2022年6月26日(日) 二次試験 2022年7月31日(日) | 4月4日~ 5月11日 | 試験の約2か月後 |
一次試験 2022年12月11日(日) 二次試験 2023年1月29日(日) | 9月20日~10月26日 | 試験の約2か月後 |
スペイン語技能検定の合格率
- 1級:7%程
- 2級:10%程
- 3級:15%程
- 4級:70%程
- 5級:80%程
- 6級:85%程
受験者数は非公開
スペイン語技能検定の難易度
1級(プロ級) | 会議通訳、文学翻訳、専門ガイドができる |
---|---|
2級(最上級) | ラジオ、テレビが理解でき、一般通訳ができる |
3級(上級) | 新聞などが理解でき、一般ガイドに不自由しない |
4級(中級) | 簡単な日常会話ができ、文法を一通り終了 |
5級(初級) | 平易な文章の読み書きができ初級文法(直説法)終了 |
6級(入門) | 基礎的な短い文章の読み書きができ、直説法現在終了 |
1級~3級は面接試験が含まれるため、4級~6級と比較すると大きく難易度が異なります。
スペイン語の知識が全くない状態で、3級の取得を目指す場合、毎日2~3時間の勉強で半年程度の期間が必要になります。
- 基本的に公式からの過去問が公表されていないので、勉強としては手探りのものになります。合格率などそのほか情報についても公表されていないものが多く、基本的には市販のテキストや問題集を購入して独学になりますが、種類は多くありません。ただし、低い級であれば出る範囲は限定されています。6級であれば基本の文法や単語を覚えるだけでよいので、市販のテキストで十分でしょう。また、気を付けることとしてはマークシートではないので、偶然に受かることはほぼないといってよいです。(6級取得 20代女性)
- スペイン語の最大の難関はなんといっても動詞の活用ですが、6級では動詞は直説法現在形しか出ないので比較的ラクです。慣れないうちはこれでも十分大変だと感じますが、5級以上を受けてみると、6級がいかにラクだったかを痛感します。薄い文法書を1冊、プラス過去問を2回ほどやって合格できました。出てくる単語もわりと決まりきっています。(4級取得 30代女性)
スペイン語技能検定の勉強法
受験者数が少ない為か、試験勉強に関する情報が出回っていなくて、有効な勉強法が確立されていません。
各社から参考書が出版されていますので、過去問と模擬テストを徹底的にこなすことにより、試験の傾向を見つけましょう。
スペイン語技能検定を活かせる仕事
この資格を取得していると、航空会社での勤務や、客室乗務員として、貿易業や観光業、外国人の支援団体や、翻訳などの仕事などに活かすことができます。
スペイン語は、英語、中国語、フランス語、ロシア語、アラビア語と共に、国際連合において公用語として使われていますし、スペイン語を母国語にしている人口の数は、英語・中国語・ヒンドゥー語に次いで4番目となっています。
日本国内では、スペイン語の需要は少ないのですが、世界的に見るとスペイン語は多用されていることがわかります。
メキシコをはじめとする中南米は、経済は発展していく国として注目されていますので、中南米に進出する日本企業や、中南米と取引を行う企業が今後増加していくと考えられます。
スペイン語は、英語や中国語と比べると、話せる人材が少ないため、中南米と関わりあう企業への就職の際には大きな強みとなるでしょう。
また、スペイン語を公用語とする、カリブ海の島国や、中央アメリカ、南アメリカなどは、観光としても人気のあるスポットであるため、スペイン語を話せる人材は、添乗員としても需要が高まります。
受験者の口コミ評判
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僕の勉強法
2.5 どうが 20代無職
3級の一次の筆記試験は日本語文→スペイン語文(5問)スペイン語文→日本語文(5問)の計10問です。確か時間は60分くらいです。
2017年7月の3級の二次試験の面接は3分間ひたすら話し続けるというものでした。スペイン語ネイティブの試験監と日本人のタイムキーパーの人が一人ずついました。
二人とも中年の男性でした。『スペイン語検定対策3級問題集』を使って勉強しました。一次試験が大体この問題集の中からでたので、2次もこれにあるような問題が出るだろうと踏み、この問題集で二次試験をひたすら勉強+面接練習をスペイン人の友達に手伝ってもらいました。しかし、二次試験では問題集に載っていないばかりか大変難しい質問をされ、全くできませんでした。
質問は「今はとても暑い夏です。外国人観光客に暑さ対策についてアドバイスをしてください。」というものでした。
私は特に普段暑さ対策にも取り組んでおらず、さらに「外国人観光客」にとなると緊張も相まって全く思いつきませんでした。
外国人観光客など来るはずのない四国のド田舎に住んでいるのでわからないということもあったかもしれません。冒頭「暑い時はどこも暑いですからね、それはちょっと難しいですね。」と変なことを口走り、「十分に水分補給をして、日中の外出は控えてくださいとアドバイスします」の計15秒でネタが尽き、あとはひたすら「外国人観光客にアドバイスすべき暑さ対策って何がある???」とかなんとかごもって終わりました。
「他の質問はありませんか」と聞いても首を振り続けてとの合図があるのみで、会話もありません。十中八九不合格です。
帰りに神戸の街を歩きながら「あ、アーケードの中って涼しいんだ」とか、「そういえば地下ってものがあるんだな」と都会の避暑スポットを見つけながらとぼとぼ帰りました。
母語であっても3分間会話なしで一方的に話し続けることができるトピックは限られているので、せめて3択にして貰えばなとここで言ってもなんですが、そう強く思います。
更に、受験者数、評価基準・方法など基本的な情報がオフィシャルに公開されていないのもこの試験の大きな問題点です。(2018年12月)
1日1、2時間、3ヶ月の勉強では全然無理
4.0 名無し 30代主婦
3級は、レベルとしては英検と比べると準1級程度と言われています。
1日1、2時間、3ヶ月の勉強では全然無理です。それで取れるのは5、6級でしょう。4級でも厳しいかも?接続法ができないと受からないので。その記載が気になったので投稿しました。(2018年6月)
【管理人】
ご指摘ありがとうございます。確かに問題を見る限り、初心者がその程度の勉強時間で合格を目指すことは難しいですね。訂正させていただきました。
旅行がキッカケ
4.0 まんだい 40代主婦
以前、旅行でバルセロナに行ったことがあり、スペインの魅力に取りつかれ、一からスペイン語の勉強をしようと思い受験を決意しました。
英語の様に事前知識が無くて苦労しましたが、半年間の勉強期間で無事4級を取得することができました!
ただ、4級を取れる知識でも日常会話をするレベルまではいきませんでしたので次は3級を目指して頑張ります!(2017年11月)