ハウスキーピング協会が主催している資格で1級~3級があります。
整理収納アドバイザーとは、簡単に言うとお片付けのプロフェッショナルです。
整理収納アドバイザーは1級を取得していないと他者に対して整理収納をアドバイスや指導ができるアドバイザーとして活動することができません。
2~3級では整理の考え方や整理方法、収納のコツなど、整理収納の基本知識を学びます。
整理収納アドバイザーの仕事は、大きくわけて2つあります。1つは一般家庭に向けた整理収納のアドバイスや指導を行う仕事です。2つ目は、セミナーなど、多くの方に向けた整理収納の講演を行う講師として仕事です。
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整理収納アドバイザー試験の基本情報
資格種別 | 民間資格 |
ジャンル | 趣味・娯楽 |
資格区分 | 1級、2級、3級 |
受験資格 | 【1級】 2級、もしくは整理収納アドバイザー2級認定講座・整理収納教育士・整理収納アドバイザーBAV・企業内整理収納マネージャーのいずれかの講座受講後に1級予備講座を受講 【2級、3級】なし |
試験日程 | 【1級】試験場所により異なる 【2級、3級】随時 |
試験方法 | 【1級】 一次試験:筆記試験(マークシート形式 100問) 二次試験:実技試験 【2級、3級】 添削課題 |
免除科目 | なし |
試験場所 | 【1級】全国主要都市 【2級、3級】自宅など |
受験料 | 【1級】32,400円(予備講座)、8,640円(一次試験)、10,800円(二次試験) 【2級】23,100円(受講料)、49,000円(ユーキャンの場合) 【3級】9,720 円(受講料) ※料金の詳しい説明は下記でしています |
登録・更新 | 一度認定されれば更新の必要はなし |
主な対象者 | 小学生
中学生
高校生
大学生
専門生
社会人
その他 |
問い合わせ | 特定非営利活動法人 ハウスキーピング協会 |
【総合評価】
人気 : | 将来性: |
就転職: | 難易度: |
【関連資格】
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整理収納アドバイザー試験の資格取得までの流れ
3級
3級は講座を受講して添削課題を提出して合格することで資格を得ることができます。
講座のパターンは大きく分けて「会場受講」と「N-Academyの通信講座」の2パターンになります。
会場受講
全国各地で開催されている講座を受講して取得します。
1日で取得できるのが大きな特徴で受講時間は3時間。
料金はテキスト代・認定料込で9,720 円。1級~3級のいずれかを既にお持ちで講座のみ受講したい場合は5,400円になります。
開講スケジュールは「各講座へのお申込について」(公式サイト)でご確認下さい。
N-Academyの通信講座
数々の通信講座を実施しているN-Academyの「整理収納アドバイザー3級認定講座」であれば自宅に居ながら取得することができます。
受講料は8,000円でビデオ講義や画像添削も付いてくるのでかなりお得だと思います。受講期間も5ヶ月と長めに設定されているので、家事や子育てに奮闘している主婦や会社員の方でも安心して受講することができます。
3級を取得せずとも2級を受験できることから正直なところ3級を取得する意味があまり無いように思います。(2級も簡単に取得できるので)
受講料が安く気軽に受講できるので、とりあえず整理収納の基礎を学びたい方にはお勧めできるかもしれません。
2級
2級についても誰でも受講することができます。
3級と同じく、講座を受講後に添削課題を提出して合格することで資格を得ることができます。
講座のパターンは「会場受講」と「ユーキャンの整理収納アドバイザー講座」のいずれかの方法になります。
会場受講
全国各地で開催されている講座を受講して取得します。
受講時間は7時間。主に10:00~17:00で開催されますが、会場により若干異なりますので詳しくは実施団体に問い合わせして下さい。
受講料はテキスト代・認定料を含めて23,100円
- 整理の効果について考える
- 現状の整理のレベルを知る
- モノの本質と人との関わりを考える
- 整理を妨げる要因を知る
- 整理収納スキル5つの鉄則
- 覚えておきたい収納の原則
- 整理収納の理論に基づいた実例
開講スケジュールは「各講座へのお申込について」(公式サイト)でご確認下さい。
ユーキャンの整理収納アドバイザー講座
会場に行けない方や自宅でじっくり学びたい方にはユーキャンの通信講座がお勧めです。
受講料は49,000円と会場受講に比べると割高にはなりますが、受講料の中に1級を取得する際に必要になる予備講座(32,400円)も含まれていますので、1級を見据えるのであれば通信講座の方が費用面でもお得です。
ユーキャンでは3回の添削課題があり、全ての添削課題に合格することで2級を取得することができ、3回目の添削で100点満点中70点を取れれば同時に予備講座を修了したことになります。
1級
1級では一般の資格と同じように試験がありますので、2級や3級の様に講座を受講するだけで取得することはできません。
また、受験するにあたり、先に予備講座を受講する必要があります。
1級の予備講座
予備講座は全国各地の会場で2日間連続で行われます。(予備講座のみの通信講座はありません)
受講料は32,400円。受験料は含まれていませんので注意してください。
カリキュラムは大きく分けると「講座」「実習」に分かれています。
先ほども言いましたが、「ユーキャンの整理収納アドバイザー講座」を受講すれば予備講座は免除されるので、ユーキャン経由であればいきなり1級試験に進むことができます。
1級の一次試験
筆記試験(マークシート形式 100問)で実施されます。
1級の二次試験
一人20分間の実技試験(プレゼンテーション形式)で実施されます。
「提案編」「実作業編」のいずれかを選択して試験に挑みます。
提案編
あなたが今後第三者(ご自身とご家族以外)に対して、整理収納においてどのような「提案」をしていくかを考えてください。提案の方法を選択し、その方法に合った提案を制作してください。
実作業編
あなたが実際に行った(自身以外、家族可)整理・収納の体験を通して、その目的と効果を述べてください。どのような目的で改善を行い、どのように理論を使いどのような効果があったかを具体的にしてください。
3~5人のグループに分かれて発表するのでコミュニケーション能力も必要になりそうですね!
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整理収納アドバイザー試験の受験者数・合格率
資格取得者は4万人以上。
2級と3級は講座を修了すれば取得できるので、合格率はほぼ100%です。1級一次試験の合格率は70%~80%、二次試験が80%~90%程になります。
整理収納アドバイザー試験の合格点
2級と3級は非公開ですが、添削課題の提出のみなので特に気にする必要はありません。
1級の合格点は一次試験で100点満点中70点以上、二次試験は70点以上で合格となります。
1級の二次試験って実技試験ですよね?どうやって点数化するのでしょうか?
実技試験では研究において
- 発表能力:発表が聞いている人にわかりやすいか
- 整理収納アドバイザーの考え方:アドバイザーとして学んだ内容がいかされていたか
- 実用度:現実社会において実用性があるか
の3つの点で評価をして総合点を付けます。おそらく100点満点だとは思いますが、実技試験なので点数を決める明確な基準はありません。
整理収納アドバイザー試験の難易度
2級と3級は添削課題を提出するだけなので難易度は低い・・・というかありません。
1級についても合格率がかなり高いので、2級の講座を真面目に受講していればほぼ問題ないレベルの難易度と言えるでしょう。
整理収納アドバイザー試験の勉強法
「一番わかりやすい整理入門
資格を活かせる仕事
整理収納アドバイザーの資格を最も活かせる仕事というと、家事代行業が挙げられます。
家事代行業の活躍できる場所は、一般家庭だけでなく、企業、ホテル、公共機関など、多岐にわたります。そのため需要の多い仕事であり、飲食店やコンビニエンスストアスタッフなどの時給と比較しても高額であることが特徴です。
整理収納を他者にコンサルティングするためには1級取得が必須ですが、家事代行業においては2~3級であっても問題がありません。この資格を取得していない方よりも有利になりますので、習得していて損はありません。
また、整理収納アドバイザーとして独立することも可能です。整理収納アドバイザーとして人気がでれば、本の出版やメディアへの出演なども期待ができ、その際にはかなりの収入アップがのぞめます。
インテリア関連企業、住宅関係などに従事している方でもこの資格を活かすことができます。