家政士検定とは
家政サービスや家事支援業務に必要な専門知識と技能を評価する検定試験です。家政士は、衣・食・住に関する家事サービスを中心に、介護や子育て支援、利用者とのコミュニケーションなど、生活全体を支える専門人材として位置づけられています。
試験は学科試験と実技試験で実施されます。学科では家政サービスの基礎知識、マナー、安全管理、コミュニケーションなどが問われ、実技では衣・食・住に関する実践的な技能が評価されます。家事を代行するだけでなく、利用者の生活状況に合わせて柔軟に支援できる力が求められる点が特徴です。
家政婦・家政夫、家事代行、介護や子育て支援に関わる仕事をしている人に向いている資格です。高齢者世帯や共働き世帯の増加により、家政サービスへの需要は高まっており、専門性や信頼性を示したい人に役立つ検定といえるでしょう。
家政士検定の基本情報
| 資格種別 | 公的資格 |
| ジャンル | サービス・販売 |
| 資格区分 | なし |
| 受験資格 | 家政婦(夫)業務・介護業務などの実務経験5年以上、または家事・介護・育児などの経験者で同等の経験・能力があると認められる人など |
| 試験日程 | 年1回、例年11月頃 |
| 試験方法 | 学科試験・実技試験。学科は多肢択一式、実技は衣・食・住の実技課題 |
| 免除科目 | 学科・実技の一方に合格した場合、一定期間は合格科目を免除 |
| 試験場所 | 全国主要都市など |
| 受験料 | 一般:13,000円/協会会員:9,000円/学割:6,000円/科目免除者:6,500円 |
| 登録・更新 | なし |
| 問い合わせ | 公益社団法人 日本看護家政紹介事業協会 |
| 関連資格 | 掃除能力検定 ハウスキーピングコーディネーター 介護福祉士 食生活アドバイザー |
家政士検定の受験資格
- 協会の会員紹介所の求職登録者であり、職業安定法施行規則附則に規定する家政婦(夫)の業務に5年以上従事
- 協会の会員紹介所が、介護保険制度における指定事業所として認定を受けており、当該指定事業所に雇用されている者で、当該介護業務に5年以上従事
- 協会の会員紹介所の求職登録者であり、かつ、(1)に定める者と同等の経験、能力を有すると当該紹介所長が認めた者
- 介護関連事業、保育関連事業、家事支援サービス事業等に雇用され5年以上の実務経験がある者
のいずれかの条件をクリア
家政士検定の試験日
2026年度試験
| 試験日 | 申込期間 | 合格発表 |
|---|---|---|
| 学科:11月21日(土) 実技:11月21日(土)~11月27日(金) | 公式発表前 | 公式発表前 |
家政士検定の試験内容
試験は「学科試験」と「実技試験」で行われます。学科試験では家政サービスに関する知識、実技試験では衣・食・住に関する実務技能が問われます。公式サイトでは、令和8年度の試験は学科が2026年11月21日、実技が2026年11月21日~11月27日のいずれか1日で実施予定と案内されています。
出題範囲
家政サービスの基本
家政サービスの役割、利用者への接し方、職業倫理、個人情報の取り扱い、安全管理など、家政士として働くうえで必要な基本知識が問われます。
家事サービス
掃除、洗濯、調理、整理整頓、住まいの管理など、家庭内の生活支援に関する知識と技能が出題されます。
介護サービス
高齢者や支援が必要な人への対応、日常生活の援助、介護の基本、安全への配慮など、家政サービスに関係する介護知識が問われます。
子育て支援サービス
子どもの世話、家庭での見守り、保護者との関わり方、安全管理など、子育て家庭を支援するための知識が出題されます。公式テキストも「家政サービスの基本」「家事サービス」「介護サービス」「子育て支援サービス」の4巻構成で案内されています。
試験科目と出題数
学科試験は多肢選択式で40問、試験時間は60分です。実技試験は「衣」「食」「住」の3科目から1科目を選択して受験します。
実技試験では、知識だけでなく、家事サービスを安全かつ適切に行うための手順、正確さ、利用者への配慮なども評価されます。
合格基準
学科試験は40点満点中80%以上、実技試験は150点満点中70%以上が合格基準です。
家政士検定の受験者数・合格率
家政士検定の年度別の受験者数や合格者数、合格率は、公式には詳しく公表されていません。
厚生労働省の団体等検定事例では、累計受検者数として1,341名と紹介されていますが、年度別の合格率は確認できません。参考情報として、過去には2019年の合格率が57.6%、2018年が53.7%と紹介されている例もありますが、最新の公式統計ではないため、難易度を判断する際は、学科試験と実技試験の内容、合格基準を確認しておくことが大切です。
家政士検定の難易度
家政婦・家事支援の実務に特化した試験なので、日頃から家事代行や家政サービスの仕事に携わっている人であれば、実務経験を活かしながら取り組みやすい資格です。掃除、洗濯、調理、接遇など、現場で身につけた知識や技術がある人にとっては、まったく未知の内容ばかりというわけではありません。
一方で、単に家事ができれば簡単に合格できる試験というわけではありません。利用者の家庭で安全かつ適切にサービスを提供するための知識や、状況に応じた判断力も求められます。そのため、自己流の経験だけで受験すると、思ったより難しく感じる可能性があります。
また、実務経験が少ない人や、家政サービスの仕事に慣れていない人にとっては、専門的な視点を身につける必要があるため、難易度はやや高く感じられるでしょう。家庭内の作業とはいえ、仕事として行う以上、正確さ・安全性・利用者への配慮が重要になります。
総合的に見ると、家政士検定は、実務経験が豊富な人であれば比較的取り組みやすい一方、勉強せずに簡単に合格できるほど甘い試験ではありません。家政サービスの専門職として必要な知識と技術を確認する、標準〜やや難しめの資格といえるでしょう。
家政士検定の勉強法
公式テキストである「家政士養成テキスト」を中心に学習するのが基本です。公式サイトでも、家政士検定試験の出題範囲をまとめたテキストとして案内されており、「家政サービスの基本」「家事サービス」「介護サービス」「子育て支援サービス」の4巻構成になっています。
まずは公式テキストを使って、出題範囲の全体像を確認しましょう。家政士検定では、掃除・洗濯・調理などの家事サービスだけでなく、接遇マナー、利用者とのコミュニケーション、介護サービス、子育て支援、安全管理など、幅広い知識が問われます。
勉強を進める際は、テキストを読むだけでなく、実際の家政サービスの場面をイメージしながら覚えることが大切です。たとえば、利用者宅での立ち居振る舞い、衛生面への配慮、事故防止、個人情報の扱い、依頼内容への対応などは、実務にも直結する重要なポイントです。
また、家政士検定は学科試験だけでなく実技試験も行われるため、知識を覚えるだけでは不十分です。普段の家事経験がある方でも、自己流のやり方ではなく、家政サービスとして求められる手順やマナーを確認しながら練習しておくとよいでしょう。
独学でも対策は可能ですが、範囲が広いため、まずは公式テキストで基礎を固め、苦手な分野を重点的に復習する流れがおすすめです。家事・介護・子育て支援の実務経験がある方は、これまでの経験とテキストの内容を結びつけながら学ぶと、理解しやすくなります。
家政士検定を活かせる仕事
掃除、洗濯、料理、買い物、整理整頓、育児支援、高齢者の生活支援など、家庭内で行う家政サービスの知識と技術を証明できる資格です。家政サービスに関する技能を評価し、利用者が安心してサービスを選ぶための指標になることを目的とした検定です。
活かしやすい仕事としては、家政婦・家政夫、家事代行スタッフ、訪問型の生活支援サービス、ベビーシッター、高齢者の在宅支援、介護保険外サービス、家事支援事業所のスタッフなどがあります。特に、個人宅で家事や生活全般をサポートする仕事では、資格で学んだ知識を実務に活かしやすいでしょう。
共働き世帯や高齢者世帯の増加により、家事代行や生活支援サービスの需要は高まっています。家政士として、単に家事をこなすだけでなく、利用者の生活状況に合わせて柔軟に対応する力や、安心して任せてもらえる接遇力も重要になります。
ただし、家政士検定だけで就職・転職が大きく有利になるというよりは、家政サービスの専門性や信頼性を示す資格と考えるのが現実的です。家事代行会社や家政婦紹介所で働きたい人、介護・育児支援の経験を活かして生活支援の仕事をしたい人にとって、取得する価値のある資格といえるでしょう。
しかく姫結婚してからずっと家庭で家事や育児、介護をやってきたという経験を生かしてください!

