エネルギーは、昭和54年に「省エネルギー法」が制定し、注目され始めた資源になります。エネルギー管理士は、エネルギー使用に関しての方法の改善や監視など、経済産業省令で定めるエネルギー管理の業務を行う省エネの専門家になります。
エネルギー管理士になるには、省エネルギーセンターが実施している国家試験に合格するか、毎年12月に実施している認定研修を受講し、修了試験に合格することで取得することができます。受験資格はありませんが、免状を交付してもらう際には、実務経験が必要になります。
試験は、「電気分野」と「熱分野」のどちらかを選択して受験します。
試験の合格率は毎年2割ほどしかいませんので、それなりに難しい資格と言えるでしょう。
第一種エネルギー管理指定工場に指定された工場は、事業を行う上で、エネルギー管理士の免状の交付を受けている人からエネルギーの使用量に応じて、1人以上はエネルギー管理者を選任しなければなりません。
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エネルギー管理士試験の基本情報
資格種別 | 国家資格(必置資格) |
ジャンル | 保安・技術 |
資格区分 | 電気分野、熱分野 |
受験資格 | なし ※但し、免状を交付してもらう際はエネルギー使用に関わる実務経験が1年以上必要 |
試験日程 | 8月上旬(年1回) |
試験方法 | 筆記試験 |
免除科目 | 合格科目試験免除制度あり |
試験場所 | 札幌、仙台、東京、名古屋、富山、大阪、広島、高松、福岡、那覇 |
受験料 | 17,000円 |
登録・更新 | 免状の交付手数料:3,500円 |
主な対象者 | 小学生
中学生
高校生
大学生
専門生
社会人
その他 |
問い合わせ | 一般社団法人 省エネルギーセンター |
【総合評価】
人気 : | 将来性: |
就転職: | 難易度: |
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エネルギー管理士試験の試験日
2019年度試験
試験日 | 申込期間 | 合格発表 |
---|---|---|
2019年8月4日(日) | 5月7日~6月13日 | 9月 |
エネルギー管理士試験の試験内容
出題形式
筆記試験(択一式、計算問題)
出題範囲
- 必須基礎区分
-
エネルギーの使用の合理化に関する法律及び命令、エネルギー情勢・政策、エネルギー概論、エネルギー管理技術の基礎(判断基準の理解・実践について)
- 選択専門区分
-
電気の基礎、電気設備及び機器、電力応用
合格点
各科目60%の正解率
エネルギー管理士試験の受験者数・合格率
合計
時期 | 受験者数 | 合格率 |
---|---|---|
2016年 | 10,468人 | 23.3% |
2015年 | 10,537人 | 23.3% |
2014年 | 10,613人 | 21.5% |
2013年 | 11,102人 | 27.9% |
電気分野
時期 | 受験者数 | 合格率 |
---|---|---|
2012年 | 5003人 | 16.7% |
2011年 | 5404人 | 21.8% |
2010年 | 5702人 | 25.4% |
2009年 | 5347人 | 29.7% |
2008年 | 4701人 | 15.0% |
2007年 | 4368人 | 22.5% |
2006年 | 4260人 | 21.1% |
2005年 | 4641人 | 23.1% |
2004年 | 5038人 | 32.1% |
熱分野
時期 | 受験者数 | 合格率 |
---|---|---|
2012年 | 7046人 | 28.0% |
2011年 | 6493人 | 18.2% |
2010年 | 6814人 | 43.1% |
2009年 | 6372人 | 29.4% |
2008年 | 5279人 | 25.6% |
2007年 | 4768人 | 27.6% |
2006年 | 4079人 | 26.7% |
2005年 | 4309人 | 28.2% |
2004年 | 4248人 | 36.5% |
エネルギー管理士試験の難易度
電気分野と熱分野を比較した場合、年度によって多少相違があるものの、熱分野の方が、受験者、合格率共に高くなっています。
ただ、試験難易度はどちらを選択してもあまり変わりませんので、自分の好きな分野、仕事で活用できる分野を選択すればいいでしょう。
合格率は、約3割ほどなので、比較的難しい試験に分類されますが、受験資格がありませんので、対した受験対策をせずに受験に挑んでいる人が多数いますので、合格率ほど難しい試験ではありません。
しっかりと対策をしていれば、独学でも十分取得できる資格と言えるでしょう。
- 試験を受けるのに特に資格はありませんが、一年以上関連する仕事に従事していなければなりません。機械、電気などの理系の方は勉強時間が少なくても取得できると思います。(30代男性 会社員)
- 共通科目は、エネルギー関係の法律等の問題のため、しっかり勉強する必要があります。過去問を数度目を通しておけば合格点が取れると思います。選択科目は、理系の方であれば、得意な分野(熱力学、工場の配電、等)を選択して試験を受ければよいので、その科目の勉強に集中すれば良いと思います。(50代男性 会社員)
エネルギー管理研修(講習)
エネルギー管理士を取得するのは、「省エネルギーセンター」が実施している国家試験に合格する他にも、「エネルギー管理研修」を受講することでも取得することができます。
研修は6日間の講義を行った後、最終日に修了試験を行い、合格することで卒業することができます。
研修を受講するには、3年以上の実務経験が必要になります。
エネルギー管理士試験の勉強法
資格を活かせる仕事
エネルギー管理士の資格を取得することで、省エネ関連の企業で活躍することができます。ここ数年は、エネルギー管理士が新規に必要な職場が多いので重宝される資格の一つになります。
受験者の口コミ評判
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5.0 南波 50代会社員