スマートマスター試験とは
スマートハウスやIoT家電、住宅設備、エネルギーマネジメントに関する知識を認定する民間資格です。一般財団法人家電製品協会が実施しており、家電と住まいを組み合わせた快適で省エネルギーな暮らしを提案できる人材を対象としています。
試験では、スマートハウスの基礎、住宅設備、家電製品、創エネ・蓄エネ・省エネ、HEMS、IoT機器、関連サービス、関連法規などが出題されます。CBT方式で実施され、スマートハウスの仕組みや関連機器・サービスについて、消費者に分かりやすく説明できる知識が求められます。
家電量販店、住宅会社、リフォーム会社、住宅設備メーカー、電気工事会社、エネルギー関連企業などで活用しやすい資格です。法令上の独占業務がある資格ではありませんが、スマート家電や省エネ住宅、IoTを活用した暮らしの提案に関わりたい人に向いています。
スマートマスター試験の基本情報
| 資格種別 | 民間資格 |
| ジャンル | 環境・自然 |
| 資格区分 | スマートハウスの基礎、家電製品 |
| 受験資格 | なし |
| 試験日程 | 年2回。例年3月ごろと9月ごろに実施 |
| 試験方法 | CBT試験。2科目で実施 |
| 免除科目 | 科目合格者は、その後2回・1年以内の受験に限り、合格済み科目が免除されます。また、家電製品総合アドバイザーまたは家電製品総合エンジニアの資格保有者は、一部科目が免除されます |
| 試験場所 | 全国のCBT試験会場 |
| 受験料 | 2科目受験:9,400円(税込)/1科目受験:6,200円(税込) |
| 登録・更新 | 試験に合格すると、スマートマスターとして認定されます。資格の有効期間は5年間で、更新手続きが必要 |
| 問い合わせ | 家電製品協会 |
| 関連資格 | eco検定 太陽光発電アドバイザー 環境経営士 日本農業技術検定 家庭の省エネエキスパート検定 |
スマートマスター試験の試験日
2026年度試験
| 試験日 | 申込期間 | 合格発表 |
|---|---|---|
| 第50回:3月1日~3月14日 | 1月20日~2月11日 | 試験日から約1か月後 |
| 第51回:9月予定 | 公式ページで確認 | 公式ページで確認 |
スマートマスター試験の試験内容
スマートハウスの基礎と、スマートハウスの関連機器・サービスの基礎の2科目で構成されています。スマートハウス、住宅設備、家電製品、エネルギーマネジメント、IoT、通信、ネットワーク、HEMS、蓄電池、太陽光発電などに関する知識が問われます。
住まいの快適性、省エネルギー、防災、防犯、健康、見守りなどを実現するために、住宅・家電・設備・通信サービスを横断的に理解しているかを確認する内容です。
出題範囲
スマートハウスの基礎
スマートハウスの考え方、住宅の構造・性能、省エネルギー、創エネルギー、蓄エネルギー、HEMS、ZEH、住宅設備、住環境などが出題されます。
太陽光発電、蓄電池、エコキュート、燃料電池、断熱、換気、照明、空調など、住まい全体のエネルギー利用に関係する内容が中心です。
スマートハウスの関連機器・サービスの基礎
スマート家電、IoT機器、通信ネットワーク、ホームセキュリティ、見守りサービス、健康管理、防災・防犯、音声操作、スマートスピーカー、クラウドサービスなどが問われます。
家電製品や住宅設備を単体で理解するだけでなく、複数の機器やサービスを組み合わせて、住まいの利便性や安全性を高める仕組みを理解する内容です。
エネルギーマネジメント
家庭内の電力使用量の見える化、電力制御、ピークカット、蓄電池との連携、太陽光発電との組み合わせ、電気料金、節電、省エネルギーなどが出題されます。
エネルギーを効率よく使うために、住宅設備や家電をどのように連携させるかが問われます。
IoT・通信・ネットワーク
無線LAN、Bluetooth、スマートフォン連携、クラウド、センサー、通信規格、セキュリティなどが出題範囲に含まれます。
スマートハウスでは、多くの機器がネットワークでつながるため、通信の仕組みやセキュリティ、個人情報保護に関する基本知識も必要になります。
住宅設備・生活支援サービス
給湯、空調、照明、換気、調理家電、AV機器、見守り、防犯、防災、健康管理、介護支援などが問われます。
住まいの中で使われる設備やサービスを、利用者の生活課題に合わせて組み合わせるための知識が中心です。
試験科目と出題数
試験は、スマートハウスの基礎、スマートハウスの関連機器・サービスの基礎の2科目です。
各科目15問、試験時間は各55分です。各科目200点満点で判定されます。
家電製品総合アドバイザーまたは家電製品総合エンジニアの資格を保有している場合、スマートハウスの関連機器・サービスの基礎が免除される制度があります。
合格基準
合格基準は、原則として各科目70%以上です。
2026年3月試験では、各科目200点満点中140点以上が合格ラインとされています。いずれか一方の科目のみ基準に達した場合は、一定期間、科目合格として免除対象になります。
スマートマスター試験の受験者数・合格率
スマートマスター試験
| 実施回 | 一般受験者数 | 一般合格率 | 科目受験者数 | 科目合格率 | 1科目受験者数 | 1科目合格率 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 2026年3月・第50回 | 418人 | 32.1% | 296人 | 27.7% | 21人 | 61.9% |
| 2025年9月・第49回 | 424人 | 42.7% | 312人 | 40.1% | 43人 | 72.1% |
| 2025年3月・第48回 | 613人 | 42.1% | 339人 | 49.9% | 41人 | 51.2% |
| 2024年9月・第47回 | 693人 | 46.9% | 409人 | 52.6% | 27人 | 81.5% |
| 2024年3月・第46回 | 非公表 | 34.9% | 非公表 | 37.8% | 非公表 | 44.3% |
スマートマスター試験の難易度
スマートマスター試験は、家電・住宅設備・IoT・スマートハウスに関心がある人であれば比較的取り組みやすい試験です。極端に難しい資格ではありませんが、家電製品だけでなく、エネルギー管理、ネットワーク、住宅設備、暮らしの提案まで幅広く理解する必要があります。
負担になりやすいのは、スマート家電やIoT機器を単体で覚えるだけではなく、住まい全体の中でどのように連携させるかを考える点です。HEMS、太陽光発電、蓄電池、エコキュート、スマートスピーカー、センサー、ネットワーク機器など、分野がまたがるため、家電だけ、住宅設備だけの知識ではやや不足しやすくなります。
また、通信やネットワークに関する内容に慣れていない人は、Wi-Fi、ルーター、クラウド、セキュリティ、機器連携などの分野で少し難しさを感じる場合があります。スマートホームでは便利さだけでなく、安全性や省エネ、使いやすさも関係するため、機器の特徴と生活シーンを結びつけて理解する力が求められます。
家電量販店、住宅設備、リフォーム、電気工事、住宅販売、スマートホーム関連の仕事に関わっている人は、実務と結びつけながら理解しやすい資格です。一方で、初学者は家電・住宅設備・通信・エネルギー分野を横断して整理する必要があるため、範囲の広さに少し負担を感じやすいでしょう。
スマートマスター試験の勉強法
太陽光発電、蓄電池、HEMS、エコキュート、スマート家電、住宅の省エネ性能、電力の見える化などを重点的に確認しておくことが大切です。単に機器名を覚えるだけでなく、家庭内でどのように連携し、生活の快適性や省エネにつながるのかを理解すると覚えやすくなります。
特に重要なのは、IoTやネットワークに関する基礎知識です。スマート家電や住宅設備はインターネット接続やアプリ操作と関係するため、Wi-Fi、通信方式、セキュリティ、データ活用、遠隔操作なども整理しておきましょう。
試験対策では、テキストを一通り読んだあと、問題集を繰り返し解いて出題形式に慣れる流れがおすすめです。家電・住宅設備・エネルギー関連の用語は似たものも多いため、機器ごとの役割や違いを表にまとめると復習しやすくなります。
スマートマスター試験は、家電販売、住宅設備、リフォーム、エネルギー関連の仕事に関わる方にとって学びやすい資格です。基本的には、公式教材で基礎を固め、スマート家電、住宅設備、省エネ、創エネ・蓄エネ、ネットワークを重点的に復習する勉強法がおすすめです。
資格を活かせる仕事
家電量販店、住宅設備会社、ハウスメーカー、工務店、リフォーム会社、太陽光発電・蓄電池関連会社、スマートホーム機器の販売・提案、住宅関連の営業職などがあります。特に、エアコン、照明、給湯器、太陽光発電、蓄電池、HEMS、IoT家電などを組み合わせて、お客様の暮らしに合った提案を行う仕事では、資格で学んだ知識を活かしやすいでしょう。
住まいの設備は、単に便利な家電を置くだけでなく、省エネ、光熱費、防災、見守り、快適性、家事効率などにも関わります。そのため、家電と住宅設備の両方を理解し、生活全体に合わせて提案できる人材は、家電販売や住宅リフォーム、スマートホーム関連の分野で役立ちます。
一方で、スマートマスターだけで就職・転職が大きく有利になる資格ではありません。家電・住宅設備・リフォーム業界では、商品知識、接客力、営業経験、施工や電気設備の理解、現場経験なども重視されます。資格単体で強い武器になるというより、スマートホームや省エネ住宅への理解を示す補助的な資格と考えるとよいでしょう。
スマートマスター試験は、家電や住宅設備の提案に関わりたい人、スマートホームや省エネ住宅の知識を深めたい人に向いています。家電製品アドバイザー、電気工事士、太陽光発電アドバイザー、福祉住環境コーディネーター、住宅・リフォーム関連の実務経験と組み合わせることで、より仕事に活かしやすくなるでしょう。
受験者の口コミ評判
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お勧めできない
0.5 ケンタ 50代自営業
第一回目受験にて、家電製品エンジニア(av及び生活家電両方) 資格所有のため、科目免除で受験して合格しました。あまり認知度もなく、人気の資格とは言えないように思います。更新にお金がかかるので、流してしまおうかと考えています。家電製品エンジニアは一応それなりに苦労してとりましたので、一応更新しました。そうとう大変な試験というわけでもなく、中途半端です。宅建試験の合格の比ではありません。お勧めはできません。(2020年4月)
意味のある資格なのか?
1.5 おじちゃん 50代
スマートマスター1回目で受験し合格しましたが、あまり受験者も多くなく、比較的、関心が低いように思われます。
取得しても5年ごとに更新があり、その都度お金がかかるので、更新するか、しまいか迷っています。第1種電気工事士も持っていますが、スマートマスター資格は、工事士のようになければ仕事ができないわけではなく、意味があるのかな?って感じがします。正直、あまりお勧めするきにはなれません。(2019年8月)


お勧めできない
意味のある資格なのか?