環境社会検定とは
環境問題や持続可能な社会づくりに関する知識を幅広く学べる検定試験です。通称「eco検定」と呼ばれ、地球温暖化、エネルギー、生物多様性、循環型社会、環境経営、SDGsなど、環境と社会の関わりを総合的に理解する力が問われます。
試験は多肢選択式で行われ、IBT方式とCBT方式に対応しています。受験資格に制限はなく、学生、社会人、企業の環境担当者、環境問題に関心がある人など、幅広い人が受験しやすい検定です。
企業の環境部門、CSR・サステナビリティ部門、製造業、流通業、金融機関、自治体、教育分野などで活用しやすい資格です。法令上の独占業務がある資格ではありませんが、環境への基礎理解を示す資格として、仕事や日常生活で環境意識を高めたい人に向いています。
環境社会検定の基本情報
| 資格種別 | 公的資格 |
|---|---|
| ジャンル | 環境・自然 |
| 資格区分 | なし |
| 受験資格 | なし |
| 試験日程 | 年2回。指定された試験期間内に受験日時を選択して受験 |
| 試験方法 | IBT方式またはCBT方式。多肢選択式で実施 |
| 免除科目 | なし |
| 試験場所 | IBT方式は自宅・会社など、CBT方式は全国のテストセンター |
| 受験料 | IBT方式:5,500円(税込)/CBT方式:5,500円(税込)+CBT利用料2,200円(税込) |
| 登録・更新 | なし |
| 問い合わせ | 東京商工会議所 検定試験情報 |
| 関連資格 | 日本農業技術検定 環境経営士 環境カオリスタ検定 家庭の省エネエキスパート検定 |
環境社会検定の試験日
2026年度試験
| 試験日 | 申込期間 | 合格発表 |
|---|---|---|
| 第40回:7月9日~7月30日 | 6月5日~6月16日 | 試験終了後すぐに確認 |
| 第41回:11月12日~12月3日 | 10月9日~10月20日 | 試験終了後すぐに確認 |
環境社会検定の試験内容
CBT方式またはIBT方式で実施されます。環境問題、持続可能な社会、地球温暖化、資源・エネルギー、生物多様性、循環型社会、環境経営、環境法規、国際的な取組みなど、環境に関する幅広い基礎知識が問われます。
環境社会検定は、一般的に「eco検定」と呼ばれる検定です。企業活動や日常生活と環境問題の関係を理解し、環境配慮型の行動や事業活動につなげるための知識を確認する内容です。
出題範囲
持続可能な社会
持続可能な開発、SDGs、環境・経済・社会のつながり、企業や個人の環境配慮行動などが問われます。
環境問題を単独で見るのではなく、経済活動、地域社会、生活、企業経営と結びつけて理解する内容です。
地球環境問題
地球温暖化、気候変動、オゾン層破壊、酸性雨、森林破壊、砂漠化、海洋汚染などが出題されます。
原因となる人間活動、環境への影響、温室効果ガス削減、国際的な対策などが中心です。
資源・エネルギー
化石燃料、再生可能エネルギー、省エネルギー、資源の有効利用、エネルギー自給、脱炭素社会などが問われます。
エネルギー利用と環境負荷の関係、発電方法ごとの特徴、資源の枯渇やリサイクルの考え方などを整理する内容です。
循環型社会
廃棄物、3R、リサイクル、リユース、リデュース、食品ロス、プラスチック問題、資源循環などが出題されます。
大量生産・大量消費・大量廃棄から、資源を有効に使う社会へ移行するための考え方が問われます。
生物多様性
生態系、生物多様性の保全、外来種、絶滅危惧種、自然環境保護、森林・海洋・河川などが出題されます。
人間活動が生態系に与える影響や、生物多様性を守るための国内外の取組みが中心です。
環境法規・政策
環境基本法、循環型社会形成推進基本法、地球温暖化対策、廃棄物処理、リサイクル、公害防止、環境アセスメントなどが問われます。
環境問題に対応するための法制度や行政施策、企業に求められる環境対応を整理する内容です。
環境経営
企業の環境経営、CSR、ESG、環境マネジメントシステム、環境報告書、サプライチェーン、グリーン購入などが出題されます。
企業活動が環境に与える影響を把握し、事業活動の中で環境負荷を減らすための考え方が問われます。
試験科目と出題数
試験は多肢選択式で実施されます。出題数は90問、試験時間は120分です。
出題は、公式テキストの内容を中心に、環境問題、持続可能な社会、地球温暖化、資源・エネルギー、循環型社会、生物多様性、環境法規、環境経営などから行われます。
合格基準
合格基準は、100点満点中70点以上です。
科目別の足切りはなく、総得点で合否が判定されます。
環境社会検定の受験者数・合格率
| 年度 | 実受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
|---|---|---|---|
| 2025年度 | 32,693人 | 17,898人 | 54.7% |
| 2024年度 | 34,040人 | 19,879人 | 58.4% |
| 2023年度 | 37,362人 | 20,192人 | 54.0% |
| 2022年度 | 38,300人 | 24,711人 | 64.5% |
| 2021年度 | 32,929人 | 24,459人 | 74.3% |
環境社会検定の難易度
環境系資格の中では初学者でも取り組みやすい試験です。高度な専門知識や理系の計算力を問うというより、環境問題や持続可能な社会に関する基礎知識を幅広く理解しているかが中心になります。
学習で意識したいのは、出題範囲が身近な環境問題から企業活動、国際的な取り組みまで広い点です。地球温暖化、エネルギー、資源循環、生物多様性、SDGs、環境法規、環境経営など、さまざまなテーマが出てくるため、用語だけでなく、それぞれの背景やつながりを整理しておく必要があります。
理系資格のような難しい計算問題や専門的な分析知識はあまり求められないため、環境分野を初めて学ぶ人でも対策しやすい試験です。一方で、環境に関する制度や国際的な枠組み、似た用語が多く出てくるため、なんとなく理解しただけでは選択肢で迷いやすい部分もあります。
環境問題、サステナビリティ、リサイクル、省エネ、企業の環境活動などに関心がある人は、日常生活や仕事と結びつけながら学習しやすい資格です。初学者の場合は、まず環境問題の全体像をつかみ、公式テキストや問題集を使って頻出テーマを繰り返し確認しておくことが大切です。
環境社会検定の勉強法
まず公式テキストを一通り読み、環境問題の全体像をつかみましょう。範囲は広いですが、専門的な計算や高度な理論よりも、環境に関する基本用語や社会の動きを理解する内容が中心です。
テキストを読んだ後は、公式問題集や過去問形式の問題を繰り返し解いて、出題形式に慣れていきましょう。間違えた問題は答えだけを覚えるのではなく、関連する用語や背景まで確認すると知識が定着しやすくなります。
特に、SDGs、脱炭素、カーボンニュートラル、再生可能エネルギー、循環型社会、プラスチックごみ、生物多様性などは、ニュースでもよく扱われる重要分野です。身近な生活や企業の取り組みと結びつけながら学ぶと理解しやすくなります。
環境社会検定は、環境分野の入門資格として取り組みやすい試験です。基本的には、公式テキストで基礎を固め、問題集で確認し、環境ニュースや身近な事例と結びつけて復習する勉強法がおすすめです。
環境社会検定のお勧めテキスト
改訂10版 環境社会検定試験 eco検定公式テキスト
環境社会検定試験、いわゆるeco検定の中心教材です。2025年以降の試験に対応しており、気候変動、エネルギー、生物多様性、循環型社会、企業や個人の環境活動などを体系的に学べます。まず基礎を固めたい人に向いています。
2026年版 環境社会検定試験 eco検定公式問題集
公式テキストに準拠した公式問題集です。過去問題を含む模擬問題5回分が収録されており、出題形式に慣れたい人に使いやすい教材です。購入者特典として、スマホやPCで使えるデジタルドリルアプリも用意されています。
環境社会教科書 eco検定 テキスト&問題集 改訂10版公式テキスト対応版
公式テキスト対応の市販対策書です。試験で問われやすい知識を絞って解説し、問題演習まで一冊で進められます。短期間で効率よく合格を目指したい人や、公式テキストだけでは学習しにくい人に向いています。
資格を活かせる仕事
企業の環境管理部門、CSR・サステナビリティ担当、総務、広報、製造業の環境対策、リサイクル関連企業、環境コンサルタント、自治体の環境関連業務、エネルギー関連企業、小売・建設・不動産などの環境配慮型事業に関わる仕事があります。特に、社内の省エネ活動、廃棄物削減、環境報告書の作成、SDGsへの取り組み、環境配慮型の商品・サービスの企画などでは、検定で学んだ知識を活かしやすいでしょう。
環境への取り組みは、今では一部の専門企業だけでなく、多くの業種で求められるテーマになっています。取引先や消費者から環境対応を求められる場面も増えており、環境問題の基本を理解していることは、社会人としてもプラスになります。
一方で、環境社会検定だけで就職・転職が大きく有利になる資格ではありません。環境分野の専門職を目指す場合は、環境計量士、公害防止管理者、エネルギー管理士、作業環境測定士など、より実務に直結する資格や経験の方が評価されやすいです。
環境社会検定は、就職・転職の決め手というより、環境やサステナビリティへの関心を示す補助的な資格です。環境問題の基礎を学びたい人、企業のSDGs・CSR活動に関わりたい人、環境意識を仕事に活かしたい人にとって、入門資格として取得しやすい資格といえるでしょう。
受験者の口コミ評判
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早めに取得しよう
3.0 札 40代会社員
興味本位で取得しました。公式テキストのみで合格、ひねくれた問題もなく、難易度も低い印象です。どんどん出題範囲が広がるので、早めの取得をお勧めします。(2019年12月)
転職で有利にならない
1.5 朱堂 20代会社員
2週間で取りました。TACの問題集使いました。でも本試験は全然問題集に出てないのが出てきましたからヲワタと思いましたが受かりました(笑)。会社が表立って取得を奨励していないんだったら特に有利にはならないと思います。教養や雑学の一環程度かと。(2019年12月)
学生の時に取得
3.0 倉岡 20代会社員
学生時代にeco検定を取得しました。就職活動において、CSR活動やISO14001活動などの環境問題に関して力を入れている企業であればそれなりに評価される資格だと思います。但し、他の環境系の資格に比べて、難易度が極めて低いので、この資格を取得したからといって、評価がグンと上がることは無いでしょう。(2019年11月)
1ヵ月で取れる
4.0 ワンランク 40代会社員
試験はかなり簡単なので、公式テキストをしっかり勉強すれば、1か月以内の勉強で取得できます。会社の同僚も何人か取得しましたが全員受かりました。なぜこんなに合格率が低いのかが疑問です。就職活動中の学生の方は取っておいて損は無いと思います。(2019年1月)
アピールになる
4.5 こじ 30代会社員
合格率の高さからや難易度から考えると、就職活動において有利になる資格ではありません。ただ、環境問題はどの企業も関心を持っていますので、eco検定を取得することで、環境問題に関する基礎知識は身に付けているというアピール材料にはなりそうですね。(2018年10月)
履歴書に書ける
4.0 山田 20代会社員
簡単な資格の割に、履歴書に書ける資格ですよね。私は大学時代に取得しました。公式テキストしか勉強していません。また、この検定試験に合格したら何か特別なことが出来るようになるというものではありません。(2018年6月)


早めに取得しよう
転職で有利にならない
学生の時に取得
履歴書に書ける