安全衛生技術試験協会が実施している国家試験です。
発破技士は、トンネル工事や採掘現場において、ダイナマイトなどの火薬を使って爆発させて採掘作業を行う専門家になります。
非常に危険な作業を伴いますので、発破技士としての業務を行うには、資格を取得しなければいけません。また、資格を取得することで、火薬類取扱保安責任者と鉱山保安技術職員の仕事も従事することが可能です。
受験資格はありませんが、合格して免許申請を行う際に、実務経験などが必要になります。
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発破技士試験の基本情報
資格種別 | 国家資格(業務独占資格) |
ジャンル | 保安・技術 |
資格区分 | なし |
受験資格 | なし(但し、合格して免許申請する際に下記の資格が必要) ・発破の補助作業の業務に6カ月以上従事 ・発破実技講習を修了 など・・・ |
試験日程 | 受験地により異なる |
試験方法 | 筆記試験 |
免除科目 | 導火線発破技士又は電気発破技士の免許を持っている人は、火薬類の知識と火薬類の取り扱いは免除 |
試験場所 | 北海道、宮城、千葉、愛知、兵庫、広島、福岡の安全衛生技術センター |
受験料 | 6,800円 |
登録・更新 | なし |
主な対象者 | 小学生
中学生
高校生
大学生
専門生
社会人
その他 |
問い合わせ | 公益財団法人 安全衛生技術試験協会 |
【総合評価】
人気 : | 将来性: |
就転職: | 難易度: |
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発破技士試験の試験内容
出題形式
筆記試験(択一式)
出題範囲
発破の方法(10問、50点)、火薬類の知識(5問、30点)、火薬類の取り扱い(5問、20点)
合格点
科目ごとの得点が40%以上で、かつ総得点が60%以上
発破技士試験の受験者数・合格率
時期 | 受験者数 | 合格率 |
---|---|---|
2018年 | 413人 | 67.8% |
2017年 | 549人 | 61.0% |
2016年 | 686人 | 64.3% |
2015年 | 714人 | 64.0% |
2014年 | 415人 | 65.1% |
発破技士試験の難易度
難しい試験ではないので、実務経験の無い学生でも独学で取得可能です。
発破技士試験のお勧めテキスト
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資格を活かせる仕事
発破技士とは、建設現場や採石現場等において、ショベルカー等の機械では崩せない固い岩盤や稀には建造物をダイナマイト等の火薬を使用して破壊するのが仕事です。具体的には発破をする際の火薬の装填、点火、処理等を行います。
トンネル工事や採掘現場において、ダイナマイトなどの火薬を使って岩などの障害を爆発させたり、建物の解体を行ったりする仕事がメインになります。
海外ではよく建造物を崩す映像を見ますが、日本は地震が多いので建築基準法が厳しい為、ダイナマイトでもビル等が壊れない事が多いのです。
ダムを造る時や、採石場では時にダイナマイト等火薬を使って岩盤を崩す事があります。発破技士は火薬の専門的な知識や能力を活かして、発破の作業が安全に行えるように火薬の種類や量を調整します。ダイナマイトを使うだけに、怪我人を出したりする事が無い様に最大限の配慮が必要となります。
その専門性から、発破技士には手当てが付く事が多いです。
発破技士の収入
「賃金構造基本統計調査」による、2013年の発破技士の平均年収は、460.7万円になります。危険な作業を伴うお仕事になりますので、平均年収より高い水準となっています。