シューフィッターとは、お客さんに足に合う靴を提供する専門家で、提供する他にも、足に関する健康管理(足の疾病予防)も考えなければいけません。
シューフィッターに認定してもらうには、「足と靴と健康協議会」が実施している課題を提出して合格しなければいけません。
資格は「プライマリー(初級)」「バチェラー(上級)」「マスター(修士)」の3種類あり、それぞれで求められる知識が異なります。
靴の販売員は全国に大勢いるのに、シューフィッターの資格取得者は年間300人程度しかおらず、業界でも重宝される資格になります。
ただ、受験費用が約10万円と高額なので、敬遠されている人が数多く存在していると思われます。
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シューフィッター試験の基本情報
資格種別 | 民間資格 |
ジャンル | 衣服 |
資格区分 | 初級、上級 |
受験資格 | なし(靴の製造、卸、販売、材料、その他関連、医療従事の経験がある者が望ましい) ※認定されるには靴関連の実務経験3年以上が必要 |
試験日程 | 年2~3回実施(地域により異なる) ※定員になり次第終了 |
試験方法 | 課題 |
免除科目 | なし |
試験場所 | 東京・神戸 |
受験料 | 102,600円 |
登録・更新 | 3年毎の更新が必要。シューフィッタークラブに加入している場合は免除 |
主な対象者 | 小学生
中学生
高校生
大学生
専門生
社会人
その他 |
問い合わせ | 一般社団法人 靴と健康協議会 |
【総合評価】
人気 : | 将来性: |
就転職: | 難易度: |
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シューフィッター試験の講習内容「プライマリー(初級)」
スクーリング(3日間)、通信講座(3か月間)
課題
問題集「I 靴」、「II 足」の解答を提出、フィッティングトライアルチェックシート(10足分)の提出、足型(50人分)の提出
シューフィッター試験の認定基準
- スクーリング3日間受講修了
- 小テストおよび問題集の解答正解率60%以上
- フィッティングトラアルチェックシート(10足分)の提出
- 足型(50人分)の審査に合格
- 靴関連の実務経験3年以上
シューフィッター試験の受験者数・合格率
時期 | 受験者数 | 合格率 |
---|---|---|
2014年 | 292人 | 80.0% |
シューフィッター試験の難易度
初級であるプライマリーは8割程度が合格をしていると言われており、スクーリングで学んだ内容を理解することができれば、難易度は高くないでしょう。
しかし、受験するためには3年以上の実務経験が必要で、また課題として50人分の足型を提出しなければならないため、簡単には取得することはできません。
より高いレベルが求められるバチェラーの場合、課題は6種類に増え、スクーリングの最終日に認定試験も行われます。
最も難易度の高いマスターとなると専門的な知識だけでなく、高いフィッティング技術も求められ、現在、全国でも16名程度しかおらず新たな認定も行われていません。
この資格検定を取得するにはかなりの経験と技術が必要となるでしょう。
資格を活かせる仕事
この試験に合格すると、靴を販売する店舗などへの就職が有利になります。
日本は、他の先進国と比較すると、足のために自分に合った靴を履く、という意識が低いと言われています。
近年、健康ブームもあってか、足の健康についても注意を払う人が増えてきました。そのため、自分に合った靴を求める人も多くなっています。ですから、その人の足に合った靴を選べるエキスパート、「シューフィッター」のニーズが高まっています。
靴を扱うのは、靴専門店だけでなく、百貨店やアパレルショップなどもありますので、就職の幅が広がります。シューフィッターの資格を持っていると、これらのお店からも重宝されますので、非常に有利な資格です。
また、シューフィッター試験では、足の機能や構造などを学びますので、生理的、病理的に活かせる知識も身に付けることができます。
この知識は、フィットネスジムや、リハビリ施設などのトレーナーとしても活かすことができます。
その他、靴の製造や修理などにも役立てることができます。