貿易業務で必要な知識や英語力を問う試験で、自分の貿易に対する実務能力や知識のレベルを知ることが出来ます。
試験はA~C級まであり、年間20万人が受験しています。
受験者の多くは貿易関連の業務に携わっている人です。貿易法規だけを扱うのではなく、広くマーケティング、商談、契約、代金決済、クレームと、貿易実務にとって大変実用的な内容となっているからです。
貿易の自由化が進み、日本でも貿易実務のプロが益々求目られている中で注目を浴びている資格の一つです。
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貿易実務検定の基本情報
資格種別 | 民間資格 |
ジャンル | 事務・ビジネス・経営 |
資格区分 | A級、準A級、B級、C級 |
受験資格 | なし |
試験日程 | 【A~B級】3月・7月・12月(年3回) 【C級】3月・7月・10月・12月(年4回) |
試験方法 | 筆記試験 |
免除科目 | 下記参照 |
試験場所 | 東京、横浜、千葉、埼玉、名古屋、大阪、神戸、福岡、沖縄 |
受験料 | 【A級】12,343円【準A級】8,500円 【B級】7,480円【C級】6,270円 |
登録・更新 | なし |
主な対象者 | 小学生
中学生
高校生
大学生
専門生
社会人
その他 |
問い合わせ | 日本貿易実務検定協会 |
【関連資格】
【総合評価】(C級)
人気 : | 将来性: |
就転職: | 難易度: |
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貿易実務検定の試験日
2020年度試験
試験日 | 申込期間 |
---|---|
2020年5月17日(日) | 3月10日~4月25日 |
2020年7月5日(日) | 5月7日~6月20日 |
2020年10月4日(日) | 8月4日~9月19日 |
2020年12月6日(日) | 10月6日~11月21日 |
貿易実務検定の試験内容
出題範囲
実務の背景にある法律的な裏付けや各種条約、契約書、英米法の理解、周辺業務、関連業務の知識、そして何よりも実際に起こる一つ一つの事例の中でどのように判断して行動できるかという判断力が 求められます
合格点
【A級・準A級】各回毎の基準点(3科目の合計)
【B級】3科目の合計210点(70%)を基準として試験委員長の定める点
【C級】2科目の合計160点(80%)を基準として試験委員長の定める点
免除科目
- C級の貿易実務英語科目にて80%以上の成績で不合格者は、次回より1年間、貿易実務検定C級試験において、貿易実務英語科目を免除
- 国際実務マーケティング協会®主催の「マーケティング・ビジネス実務検定」C級、B級、A級試験に合格された方は、 次回より1年間、貿易実務検定B級試験において、貿易マーケティング科目を免除
貿易実務検定の合格率
合格率はA級:10%程、準A級:30%程、B級:50%程、C級:50%程
貿易実務検定の難易度
概ね3~5年以上の実務経験。貿易実務において判断業務を行うことができる実力を証明するレベル
- 海外からの輸入業務をしていたので受験しました。選択式の問題しか出ないので多少知識があいまいでも回答ができるので、思ったよりも簡単でした。(30代男性 C級取得済)
- 元々の知識量によりますが、C級であれば学習期間は3か月程度で1日1時間程度、通勤時間だけでも合格はできると思います。(20代男性 C級取得済)
- 貿易関連ではありますが、英語も比較的重視されているので、苦手意識がある人は苦戦するかもしれません。(20代男性 B級取得済)
A級と準A級は特に難しいです。
貿易実務検定の勉強法
独学での勉強法としては、当協会の公式テキスト「貿易実務検定 オフィシャルテキスト
ただ、準A級とA級に関しては、実務経験が無ければ独学での取得が難しいので、通信スクールであったり予備校に通って取得を目指すのが一般的になります。
貿易実務検定の通信講座
ヒューマンアカデミーの通信講座たのまなの「新貿易実務講座(解説CD・レジュメ付)
学習期間は3ヵ月ありますので、無理なく学習することが出来ます。
貿易実務検定を活かせる仕事
世界中で自由貿易が行われ、更にTPPの影響もあり、貿易に関する知識を持ち、実務が出来る貿易実務の資格を持つ人の需要が増えています。企業でも応募資格に「貿易実務検定取得者」と挙げている所もあります。
貿易に関する職業に就職、転職を希望なら、是非取得しておきたい資格です。
実際には、国際取引と税務に付いての知識を持って実務をこなす、運賃計算をする、クレーム対処(保険金の請求と海上貨物のクレームの扱い方)を行う等々が仕事内容となります。
貿易実務は、文字通り貿易に関する知識・能力がある人に認められる資格です。又、貿易である以上外国との取引になりますので、英語の能力はかなり高い人が多いです。ですから、語学力に自信がある人にも向いている資格です。
主な受験者は貿易関連の業務に携わっている人、個人輸入を行っている人、スキルアップを目指す人、貿易実務に興味を持っている人、通関士・商業英語・マーケティングを学習中の人、貿易実務を学習中の人達です。