個人情報保護士認定試験とは
個人情報の適切な取り扱いや、個人情報保護法に関する知識を評価する認定試験です。企業や団体では、顧客情報・従業員情報・取引先情報など、多くの個人情報を扱うため、情報管理やコンプライアンスの知識が重要になります。
試験では、個人情報保護法の基本、個人情報の取得・利用・保管・第三者提供、漏えい対策、安全管理措置、マイナンバー制度など、実務で必要となる幅広い知識が問われます。合格後は認定証書と認定カードが交付され、認定カードには有効期限があり、更新制度も設けられています。
個人情報を扱う総務・人事・経理・営業・情報システム部門の担当者はもちろん、個人情報保護や情報管理の知識を身につけたい社会人にも向いています。個人情報の取り扱いに対する意識を高め、企業内での信頼性やコンプライアンス対応力を示したい人に役立つ資格といえるでしょう。
個人情報保護士認定試験の基本情報
| 資格種別 | 民間資格 |
| ジャンル | 事務・ビジネス・経営 |
| 資格区分 | なし |
| 受験資格 | なし |
| 試験日程 | 3月上旬、6月上旬、9月上旬、12月中旬(年4回) |
| 試験方法 | 筆記試験 |
| 免除科目 | マイナンバー実務検定1級、もしくは2級合格者は、課題Ⅰのマイナンバー法の理解が免除 |
| 試験場所 | 全国各地 |
| 受験料 | 11,000円 |
| 登録・更新 | 認定カードの有効期限は2年間(任意) |
| 問い合わせ | (財) 全日本情報学習振興協会 |
| 関連資格 | マイナンバー実務検定 ネットマーケティング検定 コンプライアンス・オフィサー認定試験 ビジネスコンプライアンス検定 |
個人情報保護士認定試験の日程
2026年度試験
| 試験日 | 申込期間 | 合格発表 |
|---|---|---|
| 6月21日(日) | 2月16日~5月21日 | 試験より約1か月後 |
| 9月27日(日) | 5月25日~8月6日 | 試験より約1か月後 |
| 12月13日(日) | 8月31日~10月29日 | 試験より約1か月後 |
| 3月14日(日) | 11月16日~1月28日 | 試験より約1か月後 |
個人情報保護士認定試験の内容
個人情報保護法やマイナンバー法、情報セキュリティ対策についての知識を問う認定試験です。企業や団体で個人情報を扱う担当者、総務・人事・法務・情報管理部門などで働く人に向いています。
試験は「課題Ⅰ」と「課題Ⅱ」に分かれており、課題Ⅰでは個人情報保護法とマイナンバー法、課題Ⅱでは個人情報保護の対策と情報セキュリティに関する内容が出題されます。試験はマークシート方式で、課題Ⅰ・課題Ⅱあわせて150分です。
出題範囲
個人情報保護法
個人情報、個人データ、保有個人データの違い、利用目的、取得・利用・第三者提供、開示請求、訂正、利用停止、個人情報取扱事業者の義務などが問われます。
マイナンバー法
個人番号や法人番号、個人番号カード、特定個人情報の提供制限、保管・廃棄、罰則など、マイナンバーを適切に扱うための知識が出題されます。
個人情報保護の対策
社内規程、従業員教育、委託先管理、漏えい防止、安全管理措置、個人情報保護委員会のガイドラインなど、実務で必要となる管理体制が問われます。
情報セキュリティ
不正アクセス、マルウェア、脆弱性、暗号化、アクセス制御、バックアップ、インシデント対応など、個人情報を守るためのセキュリティ知識が出題されます。
試験科目と出題数
課題Ⅰは50問、課題Ⅱも50問で、合計100問です。試験時間は課題Ⅰ・課題Ⅱあわせて150分です。
試験は筆記試験のマークシート方式で実施されます。なお、出題内容や項目は変更される場合があるため、受験前には公式サイトで最新情報を確認しておく必要があります。
合格基準
合格基準は、課題Ⅰ・課題Ⅱそれぞれ70%以上です。ただし、問題の難易度によって調整され、正答率70%未満でも合格となる場合があります。
個人情報保護士認定試験の合格ライン
第49回試験より、当協会の「問題作成委員会」が認定試験合格者の水準の向上をめざして、設問形式と出題内容の改善を行っており、それに伴い合格基準の調整を行うものです。
公式サイトから引用
ただし、問題の難易度により調整し、正答率70%以下でも合格とする場合があります。
これは、合否判定につきまして、合否判定委員会が各回試験の難易度と正答率を検証し、衡平性を保つため、従来試験の合格者数と乖離しないように調整する場合があるためです。
個人情報保護士認定試験の合格率
個人情報保護士認定試験の年度別の受験者数や合格者数は、公式には公表されていません。
公式サイトでは、過去の平均合格率は41.5%と案内されています。
個人情報保護士認定試験の難易度
標準〜やや難しめです。
合格率だけを見ると難しい試験に感じるかもしれませんが、出題内容の中には、個人情報の取扱いや情報管理に関する一般常識に近い問題も含まれています。そのため、合格率の数字ほど極端に難しい試験ではありません。
試験では、個人情報保護法を中心に、マイナンバー法、情報セキュリティ、リスク管理、個人情報の適切な取扱いなどが問われます。法律に関する内容も出題されるため、まったく勉強せずに合格するのは難しいですが、公式テキストや問題集を使って対策すれば、独学でも十分合格を目指せます。
勉強期間の目安としては、個人差はありますが、毎日1〜2時間の学習を2か月程度続ければ、合格ラインに到達できる可能性は十分あります。特に法律用語に慣れていない人は、最初に制度の全体像をつかみ、その後に問題演習を繰り返すと理解しやすくなります。
一方で、個人情報保護法の細かいルールや、事業者が取るべき安全管理措置などは、あいまいな理解だと間違えやすい部分です。実務経験がある人でも、試験向けに知識を整理しておく必要があります。
総合的に見ると、個人情報保護士認定試験は難関資格ではありませんが、法律と情報管理の基礎知識をしっかり押さえる必要がある試験です。計画的に学習すれば、初学者でも十分合格を狙えるレベルといえるでしょう。
- 試験の難しさは、日商簿記3級程度だと思います。合格率も高くて、法律の初学者であっても、市販の公式テキストをしっかり読み込み、問題集を2回転すれば合格できました。(30代男性 会社員)
- 個人情報保護法やマイナンバー法等の法律的な分野と、ウィルス等の情報系の分野から出題されるので、双方の知識が必要な試験です。情報系に疎い方は少し苦戦するかもしれません。(30代男性 会社員)
個人情報保護士認定試験の勉強法
公式テキストと公式精選問題集が用意されているため、まずはそれらを中心に学習を進めるのが基本です。公式精選問題集は、実際の試験問題数である100問の演習ができ、詳細な解説も掲載されているため、試験対策に使いやすい教材です。
勉強法としては、最初から公式テキストを細かく読み込むよりも、まず問題集を解いて出題形式や問われやすいポイントを把握する方法がおすすめです。問題を解き、解説を読んでも理解しにくい部分があれば、公式テキストに戻って確認すると効率よく学習できます。
個人情報保護士認定試験では、個人情報保護法、マイナンバー法、情報セキュリティなど、実務にも関係する内容が出題されます。法律や制度に関する問題は、似た用語や細かいルールが多いため、「何が個人情報にあたるのか」「どのような取扱いが適切なのか」「安全管理措置として何が必要なのか」を整理しながら覚えることが大切です。
また、個人情報保護法は改正の影響を受けやすい分野です。古い教材やネット情報だけに頼ると、現在の制度と内容がずれている可能性があるため、できるだけ最新版の公式テキスト・問題集を使って学習しましょう。
独学でも十分に合格を目指せますが、法律や情報セキュリティに苦手意識がある方は、公式テキストで基礎を確認しながら、問題演習を繰り返すことが重要です。間違えた問題は答えだけを覚えるのではなく、なぜその選択肢が誤りなのかまで確認しておくと、似た問題にも対応しやすくなります。
個人情報保護士認定試験のお勧めテキスト
[改訂第8版]個人情報保護士認定試験 公式テキスト
個人情報保護士認定試験の中心教材として使いやすい公式テキストです。個人情報保護法の基本、個人情報の取扱い、企業実務で求められる安全管理措置などを体系的に学べます。まずはこの一冊で試験範囲を整理するとよいでしょう。
改訂新版 個人情報保護士認定試験 公式精選問題集
公式テキストで学んだ内容を確認するための問題集です。実際の試験問題数である100問の2回分が掲載されており、詳細な解説も付いています。知識の定着や本試験形式への慣れに役立つため、仕上げ教材としておすすめです。
個人情報保護士を取得するメリット
近年では、個人情報が流出する事件が多くなり、企業でも個人情報の管理に対して力を入れています。ほとんどの企業では個人情報をパソコンで管理していますが、ウィルスなどで情報が流出をしてしまうと、一瞬にしてネット上に個人情報が出回ってしまい、これを完全に消すことは不可能です。
企業は社会的な信用を失い、業績不良、最悪の場合は倒産になる可能性があります。大切な個人情報を流出しないことは、企業の存続にかかわる事柄ですので、個人情報の取り扱いの管理・監督・運用のための知識は必須です。
ですから、個人情報を適切に管理・監督・運用ができるスキルは、企業内において求められています。個人情報保護士認定士として認められれば、社内・社外において信頼をもたれる人材となりますので、こういうことから資格を取得するメリットはあると言えるでしょう。
個人情報保護士を活かせる仕事
人材派遣会社のコンサルティングであったり、企業における個人情報を扱う部署であったり活躍できる場所は多数あります。
この資格を取得すると、企業が持っている個人情報に管理方法を導入して、企業が情報漏洩を起こす事が無い様に指導する事が出来ます。
現在、個人情報の保護が何より重要になっている為、個人情報保護士は需要が高くなっています。
中でも個人の消費者を対象として販売事業を行っている企業は、もし個人情報の漏洩があれば、社会的信頼を失う恐れがあります。その為、個人情報保護士は企業の中の個人情報を扱っている部署で、個人情報を管理・監督する任務に当たります。
又、パソコンでデータを管理している企業が殆どですから、パソコンのセキュリティー強化や、データの扱い方に対しても具体的な指導を行っていきます。
企業の社員全員に、個人情報保護に付いての意識改革、危機意識の向上を教育する事も個人情報保護士の大切な仕事の1つです。
企業における個人情報のあり方については、今後の課題になる項目の一つになるので、いずれ個人情報保護士認定取得者が脚光を浴びる日が来るかもしれません。
受験者の口コミ評判
5.0
簡単
個人情報保護士認定試験公式テキストと、過去問題を5回解きなおして1カ月で合格できたよ。割と簡単だから、受かりやすい試験だと思う。資格マニアの人にはおすすめだよ!
名無し 20代会社員(2019年2月)
5.0
有益な学習ができた
個人情報の取り扱いがマイナンバー制となったことと、顧客情報漏えいの防止のため、社内で取得を推奨されました。こちらの試験は民間資格ですので、これを持っているからと言って特定の仕事に活かせるわけではありません。ですが自分としては、個人情報の適切な管理方法や運用補法などを知ることができて有益な学習だったと思います。
ヒルコ 20代会社員(2019年1月)
4.5
メリットに思うこと
個人情報の取り扱いが多い人事部に配属されることになり、こちらの試験を受けるべく勉強を始めました。マイナンバー法の理解が追加された初めての試験だったので、マイナンバーに関する知識をしっかりと学びました。メリットと思うことは、個人情報に関する知識がつき、社内でも評価が上がったことを感じます。
nana 20代会社員(2018年11月)

