日盲社協社内検定とは
日盲社協社内検定は、点字資料の製作に関わる人の知識と技能を評価するための検定で、正式には「日盲社協社内検定試験(点字技能師)」として実施されています。社会福祉法人日本盲人社会福祉施設協議会が行う検定で、厚生労働大臣認定の社内検定として位置づけられています。
試験では、障害者福祉や視覚障害者福祉、視覚障害児者の教育、国語の文法的理解、点字の基礎・歴史・表記法などに関する学科試験に加え、点字化技能試験と校正技能試験による実技試験が行われます。点字を正しく読み書きするだけでなく、視覚障害者が利用しやすい資料を正確に製作するための専門的な知識と技術が問われる試験です。
受験対象は、主に日本盲人社会福祉施設協議会や日本視覚障害者団体連合に関係する施設・団体で点字資料製作に従事している人です。そのため、一般向けに広く受験者を募集する資格というより、視覚障害者福祉や点字出版・点字情報提供の現場で働く人の専門性を確認する検定といえます。
国家資格ではありませんが、点字資料製作に関わる実務能力を示す資格として、点字図書館、視覚障害者情報提供施設、福祉関連施設などで専門性を高めたい人に関係の深い資格です。
日盲社協社内検定の基本情報
| 資格種別 | 民間資格 |
| ジャンル | 介護・福祉 |
| 資格区分 | なし |
| 受験資格 | 社会福祉法人日本盲人社会福祉施設協議会、または社会福祉法人日本視覚障害者団体連合に従事する労働者で、点字資料製作に3年以上従事した者 |
| 試験日程 | 年1回。例年11月ごろに実施 |
| 試験方法 | 学科試験、実技試験で実施。実技試験は点字化技能試験、校正技能試験で構成 |
| 免除科目 | 学科試験または実技試験のいずれかに合格した場合、次回受験時に一部試験免除の対象となる場合あり |
| 試験場所 | 東京、京都、福岡、仙台などの指定会場で実施 |
| 受験料 | 15,000円。一部試験免除者は7,500円 |
| 登録・更新 | 合格者は点字技能師として認定 |
| 問い合わせ | 日本盲人社会福祉施設協議会 |
| 関連資格 | 手話通訳士 言語聴覚士 社会福祉士 |
日盲社協社内検定の試験日
2025年度試験
| 試験日 | 申込期間 | 合格発表 |
|---|---|---|
| 2025年11月16日 | 7月1日~9月6日 | 12月末まで |
日盲社協社内検定の試験内容
点字技能師に関する検定として実施され、点字表記、点字化、校正、視覚障害者福祉、国語力などが問われます。試験は学科試験と実技試験で構成され、実技では点字化技能と校正技能が確認されます。
出題範囲
学科試験では、障害者福祉、視覚障害者福祉、視覚障害児者の教育、国語の文法的理解と読解力、点字の基礎と歴史、点字表記法が出題されます。
実技試験では、日本語点字表記全般が対象です。外国語、算数、理科、情報処理記号なども、一般書に見られる程度の内容は含まれますが、専門書レベルの内容は対象外とされています。
試験科目と出題数
試験科目は、学科試験と実技試験の2科目です。学科試験は4者択一式で、試験時間は2時間です。
実技試験は、点字化技能試験と校正技能試験で構成されます。点字化技能試験では、墨字の文章を点字表記のルールに従って正しく点字化できるかが問われます。校正技能試験では、点字資料の誤りを見つけ、表記法に沿って正しく修正できるかが確認されます。
合格基準
合格基準の詳細な点数は、実施回ごとの要項で確認する必要があります。学科試験と実技試験の両方で基準を満たす必要があり、どちらか一方のみ合格した場合は一部合格として扱われる場合があります。
日盲社協社内検定の受験者数・合格率
| 年度 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
|---|---|---|---|
| 2025年度 | 64人 | 15人 | 23.4% |
| 2024年度 | 72人 | 13人 | 18.0% |
| 2023年度 | 62人 | 11人 | 17.7% |
| 2022年度 | 67人 | 12人 | 17.9% |
| 2021年度 | 53人 | 11人 | 20.8% |
日盲社協社内検定の難易度
点字技能師を認定する試験で、福祉・点字関連の資格の中でも専門性は高めです。点字資料製作に関する実務経験を前提とする試験であり、点字の基礎を少し学んだだけで合格を目指すタイプではありません。
この試験では、学科試験と実技試験が行われます。学科では、障害者福祉、視覚障害者福祉、視覚障害児者の教育、国語の文法的理解、点字の基礎・歴史・表記法などが問われます。実技では、点字化技能と校正技能が問われ、日本語点字表記を正確に扱えるかが重要になります。
特に難しく感じやすいのは、点字を読める・打てるだけでなく、点字資料として正確に仕上げる力が求められる点です。表記法の細かなルール、文脈に応じた語の切れ目、仮名遣い、記号の扱い、校正時の見落とし防止など、実務に近い精度が必要になります。
また、合格率も高くありません。令和7年度の第25回試験では、受験者64名に対して合格者15名、合格率23.4%と公表されています。令和6年度も合格率18.0%、令和5年度も17.7%であり、実務経験者が受ける試験としても簡単な部類ではありません。
点字図書館、視覚障害者支援施設、点字資料製作、校正業務などに関わっている人は、実務経験を活かしやすい試験です。一方で、点字表記や校正の経験が少ない人にとっては、知識だけでなく正確な点字化・校正技能まで求められるため、取得ハードルはやや高めです。
しかく姫受験者が少なく確立された勉強法が無いもの難易度を上げている一つの要因になっています。
資格を活かせる仕事
この資格を取得していると、障がい者支援センターや、特別支援学校、視覚障がい生活訓練を行う施設や、福祉関連の一般企業に就職する際に有利となります。
点字技能師は、視覚障がい者向けの点字資料を制作するための資格となっていますので、出版社などへ就職することも多いです。
点字資料は、発行部数が少ないため、扱っている出版社が多くないというのが現状です。
ですが、点字資料は視覚障がい者には必要不可欠なものであるため、なくなるということはありませんので、ニーズがなくなるという心配はありません。
点字技能師の収入においては、月収は約24万円、年収にして約350万円となっていますので、全国平均と比べるとやや低いのが現状です。
日本では、点字通訳をボランティアに頼ることが多いので、点字技能師としてだけでは収入的には厳しいのが現実です。
そのため、他の職業を持ちながら、ボランティア感覚で点字技能師としての仕事を行う方も多いようです。
点字は、視覚障がい者に正確な情報を伝達したり、娯楽を提供するための重要な役割ですので、点字技能師はなくてはならない存在です。



そういった点からも、点字技能師はやりがいのある仕事だと言えます。

