ビルクリーニング技能検定の難易度・合格率・試験日など

目次

ビルクリーニング技能検定とは

ビルや商業施設、オフィス、病院、学校などの建築物を清潔で衛生的に維持するための清掃技能を認定する国家検定です。床面の洗浄やワックス塗布、カーペット清掃、ガラス清掃、トイレ清掃など、建物内外の清掃作業に必要な知識と技能が問われます。

試験区分は1級・2級・3級に分かれており、上位級になるほど清掃作業の実務経験や管理的な視点が求められます。試験は学科試験と実技試験で構成され、清掃作業の手順、資機材や洗剤の扱い、安全衛生、品質管理など、ビルクリーニングの現場で必要となる内容が出題されます。

ビルメンテナンス会社、清掃会社、設備管理会社、施設管理会社、ホテル、病院、商業施設などで活用しやすい資格です。合格すると「ビルクリーニング技能士」を名乗ることができ、清掃業務の技能を客観的に示したい人や、ビルメンテナンス分野でキャリアアップを目指す人に向いています。

ビルクリーニング技能検定の基本情報

資格種別国家資格(名称独占資格)
ジャンル環境・自然
資格区分1級ビルクリーニング技能士、2級ビルクリーニング技能士、3級ビルクリーニング技能士、基礎級
受験資格1級・2級は実務経験や下位級合格などが必要。3級は実務経験なしでも受験可能。基礎級は外国人技能実習生が対象
試験日程年1回程度。学科試験と実技試験がそれぞれ指定期間内に実施されます
試験方法学科試験と実技試験で実施。学科試験はCBT方式または筆記方式、実技試験は作業試験などで実施
免除科目学科試験または実技試験の一部合格者は、一定期間、合格済みの試験が免除される場合があります
試験場所全国の指定試験地。学科試験のCBT方式は全国のCBT試験会場で実施される場合があります
受験料1級:学科3,700円・実技20,000円/2級:学科3,500円・実技18,000円/3級:学科3,000円・実技15,000円
登録・更新技能検定に合格すると、等級ごとにビルクリーニング技能士を名乗ることができます
問い合わせ公益社団法人 全国ビルメンテナンス協会
関連資格クリーニング師試験
掃除能力検定
ビル経営管理士

ビルクリーニング技能検定の試験日

2026年度試験

試験日申込期間合格発表
実技作業試験:11月25日~2月5日
CBT試験:1月15日~2月7日
7月22日~8月6日3月31日

ビルクリーニング技能検定の試験内容

1級は、ビルクリーニング作業全体を管理・指導できるレベルの知識と技能が問われます。2級は、日常清掃や定期清掃を適切に行える実務レベルの内容です。3級は、ビルクリーニング作業の基本技能が中心です。基礎級は、基礎的な清掃作業や安全衛生の理解を確認する内容です。

出題範囲

1級

清掃作業の方法、建築物の構造、床材・壁材・ガラスなどの建材、洗剤・床維持剤、清掃機械、廃棄物処理、安全衛生、作業管理、品質管理などが出題されます。

実技試験では、床表面洗浄作業、ガラス面洗浄作業、カーペット床部分洗浄作業など、複数の清掃作業を正確に行う技能が問われます。作業の手順、機械・用具の扱い、仕上がり、安全確認、時間内での作業遂行が評価対象になります。

2級

床面清掃、ガラス清掃、カーペット清掃、トイレ清掃、日常清掃、定期清掃、清掃用具、洗剤、機械の取扱い、安全衛生などが問われます。

1級よりも管理・指導的な内容は抑えられますが、現場で安定して清掃作業を行うための実務的な知識と技能が必要です。実技試験では、決められた作業を手順どおりに行い、清掃品質と安全性を確保できるかが確認されます。

3級

ビルクリーニング作業の基本が中心です。清掃用具の使い方、床面の掃き拭き、洗剤の基本、作業手順、安全確認、整理整頓などが問われます。

実技試験では、基本的な清掃作業を正しく行えるかが評価されます。作業前の準備、用具の扱い、作業後の片付け、清掃箇所の仕上がりなどが重要です。

基礎級

ビルクリーニングの入門的な内容が中心です。清掃作業の基本、安全衛生、用具の名称と使い方、簡単な作業手順などが問われます。

基礎的な清掃作業を理解し、指示に従って安全に作業できるかを確認する区分です。

試験科目と出題数

試験は、学科試験と実技試験で実施されます。

学科試験では、ビルクリーニング作業法、建築物の清掃管理、清掃用機械・器具、洗剤・床維持剤、建材、廃棄物処理、安全衛生、関係法令などから出題されます。

実技試験では、等級に応じて、床面洗浄、ガラス面洗浄、カーペット洗浄、日常清掃、用具の取扱いなどが出題されます。1級・2級では、より実務的で複数工程を含む作業が中心となり、3級・基礎級では基本作業の正確さが重視されます。

合格基準

学科試験と実技試験の両方で合格基準を満たす必要があります。

学科試験は、清掃作業に必要な知識、安全衛生、建材・洗剤・機械の理解などが評価されます。実技試験は、作業手順、仕上がり、用具や機械の扱い、安全確認、作業時間などをもとに判定されます。

学科試験または実技試験のどちらか一方だけが基準に達していても、両方に合格しなければ等級合格にはなりません。

ビルクリーニング技能検定の受験者数・合格率

1級ビルクリーニング技能士

年度受検申請者数合格者数合格率
2025年度2,055人775人37.7%
2024年度1,967人726人36.9%
2023年度2,025人781人38.6%
2022年度1,761人729人41.4%
2021年度2,091人1,004人48.0%

2級ビルクリーニング技能士

年度受検申請者数合格者数合格率
2025年度649人296人45.6%
2024年度690人312人45.2%
2023年度682人317人46.5%
2022年度657人250人38.1%
2021年度709人331人46.7%

3級ビルクリーニング技能士

年度受検申請者数合格者数合格率
2025年度1,171人718人61.3%
2024年度1,133人675人59.5%
2023年度1,061人644人60.7%
2022年度1,041人660人63.4%
2021年度1,136人659人58.0%

ビルクリーニング技能検定の難易度

ビルクリーニング技能検定は、清掃業務の実務経験がある人であれば取り組みやすい一方、実技試験があるため、知識だけで合格を目指すのは難しい試験です。特に上位級では、作業の正確さ、効率、安全管理、仕上がりの品質まで求められるため、日常業務を試験向けに整理しておく必要があります。

つまずきやすいのは、普段の作業と試験で求められる作業手順に違いが出やすい点です。床清掃、ガラス清掃、カーペット清掃、トイレ清掃、資機材の扱いなど、実務で経験している内容でも、試験では決められた手順に沿って正確に作業できるかが見られます。自己流の作業に慣れている人は、標準的な手順を確認しておくことが大切です。

学科試験では、洗剤や床材、清掃機械、作業方法、安全衛生、建築物衛生、関係法令などが問われます。清掃現場で働いている人はイメージしやすい内容が多いですが、洗剤の性質や資機材の名称、衛生管理、労働安全に関する知識は、改めて整理しておく必要があります。

実技試験では、作業スピードだけでなく、仕上がりのムラ、道具の扱い方、安全確認、周囲への配慮なども重要になります。時間内に終わらせるだけでは不十分で、効率よく、丁寧に、正しい手順で作業できるように練習しておくことが合格につながります。

ビルメンテナンス会社や清掃業務に従事している人は、実務経験を活かしながら対策しやすい資格です。一方で、未経験者や経験が浅い人は、清掃方法ごとの目的、洗剤・資機材の使い分け、標準作業手順を基礎から学び、実技練習を重ねることが重要です。

ビルクリーニング技能検定の勉強法

学科試験と実技試験の両方に対策が必要です。まずは受験する級に対応したテキストや問題集を使い、清掃作業の基本、資機材、洗剤、床材、衛生管理、安全管理などを整理しましょう。

学科では、清掃方法、建材の種類、洗剤の性質、清掃機械、作業手順、労働安全衛生、感染対策などが問われます。現場経験がある方でも、試験では正式な名称や基準が問われるため、用語や手順を改めて確認しておくことが大切です。

実技では、床清掃、ガラス清掃、トイレ清掃、カーペット清掃など、級に応じた作業技能が見られます。作業の正確さだけでなく、道具の扱い方、作業姿勢、安全確認、仕上がりのきれいさ、時間配分も意識して練習しましょう。

特に重要なのは、自己流の作業ではなく、検定で求められる標準的な手順に沿って作業することです。普段の清掃経験がある方も、試験では細かな動作や確認不足が減点につながるため、実技課題を繰り返し練習しておくと安心です。

ビルクリーニング技能検定は、知識だけでなく実際の作業技能が結果に直結する試験です。基本的には、学科は問題集で知識を固め、実技は標準手順に沿って反復練習し、正確さ・安全性・仕上がりを高める勉強法がおすすめです。

資格を活かせる仕事

ビルメンテナンス会社、清掃会社、施設管理会社、ホテル清掃、病院清掃、商業施設の清掃管理、マンション管理、公共施設の清掃業務などがあります。特に、日常清掃や定期清掃、床面洗浄、ワックスがけ、ガラス清掃、清掃スタッフの指導、作業品質の確認などに関わる仕事では、資格で学んだ技能を活かしやすいでしょう。

ビル清掃は、単に掃除をするだけではなく、建材や汚れの種類に合わせた清掃方法を選び、利用者の安全や衛生環境を保つことが求められます。病院や食品関連施設などでは衛生管理の重要性も高く、正しい清掃知識を持つ人材は現場で評価されやすいです。

この資格は、清掃・ビルメンテナンス業界では実務に結びつきやすい資格です。清掃スタッフとして働く人の技能証明になるだけでなく、現場責任者や清掃管理者を目指す場合にも役立ちます。会社によっては、資格手当や昇格の評価につながる場合もあります。

一方で、ビルクリーニング技能検定は清掃・施設管理分野に特化した資格であり、一般企業への就職・転職で幅広く評価される資格ではありません。ビルメンテナンスや清掃管理の仕事で長く働きたい人が、実務経験と組み合わせて専門性を高めるために取得する資格と考えるとよいでしょう。

資格を広めてくれると嬉しいです!
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