電子会計実務検定 – 難易度・合格率・試験日など

目次

電子会計実務検定とは

会計ソフトを使った電子会計の知識や、会計データを実務に活用する力を評価する検定試験です。簿記の理論や基本知識を前提に、パソコン会計ソフトで処理された情報を読み取り、経営や会計実務に役立てる力を確認できます。

試験は1級・2級・3級に分かれていますが、現在は主に2級・3級が受験しやすい区分です。会計ソフトの利用が一般的になっているため、経理事務や会計事務所、企業の管理部門で働きたい人に役立ちます。

簿記の知識を実務でどう活かすかを学びたい人や、紙の帳簿だけでなく電子会計に対応できる力を身につけたい人に向いている検定といえるでしょう。

電子会計実務検定の基本情報

資格種別公的資格
ジャンル金融・会計・簿記
資格区分1級、2級、3級
受験資格なし
試験日程2級・3級はネット試験で随時。1級は当面休止
試験方法ネット試験。会計ソフトを使った実務処理・会計データ活用など
免除科目なし
試験場所全国のネット試験会場
受験料1級:11,000円 ※休止中/2級:7,700円/3級:4,400円
登録・更新なし
問い合わせ日本商工会議所
関連資格日商簿記検定
ビジネス会計検定
地方公会計検定
簿記能力検定

電子会計実務検定の試験内容

会計ソフトを使った電子会計処理や、電子会計データの活用・管理に関する知識を問う検定試験です。級は1級・2級・3級に分かれており、上位級ほど電子会計情報を経営管理や実務判断に活用する力が求められます。

試験では、会計ソフトの操作だけでなく、電子帳簿書類、会計データの保存・管理、電子申告・電子納税、会計情報の活用などが出題されます。受験にあたっては、簿記の基本的な知識も必要です。

出題範囲

1級

1級では、電子会計情報を経営管理に活用する力が問われます。各種電子帳簿書類やキャッシュ・フロー計算書、外部ファイナンス情報などをもとに、利益計画、資金計画、予算管理、部門管理、プロジェクト管理などを理解しておく必要があります。

また、会計ソフトの導入・運用、電子帳簿保存法、財務情報のWeb公開、電子申告・電子納税、NPOや公益法人など企業会計以外の会計システムも出題範囲に含まれます。

2級

2級では、会計実務における電子会計データの活用や管理が問われます。購買、製造、販売、在庫管理、給与計算などの関連業務から生成される業務データを、会計処理や経営管理に活用する内容が中心です。

決算書や資金繰り表をもとにした損益状況・資金状況の把握、電子会計データの保管・管理方法なども出題範囲に含まれます。

3級

3級では、電子会計の基本的な流れが問われます。原始証憑の取り扱い、会計データの入力、電子帳簿書類の出力、会計ソフトを使った基本的な処理などが中心です。

会計ソフトの操作に加えて、電子会計データがどのように作成・保存・活用されるのかを理解しておく必要があります。

試験科目と出題数

1級は記述式中心で、試験時間は90分です。試験は実際の会計実務と同じように、会計ソフトを起動して実施されます。

2級・3級は、CBT方式で実施されます。2級の試験時間は60分、3級の試験時間は40分です。2級・3級は随時実施、1級は年1回の実施とされています。

合格基準

合格基準は、1級・2級・3級ともに100点満点中70点以上です。1級は日商による中央採点で合否が判定され、2級・3級は試験後に結果を確認できる形式です。

電子会計実務検定の受験者数・合格率

受験者数、合格率共に非公開

電子会計実務検定の難易度

3級は、電子会計や会計ソフトを使った実務の基礎を確認するレベルなので、簿記の基本を理解している人であれば比較的取り組みやすい試験です。経理経験がない人でも、仕訳や帳簿の流れを学んだうえで会計ソフトの操作に慣れれば、十分合格を目指せるでしょう。

2級になると、より実務に近い会計処理の理解が必要になります。単に会計ソフトを操作できるだけではなく、入力内容の意味や、会計データをどのように扱うかを理解しておく必要があるため、3級よりは難易度が上がります。

1級はさらに難しく、会計情報を経営判断に活用する視点も求められます。経理担当者としての処理能力だけでなく、数字を読み取り、企業活動にどう活かすかを考える力も必要になるため、実務経験が少ない人には難しく感じやすいでしょう。

総合的に見ると、電子会計実務検定は、3級であれば簿記や会計ソフトの基礎を学びたい人でも挑戦しやすい資格です。ただし、2級以上は会計ソフトの操作だけでなく、会計処理そのものへの理解が重要になり、1級では経営に近い視点も必要になるため、段階的に学習していく資格といえるでしょう。

電子会計実務検定の勉強法

受験する級に対応した対策テキストを使い、会計ソフトの操作に慣れることが大切です。3級対策テキストには模擬問題も収録されているため、テキストで基本操作を確認しながら、実際に入力・集計・帳票確認まで練習すると効率的です。

この試験は、単に簿記の仕訳を知っているだけではなく、会計ソフト上で正しく処理できるかが重要になります。取引入力、勘定科目、補助科目、試算表、決算関連の処理などを、実際の画面操作と結びつけて覚えましょう。

試験はネット試験会場で実施され、試験終了後に即時で合否判定が行われます。会場によって対応している会計ソフトが異なるため、受験前に使用ソフトや実施日時を確認しておくと安心です。

独学でも対策できますが、会計ソフトに慣れていない方は、講座やスクールを利用するのも一つの方法です。基本的には、簿記の基礎を押さえたうえで、対策テキストと模擬問題を使い、実際に会計ソフトを操作しながら学習する流れがおすすめです。

資格を活かせる仕事

経理、経理補助、会計事務所、税理士事務所、一般事務、総務、財務、個人事業主の経理業務、会計ソフトを使う事務職などがあります。特に、日々の仕訳入力、請求書・領収書の処理、試算表の作成、決算補助、会計データの確認などを行う仕事では、資格で学んだ知識を活かしやすいでしょう。

現在の経理業務では、会計ソフトを使うことがほぼ前提になっています。そのため、簿記の知識に加えて、会計ソフトを使った処理に慣れていることは実務上の強みになります。日商簿記などで会計の基礎を学び、電子会計実務検定で実務的な処理の流れを補うと、経理職への理解を深めやすくなります。

ただし、電子会計実務検定だけで就職・転職が大きく有利になるとは言いにくいです。経理職では、日商簿記の方が企業認知度は高く、採用でも評価されやすい傾向があります。また、実務では会計ソフトの操作だけでなく、簿記知識、Excelスキル、月次決算の経験、正確な事務処理能力なども重視されます。

そのため、電子会計実務検定は、就職・転職の決め手というより、経理実務に近い会計ソフトの操作力を身につけるための資格です。経理未経験者や学生が実務の流れを学ぶ目的で取得するには役立ちますが、仕事でしっかり活かしたい場合は、日商簿記や経理実務経験と組み合わせてアピールするとよいでしょう。

資格を広めてくれると嬉しいです!
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