航空工場整備士の資格は、国土交通省管轄の、航空従事者国家資格のうちの一つです。
整備や点検を終えた航空機の各部分を、より専門的に検査・点検する仕事です。
機体構造関係、機体装備関係、ピストン発動機関係、タービン発動機関係、プロペラ関係、計器関係、電子装備品関係、電気装備品関係、無線通信機器関係の9つの種別ごとに検査する専門家です。
受験資格は、18歳以上で、9つの種別において、その種別の業務について2年以上の整備経験がある者である必要があります。
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航空工場整備士試験の基本情報
資格種別 | 国家資格(業務独占資格) |
ジャンル | 車・船・航空 |
資格区分 | 機体構造関係、機体装備関係、ピストン発動機関係、タービン発動機関係、プロペラ関係、計器関係、電子装備品関係、無線通信機器関係 |
受験資格 | 18歳以上+受験する航空工場整備士の経験2年以上 |
試験日程 | 3月・7月(年2回をベース) |
試験方法 | 学科試験、実地試験 |
免除科目 | なし |
試験場所 | 東京、大阪、那覇 |
受験料 | 【学科試験】5,600円 【実地試験】50,100円 |
登録・更新 | 登録免許税:9,000円 |
主な対象者 | 小学生
中学生
高校生
大学生
専門生
社会人
その他 |
問い合わせ | 国土交通省 航空局 安全部運航安全課 |
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航空工場整備士試験の試験日
2019年度試験
試験日 | 申込期間 |
---|---|
2019年7月14日(日) | 6月5日~ 6月12日 |
2020年3月15日(日) | 2月3日~2月10日 |
航空工場整備士試験の試験内容
- 航空工学・取扱知識、機体知識・点検知識、航空法規など
- 試験区分に対応した整備や改造に関する知識・技術
航空工場整備士試験の受験者数・合格率
近年の合格率は80%程

年間受験者数は100人ほどでかなり少ないんだね。
航空工場整備士試験の難易度
合格率が80%ほどあるので簡単だと思われるかもしれませんが、受験者の全てが2年以上の航空整備経験者で豊富な知識を持っているので、その中で5人中1人は落ちると考えると決して簡単な試験ではありません。
資格を活かせる仕事
この資格があると、航空機の整備会社への就職や、航空機を製造している企業や、エンジニアリング系の企業、航空機で使用している計器類を製造している企業などへの就職に有利となります。
警察や消防では、救助などで小型機やヘリコプターを設置していますので、これらの官公庁で、航空工場整備士として就職するのにも役立ちます。
また、テレビ局や新聞社、病院などの民間企業でも、小型機やヘリコプターを設置していますので、これらの企業の航空工場整備士として働くのにも有利です。
現在、格安航空がどんどん参入してきていますので、航空機の発着数はかなり増加しています。そのため、航空工場整備士の需要も高まっています。
航空工場整備士の年収は、おおよそ30代で約400万円、40代で約600万円となっています。勤務は、早朝から深夜のシフト制であり、土日休みではないことがほとんどです。



少しの欠陥でも、大きなアクシデントになりかねませんので、高いスキルが必要とされる仕事です。