学芸員とは博物館におかれる専門的職員で、博物館資料の収集、保管、展示及び調査研究その他これと関連する事業を行うことを職務としています。
学芸員になるための資格を得ている人は試験を受けなくても学芸員になれますが、資格を得ていない人は学芸員試験を受験して合格しなければ学芸員にはなれません。
試験科目は必須科目と選択科目に分かれています。
受験者は年間200名程度と少数ですが、博物館や美術館、動物園、水族館などがある限り、需要はある資格になります。
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学芸員試験の基本情報
資格種別 | 国家資格(必置資格) |
ジャンル | 教育 |
資格区分 | 学芸員、学芸員補 |
受験資格 | ・学士の学位を有する ・大学に二年以上在学して六十二単位以上を修得した者で二年以上学芸員補の職にあった者 ・教育職員免許法第二条第二項に規定する教育職員の普通免許状を有し、二年以上教育職員の職にあつた者 など |
試験日程 | 12月上旬(年1回) |
試験方法 | 筆記試験、口述試験 |
免除科目 | なし |
試験場所 | 東京にある国立教育政策研究所社会教育実践研究センター |
受験料 | 1,300円(1科目) |
登録・更新 | なし |
主な対象者 | 小学生
中学生
高校生
大学生
専門生
社会人
その他 |
問い合わせ | 文部科学省 生涯学習政策局社会教育課 |
【総合評価】
人気 : | 将来性: |
就転職: | 難易度: |
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学芸員試験の試験内容
必須科目 | 生涯学習論、博物館学、視聴覚教育メディア論、教育学概論 |
---|---|
選択科目 | 文化史、美術史、考古学、民族学、自然科学史、物理、化学、生物学、地学 ※この中から2科目を選択 |
口述試験 | 博物館学の中から出題 |
学芸員試験の受験者数・合格率
受験者数、合格率の全てが非公開
学芸員試験の難易度
国家資格の中では、比較的簡単な部類の資格になります。
資格を活かせる仕事
学芸員試験に合格すると、実に様々な博物館で活躍することが出来ます。
博物館の他に美術館、その土地その土地の郷土資料館、文学博物館、科学博物館、水族館等各種博物館に就職することが出来ます。
水族館の場合は、飼育員とは違います。動物や魚類の生態を調べたり、展示方法を考えたりするのが学芸員の仕事です。
ただ、学芸員の仕事は、1.その館が扱う物の展示の仕方を工夫する、2.展示物の研究、3.教育普及活動が主な仕事となるので、自分の専門分野を扱う館を選んで就職することが大切です。
自分の専門分野を研究したり、展示の仕方について考えるからこそ、自分も楽しく、博物館にとってもその研究が意義深いものとなります。
また、学芸員は、見学者からの質問にも答えるので、人と接するのが好きな人にも向いています。子供が好きな人なら、夏休みに子供用に展示物を説明する企画を立案したり、実際に外へ出て展示物を収集するツアー等も計画出来ます。
科学館であれば、実験を指導することも出来ます。博物館や美術館、動物園、水族館などで活躍することが可能です。
博物館学芸員の初任給は大卒者で20万円程度になります。