ITを使った英語コミュニケーション能力を問う試験で、商工会議所が実施している公的資格になります。
インターネットを利用した試験となっており、試験会場に設けられているパソコンを使って解答し、2級と3級については即座に合否が分かります。
企画書や報告書、電子メールの作成など、実務で役立つ知識を問う試験になっているので、これから即戦力で活躍したい方にはお勧めの資格です。
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日商ビジネス英語検定の基本情報
資格種別 | 公的資格 |
ジャンル | 英語・外国語 |
資格区分 | 1級、2級、3級 |
受験資格 | なし |
試験日程 | 【1級】10月第1日曜日、翌2月第3日曜日(年2回) 【2級・3級】随時 |
試験方法 | 筆記試験 |
免除科目 | なし |
試験場所 | 【1級】全国各地の商工会議所ネット試験施行機関(大学やパソコンスクールなど) 【2級・3級】全国各地の商工会議所ネット試験施行機関 |
受験料 | 【1級】7,330円【2級】5,240円 【3級】4,200円 |
登録・更新 | なし |
主な対象者 | 小学生
中学生
高校生
大学生
専門生
社会人
その他 |
問い合わせ | 商工会議所 |
【総合評価】(3級)
人気 : | 将来性: |
就転職: | 難易度: |
【関連資格】
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日商ビジネス英語検定の試験日程
2022年度試験(1級)
試験日 | 申込期間 |
---|---|
2022年2月20日(日) | 未定 |
日商ビジネス英語検定の試験内容
出題形式
【1級】記述式中心、英文書作成、英文解釈、分析記述など(3題)
【2級・3級】択一式・記述式(10題50問)
出題範囲
企業で日常的に使用する英語のビジネス文書の作成、および貿易のみならず英語により海外取引全般に関する内容。ビジネスの具体的な場面を設定した内容を中心。
合格点
100点満点中70点以上(全級共通)
日商ビジネス英語検定の受験者数・合格率
受験者数、合格率の全てが非公開
日商ビジネス英語検定の受験者対象レベル
1級 | 豊富な海外取引の実務経験があり、英語による十分なビジネスコミュニケーション能力を有する |
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2級 | 就業前あるいは就業後1年~2年以内に身につけるべき英語によるビジネスコミュニケーションの基礎的な能力を有する |
3級 | 就業前に身につけるべき英語によるビジネスコミュニケーションの基礎的な能力を有する |
日商ビジネス英語検定の難易度
英検やTOEICとの違いは、ビジネスで求められる契約書や提案書などを英語で作成するスキルや、海外との取引する上での知識が求められるため、採点がライティングに重きを置いています。
1級 | 1級は公式テストの問題のレベルを超えてくるので、実際に受験してみないと試験の難易度を把握することは難しいですが、TOEICで700点台後半を安定して出せないと合格は難しいでしょう。 |
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2級 | 2級は、大学生~新社会人の学習目標として認知されていますので、英検2級に比べると難易度は高いです。英語のレベルとしては、TOEICは600点台後半は欲しいですね。 |
3級 | 高校生が習う英語の基本的な英語能力があれば、そこからビジネス英語を少し勉強すれば合格できるレベルなのでそれほど難易度は高くありません。但し英検3級よりは難しいです。 |
- 基礎的な内容の3級は、比較的難易度としては低いと言え、TOEICで600点以上の実力があれば合格も十分目指せるでしょう。(3級取得 20代男性)
- 1級は出題方法も択一式と記述式から記述式中心に変わり、更に英文書作成や分析記述での出題も加わるため難易度は高くなります。(1級取得 40代男性)
- 国際取引実務に関する問題もあるため、貿易実務を経験している人は取り組みやすいです。(2級取得 30代女性)
未経験者でも英文での契約書作成についての参考書は充実しているので、十分対策することは可能です。
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日商ビジネス英語検定の勉強法
どんな資格にでも言えることですが、問題の傾向を抑えておく必要があります。その点、日商ビジネス英語検定に関しては、日本商工会議所は発行している公式テキストがあるので、「形式・構成・出題傾向」に関しては、このテキストをしていればある程度把握できます。
ページ数が少なくボリュームも少ないので、公式テキスト1冊で勝負するのは難しいかもしれませんが、試験の全容をつかむのにはちょうど良いです。
日商ビジネス英語検定のお勧めテキスト
問題の傾向を掴むのに最適
試験に合格したいなら必須
3級であれば問題集無くてもこれ1冊で十分
就職で活かせる資格なのか
国家資格(業務独占資格)ではありませんので、この資格を取得したからと言って、専門職が出来る訳ではありませんが、貿易会社や外資企業、海外と取引のある企業など、英語を使う機会が多い企業では役立つ資格と言えます。
また、一般企業でもビジネス英語が必要な英文事務の仕事に就く際に役立ちます。
ただ、3級だとほぼ評価されませんので、就職や転職の為に取得するのであれば最低でも2級以上を目指してください。
収入に関しては、資格手当を支給している企業はあまり多くありませんので、資格を取得したからと言って劇的に収入がアップする訳ではありません。
まず、商社など海外取引を行う部署・企業で働く場合は取得しておいて損はありません。
この資格は特にビジネスシーンに特化した知識が問われるので、当社では同じ区分であれば英検より評価しています。
高校生であれば3級でも十分評価にあたるので就活で活かしたいのであれば積極的にチャレンジして下さい!
受験者の評価・評判
就職で有利になる
4.5 佐藤 40代会社員
外資系企業に転職をするにあたり有利な資格だと思い取得しました。ビジネスにおいて実践的な英語力を証明することができる資格ですので、転職には有利だったと思います。
英語力を示す資格としてTOEICが人気ですが、実際のところTOEICはほぼ日常生活で実用的な英語力しか試されません。ビジネスの世界における実用的な英語力は試されませんので、転職にはこちらの資格を持っている方が強いです。(2020年4月)
学生の自分には難しかった
3.5 名無し 20代会社員
外資系企業、または商社への就職を希望し、OB訪問をしたときにこの資格を取得すると強みになるとアドバイスをされて取得を目指しました。海外生活をしていたこともあり、TOEICはかなりの点数を持っているので安心していましたが、ビジネスの世界ではあまり通じないようです。
学習を始めたところ、やはりTOEICとは異なりビジネス用語、文書の作成などが多く、学生の自分には難しかったです。特に自分の苦手なライティングが重視されるので、苦労しました。2級はTOEIC600点レベルとのことだったのですが、実際にはそれ以上の英語力が必要だと感じました。(2018年7月)
TOEICの勉強をした方が良い
1.0 かなえ 20代大学生
高校の時に学校の先生から英語を使った仕事をしたいのであれば持っておいた方が就活で有利になるからと言われ2週間勉強して3級を取りました。
でも実際に就活をしていると面接担当者はそもそもこの資格の存在を知りませんでした。この資格を取る時間があるのであれば少しでもTOEICの点数を上げる勉強をした方が良いでしょう。(2018年2月)