技術英語能力検定 – 試験内容・難易度・日程など

目次

技術英語能力検定とは

科学技術・工業分野で必要とされる英語力を測定する検定試験です。通称「技術英検」とも呼ばれており、以前は「工業英検」「工業英語能力検定」という名称で実施されていました。現在は名称が変更され、技術文書を正確に読み書きする力を測る試験として実施されています。

一般的な英語資格では、日常会話やビジネスシーンでの英語力が問われることが多いですが、技術英語能力検定では、仕様書、マニュアル、論文、説明書、技術資料など、専門性のある英文を正しく理解し、分かりやすく表現する力が重視されます。そのため、単に英単語を知っているだけでなく、技術的な内容を誤解なく伝えるための正確性や、簡潔で読みやすい英文を書く力も必要になります。

受験者は、工業高校・高等専門学校・理工系大学の学生のほか、メーカー、研究開発、品質管理、設計、技術営業、技術翻訳など、ものづくりや技術分野に関わる人が中心です。特に、海外の取引先と技術資料をやり取りする仕事や、英語のマニュアル・仕様書を読む機会がある仕事では、学んだ内容を実務に活かしやすいでしょう。

級区分は、現在は主にプロフェッショナル・1級・2級・3級に分かれています。旧工業英検から制度が見直され、2020年5月試験から現在の「技術英語能力検定」という名称になりました。4級は廃止され、より実務的な技術英語力を測る試験として再編されています。

技術英語能力検定は、英語を使う理工系学生やエンジニアにとって、自分の技術英語力を客観的に確認できる試験です。一般的な英会話力よりも、技術資料を正確に読み、必要な情報を英語で伝える力を身につけたい人に向いています。

技術英語能力検定の基本情報

資格種別民間資格
ジャンル英語・外国語
資格区分プロフェッショナル、1級、2級、3級
受験資格なし
試験日程PBT試験は年数回実施。CBT試験は2級・3級のみ随時受検可能
試験方法PBT試験またはCBT試験。プロフェッショナルは記述式、1級はマークシート・記述式、2級・3級はマークシート方式
免除科目なし
試験場所PBT試験は指定会場。CBT試験は全国のCBT会場から選択
受験料プロフェッショナル17,000円、1級9,000円、2級6,900円、3級3,600円
登録・更新なし
問い合わせ公益財団法人 日本工業英語協会
関連資格国連英検
TOEIC
CASEC
技術士補

技術英語能力検定の試験日

2026年度試験

スクロールできます
試験日申込期間合格発表
第141回7月11日5月8日~6月12日8月14日
第142回10月17日8月14日~9月18日11月20日
第143回1月30日11月13日~12月25日3月5日

技術英語能力検定の試験内容

一般的な英会話ではなく、技術文書・仕様書・マニュアル・論文・説明書などで使われる英語力が中心になります。

試験内容
プロフェッショナル技術英文の作成・要約・リライトなど、実務レベルの高度な記述力が問われます。技術翻訳や技術文書作成に関わる人向けの内容です。
1級技術英文の読解、語彙、文法、英文作成などが出題されます。専門的な英文を正確に読み取り、分かりやすく表現する力が必要です。
2級技術英語の基礎〜応用レベルが問われます。技術的な語句や表現、英文読解、基本的な技術文書の理解力が必要です。
3級技術英語の入門レベルです。基本的な技術用語や短い英文を理解する力が問われます。理工系学生や初学者でも挑戦しやすい内容です。

試験方式は、級によって異なります。
プロフェッショナルは記述式、1級はマークシートと記述式、2級・3級はマークシート方式で実施されます。

出題内容としては、技術英文の読解、技術用語の理解、英文の空所補充、和文英訳、英文要約、英文リライトなどがあります。級が上がるほど、単に英文を読むだけでなく、技術的な内容を正確で簡潔な英語にまとめる力が求められます。

記事用に短くまとめるなら、以下の文章も使いやすいです。

技術英語能力検定は、技術文書や工業分野で使われる英語力を測る試験です。3級・2級では技術英語の基礎知識や読解力、1級以上では技術英文を正確に作成・要約・表現する力が問われます。

技術英語能力検定の合格点

合格点・合格基準
プロフェッショナル75%以上の正解、200点満点中150点以上。ただし、得点が50%未満の解答が1問でもあると不合格
1級60%以上の正解、200点満点中120点以上
2級60%以上の正解、200点満点中120点以上
3級60%以上の正解、200点満点中120点以上

技術英語能力検定の受験者数・合格率

技術英語能力検定は、公式サイトでPBT試験・CBT試験それぞれの受検者数、合格者数、合格率が公表されています。
直近の結果は以下の通りです。

技術英語能力検定の難易度

英検との比較

英検の同じ区分に比べると難易度はアップします。

英検と合格率でそれほど大差が無いので同等レベルじゃないの?」と思われるかもしれませんが、通っている学校から嫌々受験している学生が多い英検に対して、技術英語能力検定の受験者の多くは自主的に受験しているので、試験に臨むテンションが違います。

ですので、合格率は英検と大差は無くても受験者のレベルが違うので、一般的に英検に比べると技術英語能力検定の方が難しいと言われています。

技術英語能力検定は確立された勉強法がなかなか無いので、その点が難易度を挙げる要因になっています。

TOEICとの比較

試験では工学系や理学系の専門用語も多く出題され、一番低い級の4級でも、ある程度の専門用語の知識を必要とするため、TOEICで高得点を取得している人でも難易度の高い資格試験でしょう。

またTOEICの場合、マークシート形式で出題されますが、この試験では準2級から記述式での解答となります。

1級になると高レベルの英文を日本語訳にする問題が多く出題され、また二次試験として面接も加わりよりハードルの高くなります。

専門雑誌等を読み専門用語を身につけるなど工夫しながら対策していきましょう。

技術英語能力検定の勉強法

まずは英検などと同じように、英文法をキチンと理解することから始めましょう。

技術英語能力検定の試験は電気、機械、化学など広い技術分野から出題されますので、「技術英語ハンドブック」を中心に、技術英語能力検定特有の単語や例文を理解しましょう。当然、過去問や模擬問題を徹底的にこなすことを忘れずに。

技術英語能力検定のお勧めテキスト

2026年度版 技術英検3級問題集

技術英語能力検定を初めて受験する人におすすめの問題集です。3級は技術英語の入門レベルなので、理工系学生や技術英語にまだ慣れていない人が、試験形式や基本的な出題傾向をつかむのに向いています。

2026年度版 技術英検2級問題集

2級を目指す人向けの定番問題集です。技術英文の読解や語彙、基本的な技術表現を確認できるため、メーカー・設計・品質管理・技術営業などで英語を使う可能性がある人にも使いやすい1冊です。

2026年度版 技術英検1級問題集

1級を目指す人向けの問題集です。2級よりも専門的な英文読解や表現力が求められるため、技術英語を実務で使う人や、より高いレベルの技術文書を読み書きしたい人に向いています。

技術英語ハンドブック 技術英検2・3級用 基礎例文500 基礎単語1600

2級・3級の基礎固めに使いやすいテキストです。技術英語でよく使われる単語や例文をまとめて確認できるため、問題集に入る前の準備や、語彙力を強化したい人におすすめです。

資格を活かせる仕事

技術文書や工業分野の英語力を証明できる検定です。一般的な英会話力ではなく、仕様書・マニュアル・論文・製品説明書などを正確に読み書きする力が問われるため、技術系の企業ではアピールしやすい資格といえます。

特に、メーカー、研究開発、品質管理、設計、技術営業、技術翻訳、特許関連、海外向け製品サポートなどの仕事では、技術英語能力検定で学んだ知識を活かしやすいでしょう。海外企業との取引や、英語の技術資料を扱う機会がある職場では、2級以上を取得していると就職・転職時の強みになります。

また、企業によっては技術英語能力検定を資格手当の対象にしている場合もあります。2級以上で月5,000円前後の手当が支給されるケースもありますが、金額や対象級は企業ごとに異なります。そのため、収入アップを目的に受験する場合は、勤務先の資格手当制度を確認しておくとよいでしょう。

資格を広めてくれると嬉しいです!
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