工業英語に特化した試験で昭和56年から実施しています。
以前は工業英検と呼ばれていましたが、2020年5月試験より技術英語能力検定に名称変更され文部科学省後援試験となりました。
これまて累計25万人もの人が受験しており、その多くが単位を認定してもらうことができることから工業系の高校、高専、大学の学生が受験しています。
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技術英語能力検定の基本情報
資格種別 | 民間資格 |
ジャンル | 英語・外国語 |
資格区分 | プロフェッショナル、1級、2級、3級 |
受験資格 | なし |
試験日程 | 【プロ】6月中旬、11月中旬(年2回) 【1級~3級】6月中旬、11月中旬、翌1月下旬(年3回) |
試験方法 | 筆記試験 |
免除科目 | なし |
試験場所 | 全国40開場 |
受験料 | 【プロ】16,500円【1級】6,400円 【2級】5,300円【3級】2,600円 |
登録・更新 | なし |
主な対象者 | 小学生
中学生
高校生
大学生
専門生
社会人
その他 |
問い合わせ | 公益財団法人 日本工業英語協会 |
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技術英語能力検定の試験日
2022年度試験
試験日 | 申込期間 |
---|---|
2022年6月11日(土) | 4月1日~5月13日 |
2022年11月13日(日) | 9月1日~10月7日 |
2023年1月21日(土) | 11月17日~12月16日 |
技術英語能力検定の試験内容
出題形式
【プロ】筆記試験(記述式)
【1級】筆記試験(マークシート・記述式)
【2級~3級】筆記試験(マークシート)
出題範囲
- 英語長文の英文要約
- 和文英訳
- 冗長和文の英文要約
- テクニカルライティングの考え方
- 冗長英文のリライト
合格点
【プロ】
75%点以上の正解(150点以上)
60%以上の正解(120点以上)で準プロフェッショナル
【1級~3級】
6割程の正解率
技術英語能力検定の受験者数・合格率
第128回
区分 | 受験者数 | 合格率 |
---|---|---|
1級 | 200人 | 34% |
2級 | 298人 | 43% |
3級 | 485人 | 48% |
第127回
区分 | 受験者数 | 合格率 |
---|---|---|
プロ | 114人 | 4% |
準プロ | 18% | |
1級 | 199人 | 53% |
2級 | 355人 | 52% |
3級 | 895人 | 57% |
学生の受験者が多いので、学生を対象にした3級や4級の受験者が多いですね。
技術英語能力検定の難易度
英検との比較
英検の同じ区分に比べると難易度はアップします。
「英検と合格率でそれほど大差が無いので同等レベルじゃないの?」と思われるかもしれませんが、通っている学校から嫌々受験している学生が多い英検に対して、技術英語能力検定の受験者の多くは自主的に受験しているので、試験に臨むテンションが違います。
ですので、合格率は英検と大差は無くても受験者のレベルが違うので、一般的に英検に比べると技術英語能力検定の方が難しいと言われています。
技術英語能力検定は確立された勉強法がなかなか無いので、その点が難易度を挙げる要因になっています。
TOEICとの比較
試験では工学系や理学系の専門用語も多く出題され、一番低い級の4級でも、ある程度の専門用語の知識を必要とするため、TOEICで高得点を取得している人でも難易度の高い資格試験でしょう。
またTOEICの場合、マークシート形式で出題されますが、この試験では準2級から記述式での解答となります。
1級になると高レベルの英文を日本語訳にする問題が多く出題され、また二次試験として面接も加わりよりハードルの高くなります。
専門雑誌等を読み専門用語を身につけるなど工夫しながら対策していきましょう。
技術英語能力検定の勉強法
まずは英検などと同じように、英文法をキチンと理解することから始めましょう。
技術英語能力検定の試験は電気、機械、化学など広い技術分野から出題されますので、「技術英語ハンドブック」を中心に、技術英語能力検定特有の単語や例文を理解しましょう。当然、過去問や模擬問題を徹底的にこなすことを忘れずに。
技術英語能力検定のお勧めテキスト
工業英語の基礎的な単語をアルファベット順に1,600語掲載
唯一の公式問題集!合格率10%以下の難関試験に必須
唯一の公式問題集!ハンドブックと併用しよう
唯一の公式問題集!これ1冊で十分
資格を活かせる仕事
技術英語能力検定は技術英語として企業に認知されており、技術者や商品の情報を翻訳する仕事を展開している企業では大変重宝される資格であり、2級以上を取得していれば、就職や転職の際の大きな武器になります。
技術英語能力検定は資格手当の対象にしている企業も多く、2級以上であれば5,000円以上の資格手当を支給している企業もあるので、収入アップの為に受験している会社員も多くいます。
仕事に直結した英語力の尺度になるため、技術・研究部門の社会人を中心に多くチャレンジしている人気資格になります。