保育士の人材不足を補うために行われている試験で、全国保育士養成協議会が実施しています。
地域を限定して仕事ができる保育士で、試験を受け合格した自治体だけで保育士として仕事ができます。
そして地域限定保育士としての期間は最初の3年間だけなので、それ以降はどの地域でも働ける保育士になることができる資格です。
保育士を目指す人にとって、試験の回数が増える分保育士になれる可能性もアップします。
自治体によって実技試験の代わりに実技講習があるなど試験の内容に多少違いがありますが、筆記試験の試験科目や難易度は変わらないとされています。
通常の保育士試験で合格した科目は地域限定保育士試験で免除されるのでより試験に合格しやすくなります。
保育士が不足する中、保育士を増やすために実施されることになった試験ですが、保育士を目指している人にとっては保育士になれるチャンスが増えるので良いですね。
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地域限定保育士試験の基本情報
資格種別 | 国家資格 |
ジャンル | 教育 |
受験資格 | 保育士試験と同じ |
試験日程 | 実施地により異なる |
試験方法 | 筆記試験、実技試験 |
免除科目 | 幼稚園教諭免許所有者は、保育の心理学、教育原理、実技試験の受験免除 ※その他にも免除項目あり |
合格点 | 【筆記試験】 各科目6割以上の得点 【実技試験】 選択した2分野のそれぞれにおいて6割以上の得点 |
試験場所 | 全国各地 |
受験料 | 12,700円 |
登録・更新 | 都道府県知事に対し、「登録手続き」を行うことにより地域限定保育士としての業務を行うことができる |
主な対象者 |
小学生
中学生
高校生
大学生
専門生
社会人
その他 |
問い合わせ | 一般社団法人 全国保育士養成協議会 |
【総合評価】
人気 : | 将来性: |
就転職: | 難易度: |
【関連資格】
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保育士と地域限定保育士の違いは?
どちらも保育士の業務をできることには変わりありませんが、地域限定保育士は申請した地域(都道府県)でしか業務を行うことができません。3年経てば全国どこでも保育士として活躍することができます。
地域限定保育士試験の合格率
保育士試験の合格率は10~25%程になりますので、同等の合格率だと推測できます。
地域限定保育士試験の難易度
保育士試験と同等難易度になります。
保育士の難易度は「保育士試験の難易度・合格率・試験日など」を参照して下さい。
地域限定保育士試験の勉強法
独学でも取得は可能ですが、難易度が高いので一般的には通信講座などを利用して受講する方が多いです。
⇒ 保育士試験のおすすめ通信講座(たのまな・ユーキャンなど)4講座を徹底比較
資格を活かせる仕事
保育士として幼稚園や保育園に勤務ができます。
地域限定なので、受験した地域で保育士の募集がされていないと仕事ができません。
合格後はまず受験した地域で保育士登録をおこないます。そして地域限定保育士証が交付されたら保育士として仕事ができるようになります。その地域で募集している求人に応募しましょう。
3年間は合格した地域の中でしか保育士として仕事ができないという縛りがありますが、3年経過した後は自動的に全国で仕事ができるようになりますので、3年目以降であれば好きな地域の保育士に転職することもできます。
保育士になるために勉強されている人は地域限定保育士試験も視野にいれてみてください。