ベネッセが実施している英語4技能検定です。英語の「読む・聞く・話す・書く」力を総合的に測定できる試験で、小学生向けの「GTEC Junior」と、中学生・高校生・大学生・社会人向けの「GTEC」に分かれています。
特に中学生・高校生の受験者が多く、学校での英語力測定や大学入試での活用を目的として受験されることが多い試験です。年間受験者数も多く、英語4技能を測る代表的な検定のひとつといえます。
GTECでは、実際のコミュニケーション場面を想定した問題が出題されるため、単なる知識だけでなく、英語を使って理解し、伝える力を確認できます。自分の英語力を客観的に把握したい人や、大学入試に向けて英語4技能を伸ばしたい人に向いている試験です。
GTECの基本情報
| 資格種別 | 民間資格 |
| ジャンル | 外国語 |
| 資格区分 | GTEC/GTEC Junior |
| 受験資格 | なし |
| 試験日程 | 学校・団体ごとの実施日程による。検定版は年度ごとに実施日が設定される |
| 試験方法 | Reading・Listening・Writing・Speakingの4技能を測定 |
| 免除科目 | なし |
| 試験場所 | 学校・団体会場など。公開会場受験型は2025年度で終了 |
| 受験料 | 【GTEC Junior】1,620円(オンライン) 【GTEC】9,720円 【GTEC(大学生・社会人)】2,200円~13,200円 |
| 登録・更新 | なし |
| 問い合わせ | 株式会社 ベネッセコーポレーション |
| 関連資格 | 日商ビジネス英語検定 BULATS TOEIC 実用英語技能検定 |
GTECの試験区分と対応年齢
| 試験区分 | 主な対象・対応年齢の目安 | 内容 |
|---|---|---|
| GTEC Junior | 小学生〜中学1年生程度 | 小学生から受けやすい英語テスト。英語学習を始めた子どもの基礎力確認に向いています。 |
| GTEC Core | 中学1年生〜中学3年生程度 | 中学生レベルの英語力を測るタイプ。基礎的な英語4技能を確認できます。 |
| GTEC Basic | 中学3年生〜高校2年生程度 | 高校初級〜中級レベルの英語力を測るタイプ。学校での英語力確認や大学入試準備に使われます。 |
| GTEC Advanced | 高校1年生〜高校3年生程度 | 高校上級レベルの英語力を測るタイプ。大学入試での活用を意識する人に向いています。 |
| GTEC Academic | 大学生向け | 大学での英語力測定や、留学・学習成果の確認に使われます。 |
| GTEC Business | 大学生〜社会人向け | ビジネス場面で必要な英語コミュニケーション力を測るタイプです。 |
自宅受験が可能な試験
GTECは、種類によって自宅受験の可否が異なります。
GTEC Juniorは、学校や教室などで実施される小学生・中学生向けのテストです。専用タブレットなどを使用して受検する形式で、実施に必要な機器は貸し出されます。公式サイトでは、ネットワーク接続環境は不要と案内されているため、一般的なオンライン自宅受験とは異なります。
中学生・高校生向けのGTECは、基本的に学校・団体で受検する形式です。以前は公開会場受験型もありましたが、公開会場受験型は2025年度で終了しています。2026年度の検定版は「学校受検型」として案内されており、申込も学校経由となっています。
大学生・社会人向けのGTECは、自宅受検タイプに対応しています。個人で自宅受検タイプを購入した場合や、大学・企業など所属団体の指示により自宅受検が許可されている場合は、自宅で受検できます。ただし、受検科目によって利用できる端末や受検方法が異なるため、事前確認が必要です。
まとめると、自宅受験が可能なのは主に大学生・社会人向けGTECです。中高生向けGTECは学校受検が中心で、GTEC Juniorも専用機器を使った学校・教室での実施が基本と考えるとよいでしょう。
GTECのスコア評価(目安)
GTECは、合格・不合格で判定される試験ではなく、スコアによって英語力を評価する試験です。
そのため、「何点以上で合格」という基準はなく、Reading・Listening・Writing・Speakingの4技能ごとのスコアや、総合スコアによって現在の英語力を確認します。
スコアは、学校での英語力測定や大学入試、学習到達度の確認などに活用されます。自分がどの技能を得意としているのか、反対にどの技能を伸ばす必要があるのかを把握しやすい点が特徴です。
記事では、以下のように短くまとめても使いやすいです。
GTECは絶対評価によるスコア判定のため、合格・不合格はありません。4技能ごとのスコアと総合スコアによって、現在の英語力を確認する試験です。
| CEFRレベル | スコア目安 | 英語力の目安 |
|---|---|---|
| B2 | 1180〜1280 | 海外の大学で授業を理解し、参加できるレベル |
| B1 | 930〜1179 | 海外の高校で授業を理解し、参加できるレベル |
| A2 | 680〜929 | 海外のホームステイや語学研修を楽しめるレベル |
| A1 | 260〜679 | ALTと日常的な会話ができるレベル |
| Pre-A1 | 0〜259 | ごく簡単な自己紹介ができるレベル |
また、GTECは受検タイプによって満点が異なります。
| 試験タイプ | 4技能合計の上限スコア |
|---|---|
| Core | 840点 |
| Basic | 1080点 |
| Advanced | 1280点 |
GTECの試験内容・試験時間
| 試験タイプ | 対象レベルの目安 | 試験時間 | 測定技能 |
|---|---|---|---|
| Core | 中学2年生〜中学3年生程度 | 約92分 | Reading・Listening・Writing・Speaking |
| Basic | 中学3年生〜高校2年生程度 | 約110分 | Reading・Listening・Writing・Speaking |
| Advanced | 高校1年生〜高校3年生程度 | 約110分 | Reading・Listening・Writing・Speaking |
Readingでは、英文を読んで内容を理解する力が問われます。Listeningでは、英語の音声を聞き取り、会話や説明の内容を正しく理解できるかを測定します。Writingでは、与えられたテーマや条件に沿って英文を書く力が必要です。Speakingでは、タブレットなどを使って英語で回答し、発音や表現力、内容を伝える力が評価されます。
試験方式は、Reading・Listeningはマーク式、Writingは記述式、Speakingはタブレットを使った録音形式で実施されます。学校受検型では、学校の設備やベネッセから貸し出される機材を使って受検する形が一般的です。
※試験時間とタイプ区分は、ベネッセ公式のGTECテスト概要に基づいています。
GTECの難易度
GTECは、英語の「読む・聞く・話す・書く」の4技能を測定する試験です。中学生・高校生向けのGTECは、英語の習得状況に合わせてCore・Basic・Advancedの3タイプに分かれており、自分の学年や英語力に近いレベルで受検しやすいのが特徴です。
難易度は受検するタイプによって異なります。Coreは中学生レベルの基礎的な英語力を確認したい人向け、Basicは高校初級〜中級レベル、Advancedは大学入試やより高い英語力を意識する高校生向けの内容です。特にAdvancedでは、英文を読む力や聞き取る力だけでなく、自分の考えを英語で書いたり話したりする力も求められるため、しっかりとした対策が必要になります。
GTECは合格・不合格ではなくスコアで評価される試験です。4技能合計の上限スコアは、Coreが840点、Basicが1080点、Advancedが1280点となっており、スコアによってCEFRレベルの目安も確認できます。たとえば、680点以上でA2、930点以上でB1、1180点以上でB2レベルの目安とされています。
また、Writingでは英文を書く力、Speakingでは英語で答える力が問われます。普段の授業でリーディングやリスニングに慣れていても、書く・話す問題に不安を感じる人は少なくありません。高いスコアを目指す場合は、キーボード入力や録音形式の解答に慣れておくことも大切です。
GTECの結果はいつわかる?
GTECは種類によって、結果がわかるタイミングが異なります。
大学生・社会人向けGTECでは、4技能は受検後約10日、Listening・Readingの2技能は受検終了後すぐにスコアを確認できます。
一方、中高生向けの検定版は試験日ごとに結果発送日が決められており、2026年度は第1回が8月24日、第2回が10月26日、第3回が2027年2月17日の予定です。
GTECのお勧めテキスト
GTEC 公式ガイドブック
GTECの出題形式や問題の特徴を確認するなら、まず公式教材がおすすめです。初めて受験する人の試験対策にも向いています。
日商ビジネス英語検定
ビジネス場面で必要となる英語力を測る試験です。英文メールや商談、海外取引など実務に近い内容が出題されます。
BULATS
ビジネスで必要な英語力を測定する試験です。現在はBULATSとしての試験は終了していますが、ビジネス英語系の関連資格として比較できます。
実用英語技能検定(英検)
読む・聞く・書く・話すの4技能を総合的に評価する代表的な英語資格です。
TOEFL iBT
海外大学・大学院への出願などで利用される4技能型の英語試験です。

