臨床検査技師とは、医師の指導監視のもと、患者の血液や尿などの検査や、心電図や超音波検査(エコー検査)などの専門業務が主な役目になります。正確な検査結果を医師に対して的確に伝えなければいけない重要な役割を担っています。
業務独占資格になりますので、臨床検査技師の試験に合格して、厚生労働大臣より免許が交付されることで、初めて臨床検査技師として業務に就くことが可能です。
受験資格を要するには、養成機関で3年以上の専門的な知識や技術力を磨かなければいけません。
現代医療が進化していく中で、欠かせない存在で、医療系の資格の中でも、特に重宝される資格になります。
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臨床検査技師試験の基本情報
資格種別 | 国家資格(業務独占資格) |
ジャンル | 医療・心理 |
資格区分 | |
受験資格 | 厚生労働大臣指定の学校(養成所)で3年以上経験大学医学部、歯学部を卒業医師、歯科医師の取得者大学や育成所で5科目を修めた人 |
試験日程 | 2月中旬(年1回) |
試験方法 | 筆記試験 |
免除科目 | なし |
試験場所 | 北海道、宮城、東京、愛知、大阪、広島、香川、福岡、沖縄 |
受験料 | 11,300円 |
登録・更新 | 登録免許税:9,000円。更新制度はない |
主な対象者 | 小学生
中学生
高校生
大学生
専門生
社会人
その他 |
問い合わせ | 臨床検査技師国家試験臨時事務所 |
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臨床検査技師試験の試験日
2019年度試験
試験日 | 申込期間 | 合格発表 |
---|---|---|
2020年2月20日(木) | 12月16日~1月6日 | 3月23日 |
臨床検査技師試験の試験内容
出題形式
筆記試験(択一式 :200問、5時間)
出題範囲
医用工学概論(情報科学概論及び検査機器総論を含む)、公衆衛生学(関係法規を含む)、臨床検査医学総論(臨床医学総論及び医学概論を含む)、臨床検査総論(検査管理総論及び医動物学を含む)、病理組織細胞学、臨床生理学、臨床化学(放射性同位元素検査技術学を含む)、臨床血液学、臨床微生物学及び臨床免疫学
合格点
200点満点中120点以上
臨床検査技師試験の受験者数・合格率
年度 | 受験者数 | 合格率 |
---|---|---|
2018年度 | 4,817人 | 75.2% |
2017年度 | 4,829人 | 79.3% |
2016年度 | 4,987人 | 78.7% |
2015年度 | 4,400人 | 76.4% |
2014年度 | 4,298人 | 82.1% |
2013年度 | 4,148人 | 81.2% |
2012年度 | 4,097人 | 77.2% |
2011年度 | 4,012人 | 75.4% |
2010年度 | 3,959人 | 67.0% |
臨床検査技師試験の難易度
受験者数は毎年4000人前後で推移しており、合格率も70%程と横ばいになります。
臨床検査技師の合格率は、他の医療系の国家資格(医師や看護師、薬剤師など)に比べて低くなります。(ちなみに医師・看護師が約90%、薬剤師が約80%)
受験資格を得る為には、厚生労働大臣指定の臨床検査技師養成所で3年以上の課程をこなさなければいけません。その中で、臨床検査技師の試験に関する勉強をみっちり行いますので、授業を真面目に聞いていればそこまで難しくありません。
ただ、ここでいう難しくないというのは、臨床検査技師養成所に通っている人からしてみればという意味であって、決して一般人レベルで難しくないという意味ではありません。
回りくどい言い方をしましたが、要は一般人がちょこっと勉強して受かるようなレベルではないということです。
合格率は70%程で推移していますが、受講する臨床検査技師養成所で合格率の幅が大きく、100%近い合格率を輩出している学校もあれば、半分にも満たない合格率しかいない学校も存在します。
そういった背景もありますので、学校選びには慎重になることが大事になってきます。
臨床検査技師試験の勉強法
資格を活かせる仕事
臨床検査技師の活躍できる場は、主に総合病院や付属病院、検査センターなどになります。
業務内容は、心電図・心臓・腹部エコーなどの「生理機能検査」、手術で摘出された臓器や体液、分泌物を加工して顕微鏡で鏡検する「病理組織検査」が主になります。その他にも、免疫学検査や細菌検査など、検査に関わる業務の一旦を担います。
接客をすることがほとんど無いので、一般の人にはあまり馴染みがないかもしれません。
余談ですが、チームバチスタのパート1で「宮川大輔」さんが演じてたのが、臨床検査技師です。
臨床検査技師の収入
臨床検査技師の平均年収は、461万円です。サラリーマンの平均年収が408万円なので、およそ50万円程高くなります。
看護師の平均年収が471万円なので、臨床検査技師の方が、平均年収が低いという結果になります。
臨床検査技師は、他の医療系業務独占資格に比べて平均継続年数が高いので、働きやすい環境にあるといっていいでしょう。
臨床検査技師として1年以上細胞検査の経験があれば、臨床検査技師の上位資格として「細胞検査士」と呼ばれる細胞監査に特化した資格の受験資格を得ることができます。
細胞検査士になることができれば、がん細胞の研究などの最前線で活躍することも可能で、そうなれば収入は臨床検査技師に比べて、飛躍的にアップする可能性を秘めています。
臨床検査技師の平均データ
平均年収 | 461万円 |
---|---|
平均月収 | 31万円 |
平均時給 | 1,790円 |
年間賞与 | 93万円 |
平均勤続年数 | 10.8年 |
総労働時間 | 178時間/月 |
男女割合 | 男性:38.2%、女性:61.8% |
※資料出所 厚生労働省「賃金構造基本統計調査
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