診療放射線技師試験 – 難易度・合格率・試験日など

目次

診療放射線技師試験とは

診療放射線技師として働くために必要な国家資格を取得するための試験です。診療放射線技師は、医師や歯科医師の指示のもとで、X線撮影、CT、MRI、マンモグラフィ、放射線治療、核医学検査などに関わる医療専門職です。

試験では、基礎医学、放射線物理学、放射線計測学、画像工学、診療画像技術学、核医学検査技術学、放射線治療技術学、放射線安全管理学、関係法規など、放射線医療に必要な幅広い知識が問われます。画像を撮影する技術だけでなく、患者の安全確保や被ばく管理に関する理解も重要になります。

合格後は診療放射線技師籍に登録され、病院、診療所、健診機関、がん治療施設、医療機器メーカー、研究機関などで働くことができます。医療画像診断や放射線治療を支える専門職として、高い技術力と安全管理能力が求められる資格です。

診療放射線技師試験の基本情報

資格種別国家資格
ジャンル医療・心理
資格区分なし
受験資格文部科学大臣指定の学校、または都道府県知事指定の診療放射線技師養成所で必要な知識・技能を修得した者・修得見込みの者、外国の診療放射線技術に関する学校・養成所を卒業した者、または外国で診療放射線技師に相当する免許を取得し、厚生労働大臣の認定を受けた者など
試験日程年1回。例年2月ごろに実施
試験方法筆記試験
免除科目診療エックス線技師試験合格者などは、申請により一部科目が免除される場合あり
試験場所北海道、宮城県、東京都、愛知県、大阪府、広島県、香川県、福岡県
受験料11,400円
登録・更新合格後、診療放射線技師籍に登録することで診療放射線技師免許を取得。診療放射線技師免許自体に定期更新制度はありません
問い合わせ医政局医事課試験免許室
関連資格臨床検査技師
臨床工学技士
理学療法士
作業療法士

診療放射線技師試験の試験日

2026年度試験

試験日申込期間合格発表
2月19日12月15日~1月5日3月23日

診療放射線技師試験の試験内容

診療放射線技師として必要な知識と判断力を確認する国家試験です。試験はマークシート方式で行われ、放射線、画像検査、核医学、放射線治療、医療画像情報、安全管理など、診療放射線業務に関する幅広い内容が出題されます。

出題範囲

出題範囲は、基礎医学大要、理工学・放射線科学、エックス線撮影機器学、エックス線撮影技術学、診療画像検査学、核医学診療技術学、放射線治療技術学、画像工学、医療画像情報学、放射線安全管理学などです。厚生労働省の出題基準では、人体の構造と機能、臨床医学の基礎、放射線物理・生物・計測、画像検査、核医学、放射線治療、医療情報、関係法規などが整理されています。

試験科目と出題数

試験は、基礎医学大要、放射線生物学、放射線物理学、放射化学、医用工学、診療画像機器学、エックス線撮影技術学、診療画像検査学、画像工学、医療画像情報学、放射線計測学、核医学検査技術学、放射線治療技術学、放射線安全管理学などから出題されます。

出題数はおおむね全200問で、1問1点のマークシート方式です。採点除外がある場合は、満点が200点から変わることがあります。

合格基準

合格基準は、総得点で6割程度です。直近の合格発表では、199点満点中120点以上が基準とされ、あわせて0点の試験科目が1科目以下であることも条件とされています。総得点だけでなく、科目ごとの極端な得点不足にも注意が必要です。

診療放射線技師試験の受験者数・合格率

年度受験者数合格者数合格率
2026年3,506人2,670人76.2%
2025年3,729人3,159人84.7%
2024年3,565人2,834人79.5%
2023年3,224人2,805人87.0%
2022年3,245人2,793人86.1%

診療放射線技師試験の難易度

養成課程で学んできた人にとっては合格を目指しやすい国家試験です。ただし、医療系資格の中でも物理・工学・画像診断・放射線安全管理など理系要素が強く、計算や機器の仕組みに苦手意識がある人は難しさを感じやすい試験です。

この試験では、放射線物理学、放射線計測学、放射線生物学、放射線安全管理学、画像工学、診療画像機器学、エックス線撮影技術学、CT、MRI、核医学、放射線治療、医用画像情報学、関係法規などが問われます。単に撮影方法を覚えるだけでなく、放射線や磁気、画像生成の仕組みを理解しておく必要があります。

つまずきやすいのは、物理・工学系の分野と臨床画像を結びつけて考える部分です。線量、減弱、散乱線、半減期、画像のコントラスト、空間分解能、S/N比、CT値、MRIの撮像原理など、専門的な用語や計算が多く出てきます。理論を理解していないと、機器の特徴や撮影条件の違いを判断しにくくなります。

また、放射線を扱う職種であるため、安全管理や医療被ばくに関する知識も重要です。患者と医療従事者の被ばく低減、管理区域、線量限度、遮へい、放射線防護、放射性医薬品の取扱いなど、医療安全に直結する内容を正確に理解する必要があります。

養成校での授業や臨床実習を積み重ねてきた人であれば、極端に難しい試験ではありません。一方で、出題範囲は広く、物理・工学・画像診断・安全管理を横断して理解する必要があるため、苦手分野を残すと得点が安定しにくい試験です。

診療放射線技師試験の勉強法

放射線物理学、放射線計測学、画像工学、診療画像検査学、放射線治療、核医学、放射線安全管理、関係法規などを幅広く学ぶことが大切です。まずは、X線や放射線の性質、画像が作られる仕組み、被ばく管理の基本を整理し、各検査や治療にどう関わるのかを理解していくと学習しやすくなります。

勉強を進める際は、教科書の知識だけでなく、実習で扱った撮影装置や検査手順と結びつけて覚えることが効果的です。一般撮影、CT、MRI、超音波、血管撮影、核医学検査、放射線治療などは、それぞれ目的や原理、画像の特徴、注意点が異なるため、検査ごとに整理しておくと混同しにくくなります。

また、放射線の単位、線量、減弱、画像再構成、遮蔽、防護に関する内容は計算や理論が絡むため、苦手になりやすい分野です。公式や用語を暗記するだけでなく、過去問を使って実際に問題を解き、どの場面でその知識を使うのかを確認しておく必要があります。特に放射線安全管理や医療被ばくに関する内容は、国家試験だけでなく実務にも直結します。

過去問演習では、正解だけを覚えるのではなく、なぜその検査法を選ぶのか、なぜその防護方法が必要なのかまで確認すると理解が深まります。直前期は、画像検査、治療、核医学、法規、安全管理などの頻出分野を中心に復習し、苦手な計算問題や装置の原理を繰り返し確認すると効果的です。知識を単独で覚えるのではなく、検査の流れや患者対応と結びつけて学ぶことで、試験本番でも応用しやすくなります。

資格を活かせる仕事

病院、クリニック、健診センター、画像診断専門施設、がん治療施設、大学病院、医療機器メーカー、研究機関などがあります。特に、一般撮影、CT検査、MRI検査、胃部X線検査、マンモグラフィ、血管撮影、放射線治療、RI検査などでは、資格を直接活かすことができます。

診療放射線技師は、医療現場で画像診断や放射線治療を支える専門職です。撮影した画像は医師の診断に大きく関わるため、装置の操作だけでなく、人体の構造、撮影条件、被ばく管理、患者対応、検査の安全管理など幅広い知識が求められます。

就職・転職においては、医療機関で実用性の高い資格です。病院や健診センターでは有資格者が必要とされ、画像診断や検査業務に直結します。一方で、勤務先によって担当する検査や求められるスキルは異なり、CT・MRI・マンモグラフィ・放射線治療などの経験があると、より専門性を示しやすくなります。

診療放射線技師試験は、画像診断や放射線治療を通じて医療に関わりたい人に向いています。免許取得後も、各検査装置の操作経験、放射線管理、患者対応、チーム医療への理解を深めることで、病院・健診・がん治療・医療機器分野などで仕事の幅を広げやすくなるでしょう。

資格を広めてくれると嬉しいです!
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