日商PC検定とは
パソコンを使ったビジネス文書作成、データ処理、プレゼン資料作成など、企業実務で必要となるIT活用能力を評価する検定試験です。日本商工会議所が実施しており、単なるパソコン操作だけでなく、実際の仕事で資料を作成したり、データを整理・分析したりする力が問われます。
試験分野は、Wordを活用してビジネス文書を作成する文書作成、Excelを活用して表やグラフの作成、業務データの処理・分析を行うデータ活用、PowerPointなどを使って分かりやすい資料を作るプレゼン資料作成に分かれています。
級は1級・2級・3級・Basicがあり、Basicは基本操作、3級は指示に従って正確に作業できるレベル、2級は業務目的に応じた資料作成やデータ活用ができるレベル、1級は情報を整理・分析し、説得力のある資料や文書を作成できる上級レベルです。なお、プレゼン資料作成はBasicを実施していない会場もあります。
パソコンスキルは多くの企業で必要とされるため、就職活動を控えた学生や、事務職・営業職・企画職などを目指す人に役立ちます。すでに働いている社会人にとっても、文書作成力や表計算スキル、資料作成力を客観的に示せるため、スキルアップや業務効率化につなげやすい検定といえるでしょう。
日商PC検定の基本情報
| 資格種別 | 公的資格 |
|---|---|
| ジャンル | IT・パソコン |
| 資格区分 | 1級、2級、3級、Basic |
| 受験資格 | なし |
| 試験日程 | 1級は年2回、例年10月・2月。2級・3級・Basicは随時 |
| 試験方法 | ネット試験。知識問題・実技問題で構成 |
| 免除科目 | 2級・3級は条件により知識科目免除あり |
| 試験場所 | 全国のネット試験会場 |
| 受験料 | 1級:11,000円/2級:7,700円/3級:5,500円/Basic:4,400円 |
| 登録・更新 | なし |
| 問い合わせ | 日本商工会議所及び各地商工会議所 |
| 関連資格 | 日商マスター MOS検定 P検 パソコン整備士 Excel表計算処理技能認定 |
日商PC検定の試験日
2026年度試験
| 試験日 | 申込期間 | 合格発表 |
|---|---|---|
| 1級:10月4日(日) | 試験会場により異なる | 公式ページで確認 |
| 1級:2月21日(日) | 試験会場により異なる | 公式ページで確認 |
| 2級・3級・Basic:随時実施 | 試験会場により異なる | 試験終了後に確認 |
日商PC検定の試験内容
企業実務でパソコンやITを活用する力を評価する検定試験です。日本商工会議所が実施しており、ビジネス文書の作成、表計算ソフトによるデータ処理、プレゼン資料の作成など、実務に直結するパソコンスキルが問われます。
試験分野は「文書作成」「データ活用」「プレゼン資料作成」の3分野です。文書作成はWord、データ活用はExcel、プレゼン資料作成はPowerPointの活用力を中心に評価されます。2級・3級の知識科目では、2026年2月2日から生成AIの適切な活用方法や利用時の留意点なども新たな試験範囲に反映されています。
出題範囲
文書作成
Wordを使い、正しいビジネス文書を作成・編集・管理できるかが問われます。社内文書・社外文書の作成、書式設定、表や図の挿入、文書の構成、ビジネス文書の取り扱いなどが中心です。
データ活用
Excelを使い、表やグラフの作成、業務データの処理、集計、分析、資料作成などができるかが問われます。関数やグラフ、データベース機能など、実務で使う表計算スキルが重要です。
プレゼン資料作成
PowerPointを使い、目的に合ったプレゼン資料を作成できるかが問われます。スライド構成、図表の活用、見やすいレイアウト、聞き手に伝わる資料作成力が評価されます。
共通知識
2級・3級では、ITやネットワーク、情報セキュリティ、ビジネスデータの扱い、生成AIの利用上の注意など、企業実務でITを安全かつ効果的に使うための知識も問われます。
試験科目と出題数
日商PC検定は、1級・2級・3級・Basicに分かれています。1級は知識科目30分と実技科目60分、2級は知識科目15分と実技科目40分、3級は知識科目15分と実技科目30分です。Basicは知識科目がなく、実技科目30分で実施されます。
2級・3級・Basicは、全国の試験会場で随時受験できるネット試験です。1級は年2回程度実施され、より高度な実務処理能力やビジネス文書・データ・プレゼン資料を作成する力が問われます。
合格基準
1級・2級・3級は、知識科目と実技科目の両方で100点満点中70点以上を取ることが合格基準です。どちらか一方が70点に届かない場合は不合格になります。Basicは実技科目のみで、100点満点中70点以上が合格基準です。
日商PC検定の受験者数・合格率
1級
| 年度 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
|---|---|---|---|
| 2025年度 | 35名 | 15名 | 42.9% |
| 2024年度 | 41名 | 18名 | 43.9% |
| 2023年度 | 43名 | 26名 | 60.5% |
2級
| 年度 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
|---|---|---|---|
| 2025年度 | 5,648名 | 3,933名 | 69.6% |
| 2024年度 | 5,474名 | 3,767名 | 68.8% |
| 2023年度 | 6,812名 | 4,618名 | 67.8% |
3級
| 年度 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
|---|---|---|---|
| 2025年度 | 15,951名 | 13,415名 | 84.1% |
| 2024年度 | 16,844名 | 13,941名 | 82.8% |
| 2023年度 | 17,586名 | 14,547名 | 82.7% |
基礎級 Basic
| 年度 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
|---|---|---|---|
| 2025年度 | 1,676名 | 1,218名 | 72.7% |
| 2024年度 | 1,393名 | 1,126名 | 80.8% |
| 2023年度 | 1,892名 | 1,378名 | 72.8% |
日商PC検定の難易度
ベーシックと3級は、文書作成や表計算などの基本的なパソコン操作が中心になるため、学校や職場でWordやExcelなどのソフトを使った経験がある人であれば、それほど難しく感じないでしょう。基本操作に慣れている人なら、短期間の対策でも十分合格を目指せるレベルです。
2級になると、3級よりも実務に近い操作や、ビジネス文書・データ活用の理解が求められます。ただし、難関資格というほどではなく、普段からパソコンを使っている人であれば、出題形式に慣れることで十分対応しやすい試験です。
一方で、1級になると難易度は上がります。単なる操作スキルだけでなく、業務上の目的に合わせて資料を作成したり、データを活用したりする力が必要になります。そのため、2級までと比べると、より実践的な判断力や完成度が求められるでしょう。
総合的に見ると、日商PC検定は、パソコン系資格の中では比較的取り組みやすい資格です。ベーシックから2級までは初学者や実務経験が浅い人でもチャレンジしやすく、1級は実務でしっかりパソコンを使いこなしている人向けのレベルといえるでしょう。
日商PC検定の勉強法
まず受験する分野と級に対応した問題集を用意し、実際にソフトを操作しながら課題を解いていきましょう。公式テキストも出版されていますが、ある程度パソコン操作に慣れている方であれば、問題集を中心に進めても問題ありません。
ただし、操作に自信がない方や、ビジネス文書・表計算・プレゼン資料の作成ルールを基礎から確認したい方は、公式テキストも併用すると安心です。特に3級以上では、単に操作できるだけでなく、ビジネスで使える資料として整える力も求められます。
実技対策では、時間を意識して練習することが大切です。最初は正確に作成することを優先し、慣れてきたら本番と同じように制限時間内で解く練習をしましょう。入力ミス、保存ミス、書式設定の漏れなど、細かいミスを減らすことも重要です。
独学で不安がある方や、短期間で効率よく合格したい方は、パソコンスクールの対策講座を利用するのも一つの方法です。基本的には、問題集を繰り返し解き、実際に手を動かして操作に慣れることが合格への近道です。
日商PC検定のテキスト
よくわかるマスター 日商PC検定試験 文書作成 3級 公式テキスト&問題集
文書作成3級を受験する人向けの公式テキスト&問題集です。Word 2024/2021に対応し、知識科目と実技科目の両方を学べます。文書作成、表作成、編集操作などを基礎から確認したい人におすすめです。
日商PC検定を活かせる仕事
この検定は、日本商工会議所が実施しているものです。
その為、知名度もMOS(マイクロソフト・オフィス・スペシャリスト)の次に有名です。
この資格を取得するとビジネスシーンに於いて、Word、 Excel、 PowerPoint を使って、文書作成やデータの活用を行うという、企業に就職して即戦力になる事が出来ます。
更に、社内文書や社外文書の書き方、数字の計算や管理も、日商PC検定に合格していれば出来るようになります。
この資格を持つ人は、日本商工会議所と関連のある企業や会員企業に就職したり、自営業、パソコンやインターネットを使って自宅をオフィスとして仕事をする人(SOHO)に特に多いようです。
まずビジネスの基本を身に着ける為に取得し、その後実際仕事をしながらスキルを上げて行く事が出来ます。
ただし、基礎的なPCスキルを問う試験になるので、例え1級を取得したとしてもこの資格だけで転職活動で有効になるとは考えにくいです。
受験者の口コミ評判
1.5
面接官が知らない資格
就活を控える大学3年生。履歴書にたくさんの資格を書けるように資格試験をバンバン受けまくっています。今の時代ならPC関係の資格は必須だなと思って、MOS試験を受けようと思っていたんですけど、日商PC検定の方が実践的な検定試験だから、面接側からの受けがいいみたいなのよ。なので、こっちを受けた。
確かにMOSはWordやExcelをどんだけ上手く使えるかっていうのを見る試験なんで、自分で全てを作成するスキルとしては認められないよね。日商PCはWordで議事録とか報告書なんかを作成したり、Excelで関数やピポットテーブルを使って分析・結果を出す試験だから、やっぱ実践的だよね。と言うことで、日商PCを受験するなら、WordとExcelは必須という訳。とは言え、実際のところ日商PC検定よりもMOSの方が、はるかに認知度が高いのが現実!面接官が日商PC検定資格を知らなかったら意味ないじゃん!!
名無し 30代大学生(2019年4月)

