パソコン整備士試験とは
パソコンのハードウェア、ソフトウェア、ネットワーク、セキュリティ、個人情報保護などに関する知識を評価する民間資格です。パソコンの基本操作だけでなく、トラブル対応やユーザーサポートに必要な知識を段階的に学べます。
試験は3級・2級・1級に分かれており、3級は個人利用レベル、2級は家庭や小規模なサポート対応、1級は企業内のシステム管理やネットワーク運用を意識した内容です。試験は全級多肢選択式で、実技試験はありません。
パソコン修理、ユーザーサポート、社内ヘルプデスク、パソコン教室のインストラクターなどを目指す人に向いています。ただし、この資格だけで就職が大きく有利になるというより、パソコン整備やサポートに関する基礎知識を持っていることを示す資格として活用しやすいでしょう。
パソコン整備士試験の基本情報
| 資格種別 | 民間資格 |
| ジャンル | IT・パソコン |
| 資格区分 | 1級、2級、3級 |
| 受験資格 | 3級は制限なし。2級・1級は下位級合格や協会会員登録などの条件あり |
| 試験日程 | CBT方式で随時受験 |
| 試験方法 | CBT方式、多肢選択式。各級90分 |
| 免除科目 | なし |
| 試験場所 | 全国のCBTテストセンター |
| 受験料 | 各級6,600円(税込) |
| 登録・更新 | 資格認定には協会への活動会員登録が必要。入会金・年会費・認定証発行費用あり |
| 問い合わせ | 特定非営利活動法人パソコン整備士協会 |
| 関連資格 | 家電製品アドバイザー マイクロソフト認定トレーナー パソコンインストラクター資格認定試験 コンピュータサービス技能評価試験 |
パソコン整備士試験の試験日
2026年度試験
| 試験日 | 申込期間 | 合格発表 |
|---|---|---|
| 随時実施 | 随時申込 | 試験終了後に確認 |
パソコン整備士試験の試験内容
級は1級・2級・3級に分かれています。3級はパソコンの基本構成やソフトウェア、インターネット接続、情報倫理などの基礎知識が中心です。2級では、ネットワーク構築やセキュリティ、法令遵守、トラブルシューティングなどが加わります。1級では、サーバー構成、サーバー運用・保守、ネットワーク管理、情報管理など、より高度な内容が問われます。
出題範囲
パソコンのハードウェア・ソフトウェア
パソコンを構成する部品、周辺機器、OS、アプリケーションソフトなど、パソコンを整備・管理するための基本知識が問われます。3級では、個人利用のパソコンを中心に、基本的な構成や操作、トラブルの原因を把握する力が必要です。
ネットワーク・インターネット接続
2級以上では、家庭内や小規模環境でのネットワーク構築、インターネット接続、通信設定などが出題範囲に含まれます。1級では、企業内LANやサーバー運用に関する内容まで問われます。
情報セキュリティ・情報倫理
ウイルス対策、不正アクセス対策、個人情報保護、情報倫理、法令遵守など、パソコンやネットワークを安全に利用・管理するための知識が問われます。
トラブルシューティング
パソコンやネットワークに発生する不具合について、原因を切り分け、適切に対応するための知識が出題されます。級が上がるほど、個人利用のトラブル対応から、ネットワークやサーバーを含む管理・保守の内容へと広がります。
試験科目と出題数
試験はCBT方式で実施されます。1級・2級・3級のいずれも多肢選択式で、問題数は80問、試験時間は90分です。
上位級を受験するには、下位級に合格していることと、IT整備士協会の活動会員であることが必要です。ただし、2級は3級と同月に受験する場合、先に入会手続きをしていなくても受験できます。
合格基準
合格基準は、1級が正答率80%以上、2級・3級が正答率70%以上です。試験後は即時判定され、合否判定が記載された試験結果レポートが発行されます。
パソコン整備士試験の受験者数・合格率
2015年
| 時期 | 受験者数 | 合格率 |
|---|---|---|
| 1級 | 91人 | 12.1% |
| 2級 | 1,197人 | 42.5% |
| 3級 | 1,901人 | 82.5% |
しかく姫2015年度以降の合格率は発表されていません
パソコン整備士試験の難易度
3級は、パソコンの基本構成やソフトウェア、インターネット接続、トラブル対応などの基礎を確認するレベルなので、パソコンに普段から触れている人であれば比較的取り組みやすい試験です。IT初心者でも、基本的な用語や仕組みを一つずつ学習すれば十分合格を目指せるでしょう。
2級になると、パソコンの整備やトラブル対応について、より実務に近い理解が求められます。パソコン修理やユーザーサポート、社内の情報システム業務に関わる人であれば学習しやすい一方、実際にパソコンの設定やネットワークに触れた経験が少ない人にはやや難しく感じるかもしれません。
1級はさらに難易度が上がります。個人利用のパソコン知識だけでなく、サーバーやネットワーク、情報管理など、企業システムに近い内容まで理解する必要があります。そのため、一般ユーザー向けというよりは、IT管理やサポート業務に関わる人向けのレベルといえるでしょう。
総合的に見ると、パソコン整備士試験は3級であれば初学者でもチャレンジしやすい資格です。ただし、2級・1級と進むにつれて実務的な知識が必要になり、特に1級はパソコン整備だけでなくシステム管理に近い視点も求められるため、しっかり対策して受験する必要があります。
パソコン整備士試験の勉強法
公式テキストと練習問題集を中心に学習するのがおすすめです。3級では、パソコンのハードウェア、ソフトウェア、インターネット接続、セキュリティ、トラブル対応、情報倫理などが出題範囲になります。公式の練習問題集も級ごとに用意されています。
勉強を始める際は、まず公式テキストを一通り読み、パソコンの仕組みや基本用語を確認しましょう。特に、CPU、メモリ、ストレージ、OS、ネットワーク、ウイルス対策、個人情報保護などは、試験だけでなく実務でも重要な分野です。
テキストを読んだ後は、練習問題集を使って出題形式に慣れていきましょう。3級は公式テキストから80%、応用問題としてテキスト外から20%が出題されると案内されているため、テキストの内容を押さえたうえで、周辺知識も少し補っておくと安心です。
パソコン整備士試験は、暗記だけでなく実際の操作やトラブル対応をイメージしながら学ぶことが大切です。可能であれば、実際のパソコンで設定画面を確認したり、ネットワーク接続やセキュリティ設定を見たりしながら学習すると理解しやすくなります。
独学でも十分に対策できますが、パソコンの仕組みに詳しくない方は、公式テキストを丁寧に読み、問題集で間違えた部分を繰り返し復習しましょう。基本的には、公式テキストで基礎を固め、練習問題集で確認し、実際のパソコン操作と結びつけて覚える流れがおすすめです。
資格を活かせる仕事
パソコン整備士はパソコンの管理や整備の専門家です。パソコンの故障の対応、セキュリティ関係、情報倫理等パソコンに関する知識を豊富に持っています。ですから、パソコンを使用する企業に於いては非常に重宝される資格です。
実際にパソコン整備士の仕事は多岐に亘ります。まず、ウィルスに感染してしまった場合、パソコン整備士は頼りになる存在です。
就職先としては、関連企業のメンテナンスの他、パソコンショップでのサービス要員、パソコンのショールームでのアドバイザー、パソコン関連企業のユーザーのサポート等があります。又、インストラクターとして、パソコンスクールの講師、宮内庁や自治体のパソコンアドバイザー、小・中・高での情報教育担当者等があります。
IT関係企業で活躍を期待できる他、パソコンの基礎を学ぶことができるので一般企業でも活かすことができます。

