オラクルマスター試験とは
Oracle Databaseに関する知識や技術力を認定する、オラクル社のデータベース技術者向け資格です。データベースの管理、運用、SQL、バックアップ、セキュリティ、パフォーマンス管理など、Oracle Databaseを扱うために必要なスキルを証明しやすい資格です。
資格体系は、主にBronze・Silver・Gold・Platinumのレベルに分かれており、レベルが上がるほど高度なデータベース管理能力が求められます。以前は上位資格で研修受講が必要な区分もありましたが、古いバージョンの試験は配信終了しているものもあるため、受験前に最新の認定パスを確認しておくことが大切です。
データベースエンジニア、インフラエンジニア、システム運用担当者、アプリケーション開発者など、Oracle Databaseを扱う仕事に関わる人に向いています。Oracle Databaseは企業システムで広く利用されているため、データベース分野の専門性を示したい人に役立つ資格といえるでしょう。
オラクルマスター試験の基本情報
| 資格種別 | 民間資格 |
|---|---|
| ジャンル | IT・パソコン |
| 資格区分 | Bronze、Silver、Gold、Platinum |
| 受験資格 | Bronze・Silverは制限なし。GoldはSilver取得者、PlatinumはGold取得者など上位資格の取得が必要 |
| 試験日程 | Bronze・Silver・Goldは随時受験。Platinumは指定日程 |
| 試験方法 | Bronze・Silver・GoldはCBT方式、多肢選択式。Platinumは実技試験 |
| 免除科目 | なし |
| 試験場所 | Pearson VUEテストセンター、またはオンライン監督試験。Platinumは指定会場 |
| 受験料 | Bronzeは監督なし試験で14,725円前後、Silver・Goldなど監督付き試験は37,975円前後。Platinumは255,750円程度 |
| 登録・更新 | 更新制度なし。ただし製品バージョンごとに認定区分あり |
| 問い合わせ | 日本オラクル株式会社 |
| 関連資格 | ITパスポート 基本情報技術者試験 データベーススペシャリスト試験 MOS試験 |
オラクルマスター試験の試験内容
主な資格区分は、Bronze DBA、Silver DBA、Gold DBA、Platinum DBA、Silver SQLです。Bronze DBAはデータベース管理の基礎、Silver DBAは日常的な運用管理、Gold DBAはバックアップ・リカバリやマルチテナント環境などを含む上級管理、Silver SQLはSQLスキルを証明する資格です。なお、ORACLE MASTER認定資格として認定されるには、日本語試験を受験する必要があります。
出題範囲
データベース管理の基礎
Bronze DBAでは、Oracle Databaseの基本構造、インスタンス、データベースの作成、管理ツール、ユーザー管理、基本的な運用管理などが問われます。
データベース運用管理
Silver DBAでは、Oracle Databaseのアーキテクチャ、インスタンス管理、ネットワーク設定、記憶域管理、ユーザー・ロール・権限管理、バックアップの基礎など、日常的な管理作業に必要な知識が出題されます。
高度なデータベース管理
Gold DBAでは、バックアップ・リカバリ、マルチテナント構成、CDB・PDBの管理、パッチ適用、複製、可用性管理など、より高度なデータベース運用・保守に関する知識が問われます。
SQL
Silver SQLでは、SELECT文、結合、副問合せ、集合演算、データ操作、データ定義、制約、ビュー、シーケンスなど、Oracle DatabaseでSQLを扱うための知識が問われます。Oracle公式の試験情報では、Oracle Database SQL試験はORACLE MASTER Silver SQL 2019の対象試験とされています。
試験科目と出題数
Bronze DBA 2019の対象試験は「Bronze DBA Oracle Database Fundamentals」で、試験時間は120分、出題数は70問です。
Silver DBA 2019の対象試験は「Oracle Database Administration I」で、試験時間は120分、出題数は72問です。
Gold DBA 2019の対象試験は「Oracle Database Administration II」で、試験時間は120分、出題数は68問です。
Silver SQL 2019の対象試験は「Oracle Database SQL」で、試験時間は120分、出題数は78問です。いずれも選択問題で実施されます。
Platinum DBA 2019は実技試験で、試験期間は2日間です。移行試験は1日間で、出題数や合格ラインは非公開とされています。
合格基準
Bronze DBA 2019は65%以上、Silver DBA 2019は60%以上、Gold DBA 2019は57%以上、Silver SQL 2019は63%以上が合格ラインです。
オラクルマスター試験の受験者数・合格率
受験者数、合格率の全てが非公開
オラクルマスター試験の難易度
Bronzeは、Oracle Databaseの基礎知識を確認する入門的な位置づけなので、データベースを初めて学ぶ人でも、基本から順番に学習すれば十分合格を目指せるレベルです。ただし、IT初心者にとっては専門用語が多く、最初はやや難しく感じる可能性があります。
Silverになると、より実務に近い知識が必要になります。データベースの管理や運用に関する理解が求められるため、Oracle Databaseに触れた経験がない人にとっては難易度が上がります。SQLやデータベースの基本を理解している人であれば、学習内容を整理しながら対策しやすいでしょう。
Gold以上は、データベース管理者としての専門性が強くなり、難易度はかなり高くなります。単に用語を覚えるだけでなく、実際の運用やトラブル対応、設計・管理の考え方まで理解しておく必要があるため、実務経験が少ない人には難しく感じやすい試験です。
総合的に見ると、オラクルマスター試験は、Bronzeであればデータベース資格の入口として挑戦しやすい資格です。一方で、Silver以上は実務寄りの知識が必要になり、Gold以上はOracle Databaseを扱う専門職向けの難易度になるため、段階的に学習を進めることが大切です。
オラクルマスター試験の勉強法
いわゆる黒本などの試験対策書を中心に進めるのがおすすめです。Bronze・Silver・Goldなど、区分ごとに出題範囲が異なるため、まずは自分が受験する試験に対応した教材を選び、Oracle Databaseの基本操作、SQL、管理、バックアップ、リカバリ、パフォーマンスなどを整理して学習しましょう。
BronzeやSilverでは、テキストを読むだけでなく、問題演習を繰り返して出題形式に慣れることが重要です。SQLやデータベース管理の問題は、用語を暗記するだけでは対応しにくいため、可能であれば実際にOracle Databaseを触りながら、表の作成、検索、権限管理、バックアップなどを確認すると理解しやすくなります。
Gold以上を目指す場合は、より実務的な知識が必要になります。障害対応、運用管理、パフォーマンス改善、バックアップ・リカバリなどは、単に答えを覚えるのではなく、「なぜその操作が必要なのか」「どの場面で使うのか」まで理解しておくことが大切です。
独学でも合格を目指せますが、Oracle未経験の方は専門用語や環境構築でつまずきやすいです。基本的には、試験範囲に合った対策本で基礎を固め、問題演習を繰り返し、実機操作で理解を補う流れがおすすめです。受験前には、試験バージョンや対象試験が最新かどうかも公式サイトで確認しておきましょう。
オラクルマスター試験のお勧めテキスト
オラクルマスター教科書 Bronze DBA 26ai Oracle AI Database 26ai Fundamentals
Bronze DBAを目指す人向けの新しい試験対策書です。Oracle Databaseの基本、管理の基礎、SQLやデータベース構成の考え方を学べます。これから受験する場合は、対応する試験番号やバージョンを確認して選ぶと安心です。
資格を活かせる仕事
データベースの設計、運用、管理、SQL、バックアップ、障害対応、パフォーマンス管理など、データベースを扱うIT職で活かすことができます。
活かしやすい仕事としては、データベースエンジニア、システムエンジニア、社内SE、インフラエンジニア、システム運用管理者、データベース管理者、SIer、ITコンサルタント、業務システム開発などがあります。特に、Oracle Databaseを導入している企業や、大規模な業務システムを扱う職場では、資格で学んだ知識を実務に活かしやすいでしょう。
Oracle Databaseは、金融、製造、流通、官公庁、通信など、大規模なデータを扱うシステムで使われることがあります。そのため、データベースの管理や運用に関わる仕事を目指す人にとっては、一定の専門性を示せる資格です。
ただし、オラクルマスター試験を取得しただけで就職・転職が大きく有利になるわけではありません。実務では、SQLの実践力、データベース設計、運用経験、バックアップ・リカバリ対応、Linuxやクラウド環境の知識なども重視されます。
未経験者の場合は、BronzeやSilverを取得しても補助的なアピールにとどまりやすいです。実務で強くアピールしたい場合は、Silver以上を目指しつつ、SQLやデータベース設計、システム開発・運用経験と組み合わせることが重要です。オラクルマスター試験は、データベース分野で専門性を高めたい人や、IT職としてキャリアアップを目指す人に向いている資格といえるでしょう。
資格侍エンジニアを目指している人、エンジニアとして仕事をしはじめた人は取得しておくことで仕事の幅が広がりますし転職でも有利となります。

