1997年に国家資格になりましたが、それまでは「精神科ソーシャルワーカー(PSW)」と呼ばれていた資格です。
精神保健福祉士の資格を取得することにより、病院や福祉施設で精神障害者の方を対象に、精神保健福祉士として生活支援を行うことができます。
精神保健福祉士の仕事の需要は年々増加していますが、なかなか求人に反映されないという背景もあり受験者数があまり伸びてきていません。
ただ、介護職で生活していきたいのであれば、業務の幅を広げる為にも取得しておいても良いかもしれません。
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精神保健福祉士試験の基本情報
資格種別 | 国家資格(名称独占資格) |
ジャンル | 介護・福祉 |
資格区分 | なし |
受験資格 | ・福祉系大学(4年制)を卒業 ・福祉系短大(2年制・3年制)を卒業+指定施設において2年以上(又は1年以上)相談援助の業務に従事 など |
試験日程 | 1月下旬(年1回) |
試験方法 | 筆記試験 |
免除科目 | 社会福祉士の登録をした方については共通科目が免除 |
試験場所 | 北海道、宮城県、東京都、愛知県、大阪府、広島県、福岡県 |
受験料 | 17,610円(共通科目免除の場合は14,080円) |
登録・更新 | 登録免許税:15,000円、登録手数料:4,050円(更新の必要は無い) |
主な対象者 | 小学生
中学生
高校生
大学生
専門生
社会人
その他 |
問い合わせ | 社会福祉振興・試験センター |
【総合評価】
人気 : | 将来性: |
就転職: | 難易度: |
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精神保健福祉士試験の試験日
2020年度試験
試験日 | 申込期間 | 合格発表 |
---|---|---|
2021年2月6日(土)~7日(日)※予定 | 9月上旬から10月上旬 | 3月中旬 |
精神保健福祉士試験の試験内容
出題形式
筆記試験(多肢選択形式[163問])
出題範囲
精神疾患とその治療、精神保健の課題と支援、精神保健福祉相談援助の基盤、精神保健福祉の理論と相談援助の展開、精神保健福祉に関する制度とサービス、精神障害者の生活支援システム、人体の構造と機能及び疾病、心理学理論と心理的支援、社会理論と社会システム、現代社会と福祉、地域福祉の理論と方法、福祉行財政と福祉計画、社会保障、障害者に対する支援と障害者自立支援制度、保健医療サービス、権利擁護と成年後見制度
合格点
総得点の60%程度を基準に問題の難易度により補正された得点以上
精神保健福祉士試験の受験者数・合格率
年度 | 受験者数 | 合格率 |
---|---|---|
2018年度 | 6779人 | 62.7% |
2017年度 | 6992人 | 62.9% |
2016年度 | 7174人 | 62.0% |
2015年度 | 7173人 | 61.6% |
2014年度 | 7183人 | 61.3% |
2013年度 | 7144人 | 56.9% |
2012年度 | 7770人 | 62.6% |
2011年度 | 7233人 | 58.3% |
2010年度 | 7375人 | 60.4% |
2009年度 | 7186人 | 61.7% |
2008年度 | 7375人 | 60.4% |
2007年度 | 7434人 | 60.3% |
2006年度 | 7289人 | 61.3% |
2005年度 | 6711人 | 61.3% |
2004年度 | 5831人 | 61.6% |
合格率は、毎年60%付近を推移しており、合格者数は4000人程です。合格者の男女比は1:2で女性の割合の方が高くなっています。
合格者の受験資格は、養育施設卒業者が約6割で、保健福祉系大学等卒業者が約4割になります。
精神保健福祉士試験の難易度
精神障害を持つ方のケアを仕事とするため、試験では精神保健福祉に重点を置いた内容が出題されます。
このため、他の福祉系試験の中でも合格率は比較的高めで、例年60%前後を推移していることから、難易度は社会福祉士と比較すると優しいと言えます。
合格基準は、全ての科目で得点があることと、総得点の内60%程度の正答率となっています。
この基準は試験の難易度により補正される場合もあるため、最低でも60%以上正答できるように対策することが必要です。
また社会福祉士の資格保有者であれば免除される科目があり、この合格基準も少し変わるため試験のハードルは低くなります。
しかし、きちんと対策を練らなければ着実に合格できない試験です。
- 基本的にテキストの内容をそのまま丸暗記すれば良いので、他の国家試験に比べると難易度は低いです。(40代女性 介護職)
精神保健福祉士試験の勉強法
精神保健福祉士試験のお勧めテキスト
共通科目(11科目)に特化!出題傾向を分析
専門科目(6科目)に特化!近年の出題傾向に対応
資格を活かせる仕事
精神保健福祉センターや保健所、精神科のある医療機関などで、精神ソーシャルワーカーとして活躍することができます。
精神保健福祉士の仕事に関しては、姉妹サイト「職業探しの広場(精神保健福祉士)」で詳しく説明しています。
- 自分で求人を探す(転職サイト)
-
カイゴジョブ(介護福祉求人17,000件)
- 相談しながら求人を探す(転職エージェント)
-
スマイルSUPPORT介護(介護福祉求人90,000件)
よくある質問
精神保健福祉士短期(一般)養成施設とは?
精神保健福祉士短期(一般)養成施設は、精神保健福祉士を育成する専門学校で、通学の場合は「一般」、通信の場合は「短期」になります。
ほとんどの場合は、通信(短期)になり、受講期間は9ヶ月~10ヶ月になります。学費は学校により異なりますが、通信の場合で考えてみると、短期でおおよそ30万円、一般だとおおよそ40万~50万円程になります。
課程を修了することで、精神保健福祉士の受験資格を得ることができます。
受験者が少ないんだけど?需要はあるの?
精神保健福祉士を取得しても、その知識を現場で活躍できる働き口が少ないという背景がある為、受験者数が伸びてこないんでしょうね。
ただ今後、医療福祉のニーズが増えてくれば、精神保健福祉士の価値が上がり、受験者は増えていくでしょう。
受験者の口コミ評判
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3.5 神奈川大学卒の介護職員です 30代会社員
1.0 シエンタ 30代会社員
1.0 まっちん 20代会社員
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