グリーンアドバイザー試験とは
園芸やガーデニングに関する知識を持ち、植物の育て方や楽しみ方を分かりやすく伝える人材を認定する民間資格です。花や観葉植物、野菜、庭木、用土、肥料、病害虫対策など、家庭園芸に関する幅広い知識が問われます。
資格取得には、グリーンアドバイザー講習を受講し、試験に合格したうえで資格登録を行う必要があります。講習では、植物の基礎知識、園芸作業、植物の管理、病害虫防除、園芸相談への対応などを学び、園芸を楽しむ人に適切な助言ができる力を身につけます。
園芸店、ホームセンター、フラワーショップ、造園会社、ガーデニング関連企業、地域の緑化活動などで活用しやすい資格です。法令上の独占業務がある資格ではありませんが、植物や園芸の知識を仕事や地域活動に活かしたい人、園芸相談に対応できる力を身につけたい人に向いています。
グリーンアドバイザー試験の基本情報
| 資格種別 | 民間資格 |
| ジャンル | 環境・自然 |
| 資格区分 | なし |
| 受験資格 | どなたでも受講・受験可能。中学生以下は親権者の同意が必要 |
| 試験日程 | 年1回。講習申込期間、CBT試験申込期間、試験実施期間がそれぞれ設定されます |
| 試験方法 | 講習動画を視聴後、CBT試験で実施 |
| 免除科目 | なし |
| 試験場所 | 講習はオンライン受講、試験は全国のCBT試験会場で実施 |
| 受験料 | 一般:40,700円(税込)/学生:20,350円(税込)/再受講・受験:29,700円(税込) |
| 登録・更新 | 試験合格後、登録料を納付して登録簿に登録されることでグリーンアドバイザーとして認定 |
| 問い合わせ | 公益社団法人 日本家庭園芸普及協会 |
| 関連資格 | オリエンテーリング・インストラクター 森林インストラクター キャンプインストラクター 樹木医 |
グリーンアドバイザー試験の試験日
2026年度試験
| 試験日 | 申込期間 | 合格発表 |
|---|---|---|
| 9月1日~9月30日 | 3月1日~8月31日 | 10月16日 |
グリーンアドバイザー試験の試験内容
講習とCBT方式の試験で構成されています。植物や園芸に関する知識を持ち、家庭園芸やガーデニングについて適切に助言できるかを確認する内容です。
講習では、植物の基礎知識、栽培管理、用土、肥料、病害虫、薬品、園芸用品、植物の販売・流通、園芸相談などを学びます。試験は、講習テキストと講義動画の内容を中心に出題されますが、一般的な植物に関する知識が問われる場合もあります。
出題範囲
植物の基礎知識
植物の構造、生理、分類、成長、開花、結実、休眠などが出題されます。
植物がどのように生育し、光、水、温度、土、養分などの環境条件が成長にどう影響するかを理解する内容です。
種子・球根・苗
種子、球根、苗の特徴、選び方、扱い方、植え付け、発芽、生育管理などが問われます。
植物の種類ごとに、育て始める段階で必要な管理方法や、品質の見分け方を理解しているかが確認されます。
播種・定植・繁殖
種まき、植え付け、植え替え、挿し木、株分け、接ぎ木、取り木、交配などが出題されます。
植物を増やす方法や、栽培環境に合わせて適切に管理するための基本知識が中心です。
用土・肥料
培養土、赤玉土、腐葉土、ピートモス、鹿沼土、肥料成分、元肥、追肥、土壌改良などが問われます。
植物の種類や栽培目的に応じて、用土や肥料をどのように選び、使うかを理解する内容です。
病害虫・薬品
植物に発生する病気、害虫、薬剤、防除方法、薬品の取扱い、安全管理などが出題されます。
病害虫の発生原因や症状、薬品を使用する際の注意点、環境や人体への配慮も含まれます。
園芸用品・栽培管理
鉢、プランター、支柱、園芸用具、温室、灌水、剪定、整枝、日照管理、温度管理などが問われます。
家庭園芸やガーデニングの現場で使う資材や管理作業について、基本的な知識が確認されます。
現代生活と花・緑
暮らしの中での植物の役割、ガーデニング、室内緑化、園芸文化、花と緑のある生活、環境との関係などが出題されます。
植物を育てる技術だけでなく、花や緑を生活空間に取り入れるための知識も含まれます。
園芸相談・販売
園芸相談への対応、植物の選び方、栽培上の悩みへの助言、園芸商品の販売、接客、流通などが問われます。
植物の状態や相談内容を踏まえ、適切な説明や助言ができるかを確認する内容です。
試験科目と出題数
試験はCBT方式で実施されます。出題形式は、○×式40問と三肢択一式40問の合計80問です。
試験時間は60分です。出題範囲は、講習テキストと講義動画の内容を中心に、植物の基礎、栽培管理、用土・肥料、病害虫、園芸用品、園芸相談などから出題されます。
合格基準
合格基準は、80問中56問以上の正答です。正答率では70%以上が基準になります。
試験に合格した後、資格登録の手続きを行うことで、グリーンアドバイザーとして登録されます。
グリーンアドバイザー試験の受験者数・合格率
| 年度 | 受検者数 | 合格者数 | 合格率 |
|---|---|---|---|
| 2025年度 | 706人 | 611人 | 86.5% |
| 2024年度 | 792人 | 677人 | 85.5% |
| 2023年度 | 922人 | 790人 | 85.7% |
| 2022年度 | 777人 | 652人 | 83.9% |
| 2021年度 | 628人 | 531人 | 84.6% |
グリーンアドバイザー試験の難易度
グリーンアドバイザー試験は、園芸や植物に関心がある人であれば比較的取り組みやすい資格です。難関資格のような高度な専門知識までは求められませんが、植物の育て方、園芸用品、病害虫、土づくり、販売・接客などを幅広く理解しておく必要があります。
負担になりやすいのは、植物に関する知識が意外と広い点です。草花、観葉植物、庭木、野菜、果樹など、さまざまな植物の特徴や管理方法が関係します。水やり、日当たり、用土、肥料、剪定、植え替えなど、基本的な内容が中心ですが、植物ごとの違いを整理していないと混同しやすいでしょう。
また、病害虫や園芸資材に関する知識も必要です。害虫の種類、病気の症状、薬剤や肥料、鉢、土、支柱、マルチング材など、園芸店やホームセンターで相談を受ける場面を想定した実用的な知識が問われます。植物を育てた経験がある人は理解しやすい一方、園芸経験が少ない人は用語や管理方法に慣れるまで少し時間がかかります。
園芸店、ホームセンター、造園、農業、ガーデニング関連の仕事に関わっている人は、実務や趣味の経験を活かしやすい資格です。初学者でも十分に目指しやすい資格ですが、植物の種類ごとの管理方法や、相談対応に必要な基礎知識を幅広く押さえる必要があります。
資格を活かせる仕事
園芸店、ホームセンターの園芸売り場、花屋、ガーデニングショップ、造園会社、農園、植物関連メーカー、園芸教室、観葉植物のレンタル・メンテナンス業、緑化関連の仕事などがあります。特に、植物の選び方、植え替え、肥料や土の使い方、病害虫対策、季節ごとの管理方法を案内する仕事では、資格で学んだ知識を活かしやすいでしょう。
植物を扱う仕事では、商品知識だけでなく、お客様の住環境や育てる目的に合わせて提案する力も求められます。日当たり、水やりの頻度、室内・屋外の違い、初心者でも育てやすい植物などを分かりやすく説明できれば、接客や販売の質を高めることができます。
一方で、グリーンアドバイザーだけで就職・転職が大きく有利になる資格ではありません。園芸・植物関連の仕事では役立ちますが、資格単体よりも、植物を扱った実務経験、接客力、販売経験、造園や農業の知識などが重視されます。
グリーンアドバイザー試験は、園芸やガーデニング、植物販売に関わりたい人に向いています。造園施工管理技士、フラワー装飾技能士、樹木医、園芸装飾技能士などと組み合わせることで、植物・緑化・ガーデニング分野でより活かしやすくなるでしょう。

