下水道技術検定 – 難易度・合格率・試験日など

目次

下水道技術検定とは

下水道の設計、工事の監督管理、維持管理などに関する知識を評価する国家検定です。下水道施設の整備や管理に必要な技術者を確保することを目的として実施されており、下水道分野で働く人の専門知識を証明する資格として活用されています。

検定は第1種・第2種・第3種に分かれており、第1種は下水道の計画設計、第2種は実施設計や工事の監督管理、第3種は維持管理に関する知識が中心になります。下水道法や下水道施設の構造、設計、施工、維持管理など、実務に直結する内容が出題されます。

地方公共団体、下水道関連企業、建設コンサルタント、設備管理会社、維持管理会社などで活用しやすい資格です。下水道事業に関わる技術者として専門性を高めたい人や、設計・施工・管理の分野でキャリアを広げたい人に向いています。

下水道技術検定の基本情報

資格種別公的資格
ジャンル建築・不動産
資格区分第1種、第2種、第3種
受験資格なし
試験日程年1回。例年11月ごろに実施
試験方法筆記試験。第1種は多肢選択式と記述式、第2種・第3種は多肢選択式で実施
免除科目なし
試験場所札幌市、仙台市、東京都、新潟市、名古屋市、大阪市、広島市、高松市、福岡市、那覇市の指定試験地
受験料第1種技術検定:12,300円/第2種技術検定:9,200円/第3種技術検定:9,200円
登録・更新なし
問い合わせ地方共同法人 日本下水道事業団研修センター研修企画課
関連資格給水装置工事主任技術者
建築施工管理技士
地質調査技士
圧入施工技士

下水道技術検定の試験日

2026年度試験

試験日申込期間合格発表
11月8日6月15日~7月31日第1種:2月3日
第2種・第3種:12月16日

下水道技術検定の試験内容

第1種・第2種・第3種に分かれており、第1種が最も上位の区分です。第1種は多肢選択式と記述式、第2種・第3種は多肢選択式で実施されます。

第1種では、下水道計画、下水道設計、施工管理、下水処理、法規などについて、計画・設計・施工・維持管理を総合的に理解しているかが問われます。第2種では、主に下水道の設計・施工管理・処理・法規に関する知識が中心です。第3種では、下水道の維持管理に必要な基礎から実務的な知識が問われます。

出題範囲

第1種

下水道計画、下水道設計、施工管理法、下水処理、法規などが出題されます。

下水道計画では、下水道の基本計画、区域、排水方式、流量計算、施設計画などを理解しておく必要があります。下水道設計では、管きょ、ポンプ場、処理場などの設計に関する知識が問われます。

施工管理法では、工程管理、品質管理、安全管理、施工計画などが中心です。下水処理では、汚水処理、汚泥処理、処理施設の運転管理などが出題されます。法規では、下水道法、都市計画法、水質汚濁防止法など、下水道事業に関係する法令を整理しておく必要があります。

第2種

下水道設計、施工管理法、下水処理、法規などが出題されます。

第1種よりも計画全体を扱う範囲は抑えられますが、下水道施設の設計、工事の施工管理、処理施設の仕組み、関係法令について幅広く問われます。管きょ、ポンプ場、処理場、施工時の安全管理、水質管理などを理解しておくことが大切です。

第3種

下水道の維持管理に関する内容が中心です。管路施設、ポンプ施設、処理施設、汚泥処理、運転管理、水質管理、安全管理、法規などが出題されます。

施設を安全かつ安定して運転するために、日常点検、異常時対応、処理工程、設備の管理、作業時の安全対策などを理解しておく必要があります。

試験科目と出題数

第1種は、多肢選択式60問と記述式5問で実施されます。多肢選択式は60点満点、記述式は100点満点です。試験時間は、午前と午後を合わせて長時間にわたって実施されます。

第2種は、多肢選択式で実施されます。試験時間は3時間15分です。

第3種も多肢選択式で実施されます。試験時間は3時間15分です。

合格基準

第1種は、多肢選択式と記述式の両方で判定されます。直近の公表例では、多肢選択式の点数が一定以上で、さらに多肢選択式と記述式の合計点が合格基準点以上であることが必要です。年度によって基準点は変動します。

第2種・第3種も、合格基準点は試験回ごとに決定されます。多肢選択式の総得点で判定され、固定の正答数ではなく、その年度の基準点に基づいて合否が決まります。

下水道技術検定の受験者数・合格率

第1種下水道技術検定

年度受検者数合格者数合格率
2025年度109人15人13.8%
2024年度80人18人22.5%
2023年度70人14人20.0%
2022年度87人10人11.5%
2021年度75人14人18.7%

第2種下水道技術検定

年度受検者数合格者数合格率
2025年度931人317人34.0%
2024年度845人258人30.5%
2023年度878人286人32.6%
2022年度854人297人34.8%
2021年度901人297人33.0%

第3種下水道技術検定

年度受検者数合格者数合格率
2025年度4,377人1,688人38.6%
2024年度4,434人1,498人33.8%
2023年度4,624人1,763人38.1%
2022年度4,744人1,527人32.2%
2021年度4,935人1,751人35.5%

下水道技術検定の難易度

第3種であれば下水道や水処理の基礎を押さえることで取り組みやすい一方、第2種、第1種と上がるにつれて設計・施工管理・計画に関する理解が求められ、難しさが増します。特に第1種は記述式も含まれるため、知識を覚えるだけでなく、下水道の計画設計を説明できる力が必要になります。

難しさの理由は、下水道に関する技術分野が幅広いことです。下水処理、水質、管路施設、ポンプ場、処理場、施工、維持管理、法規などを学ぶ必要があり、土木・水処理・設備の知識を横断的に理解しておく必要があります。普段の業務が管路、処理場、工事管理などに偏っている場合は、経験の少ない分野の対策に時間がかかりやすいでしょう。

第3種は維持管理寄りの基礎知識が中心で、過去問を使って頻出分野を押さえれば対策しやすい試験です。第2種は実施設計や工事の監督管理に関する内容が加わるため、施工や設計の流れを理解していないと得点が安定しにくくなります。

第1種は下水道の計画設計に関する専門性が高く、選択式だけでなく記述式への対応も必要です。設問の意図を読み取り、技術的な考え方を文章で整理して答える力が求められるため、実務経験があっても記述対策を行わないと苦労しやすい試験です。

下水道、土木、水処理、設備管理などの実務経験がある人は、学習内容を現場と結びつけながら理解しやすい資格です。一方で、初学者の場合は専門用語や処理工程、管路・処理場の仕組みを覚えるところから始める必要があり、区分が上がるほど学習負担は大きくなります。

下水道技術検定の勉強法

過去問を中心に進めるのがおすすめです。最初に過去問を解いて試験の傾向をつかみ、分からなかった分野をテキストで復習すると、効率よく学習できます。

特に重要なのは、下水処理の仕組み、管きょ、ポンプ場、処理場、汚泥処理、水質、施工管理、維持管理に関する内容です。単に用語を暗記するだけでなく、下水がどのように集められ、処理され、放流されるのかという流れを理解しておくと覚えやすくなります。

法令や基準に関する問題では、下水道法や関連する技術基準の知識も必要になります。数字や用語が多いため、過去問で繰り返し出る部分を中心に整理しておきましょう。

下水道技術検定は、実務経験がある方でも試験向けの対策が必要です。基本的には、テキストで基礎を確認し、過去問を繰り返し解き、管きょ・処理場・水質管理・法令を重点的に復習する勉強法がおすすめです。

下水道技術検定のお勧めテキスト

2026-2027年版 下水道第3種技術検定試験 合格テキスト

下水道第3種技術検定を基礎から学びたい人に使いやすいオーム社のテキストです。下水処理、管きょ、施工、維持管理、法規などを体系的に整理できます。第3種を初めて受験する人の中心教材として向いています。

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2026-2027年版 下水道第3種技術検定試験 攻略問題集

第3種の問題演習を増やしたい人におすすめの問題集です。テキストで基本を学んだ後、出題形式に慣れながら知識を確認できます。直前期の総仕上げや、苦手分野の洗い出しに使いやすい教材です。

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下水道第2種技術検定試験 合格問題集 第3版

第2種を受験する人向けの問題集です。下水道施設の設計・施工・維持管理など、第3種より専門的な内容を問題形式で確認できます。基礎知識を整理した後、本試験形式の演習を重ねたい人に向いています。

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資格を活かせる仕事

下水道関連会社、建設コンサルタント、土木設計会社、上下水道工事会社、設備管理会社、下水処理場の運転管理、自治体の下水道部門、環境関連企業、プラントメーカーなどがあります。特に、下水道管路の設計・施工、処理場の維持管理、水質管理、施設点検、改築更新、災害対策などに関わる仕事では、資格で学んだ知識を活かしやすいでしょう。

下水道は、生活排水や雨水を適切に処理し、衛生的な生活環境や河川・海の水質を守る重要なインフラです。施設の老朽化や災害対策、維持管理の効率化も課題になっているため、下水道の仕組みや管理方法を理解している人材は、自治体や関連企業で一定の需要があります。

この資格は、下水道・上下水道・土木・環境分野では実務に結びつきやすい資格です。特に、下水道関連の設計・施工・維持管理に携わっている人にとっては、専門知識を整理し、業務範囲を広げるために役立ちます。

一方で、活かせる業界はかなり専門的で、一般企業への就職・転職で幅広く評価される資格ではありません。土木施工管理技士、管工事施工管理技士、技術士、測量士、環境計量士などの関連資格や実務経験と組み合わせることで、下水道・インフラ分野でより活かしやすくなる資格といえるでしょう。

資格を広めてくれると嬉しいです!
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