古民家の評価に必要な日本の伝統的建築技術への理解などがあるかを図る試験で、20歳以上で、古民家や古材・古瓦など伝統的な建築や資材に興味があったり精通している人であればだれでも受験することが出来ます。
最近は古民家が見直され、リノベーションして使用されると言うような事例も多くなっていることから、古民家鑑定士の存在意義も高くなっていると言えます。
古民家鑑定士は、築50年以上の日本で古くから使われてきた伝統の工法や、日本の在来工法という技術を理解して、それぞれの家屋に使用される技術や貴重な資材を評価すると言う仕事になります。
「総論」「伝統構法」「在来工法」の3科目に分かれていて、試験結果に応じて、一級、二級の古民家鑑定士の資格が付与されます。
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古民家鑑定士の基本情報
資格種別 | 民間資格 |
ジャンル | 建築・不動産 |
資格区分 | 1級、2級(試験結果に応じて認定) |
受験資格 | 20歳以上 |
試験日程 | 試験会場により異なる |
試験方法 | 筆記試験(公式テキストの持ち込み可) |
免除科目 | なし |
試験場所 | 全国各地 |
受験料 | 9,000円 |
登録・更新 | 3年ごとの更新が必要。更新登録料:12,000円 |
主な対象者 | 小学生
中学生
高校生
大学生
専門生
社会人
その他 |
問い合わせ | 厚生労働省認可財団法人 職業技能振興会 |
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古民家鑑定士の試験内容
試験は公式テキスト(古民家解體新書Ⅱ)の内容に準じて二者択一方式で実施されます。
試験時間は50分ですが、試験会場によって異なることもあるので自分が受験する会場での試験時間は必ずチェックしておいてください。
試験科目は「総論」「伝統構法」「在来工法」の3科目に分かれており、それぞれで30問ずつ、計90問で構成されています。
各科目の合格によって認定される区分が異なります。(詳しくは合格点を参考)
古民家鑑定士の合格点
こちらは、職業技能振興会のHPから出展したものになります。
試験は1級も2級も同じ問題が出題されますが、各科目の合格不合格で認定される区分が異なります。ちなみに総論が不合格であればその時点で不合格になります。
古民家鑑定士の実技講習
全国各地の古民家にて、古民家鑑定士の講師による指導を受けながら、実際に古民家鑑定の体験講習を行います。
講習時間は基本的に3時間となっていますが、開催地域によって異なることがあります。開催時間についても、開催地域により異なります。
費用は1名につき5,000円ですが、社会法人全国古民家再生協会各支部の一般会員、または事業所会員として登録されている方は無料で参加が可能です。また、これらに申請中の方も含みます。
講習は、実際に古民家の鑑定を行いますので、筆記用具・デジタルカメラ・メジャー・懐中電灯・方眼紙・バインダー・古民家鑑定調査票などが必要となります。
参加の申し込みは、実技講習の申し込書をダウンロードし、各地域の古民家再生協会あてにファックスにて申し込みとなります。
詳しくはコチラ(公式サイト)
古民家鑑定士の受験者数・合格率
建築や不動産業務に携わっている人の合格率がおよそ8割と言われています。
古民家鑑定士の難易度
職業技能振興会の情報によると、公式テキスト(古民家解体新書Ⅱ)を約2か月間の勉強期間で合格できるレベルに達することができると書いています。
勿論、毎日の勉強時間やどの程度の事前知識を持っているのかで大きく変わりますが、問題は二者択一なので適当に答えても半分ぐらいは正解できるので、そこまで難しい試験ではありません。
古民家鑑定士の勉強法
公式テキスト(古民家解体新書Ⅱ)の内容から出題されるので、これを勉強していれば問題ないでしょう。
公式テキストは試験でも持ち込み可能なので、値段は高いですが試験を受験される方は必ず購入しておきたいテキストです。
「古材―環境時代の選択」も公式テキストとして掲載されているので時間やお金に余裕のある方は購入しておいても損はないと思います。
受験対策講習も定期的に実施されているので、独学では不安な方は受講してみてはいかがでしょう。
資格を活かせる仕事
古民家鑑定士としての仕事はそれほど多くは無いので、あくまで建築や不動産に関わる仕事のスキルアップの為の資格とお考えください。
最近では、リフォーム会社の営業マンが取得されるケースもあります。
受験者の口コミ評判
5.0 理恵 20代会社員
5.0 ロープ 40代会社員
4.5 マツコ 40代会社員