造園施工管理技士

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造園施工管理技士試験とは

造園施工管理技士試験は、公園、庭園、緑地、街路樹、外構などの造園工事において、施工管理を行う技術者を認定する国家試験です。施工管理技士資格の一つで、造園工事の工程管理、品質管理、安全管理、原価管理など、工事を計画どおりに進めるための知識と実務能力が問われます。

試験は1級と2級に分かれており、1級は大規模な造園工事や管理者としての施工管理に関わる人、2級は比較的小規模な工事や現場実務に関わる人を主な対象としています。植栽、造園材料、土壌、施工法、関連法規、施工管理など、造園工事に必要な幅広い知識が出題されます。

造園会社、建設会社、外構工事会社、緑地管理会社、官公庁、公園管理関連の仕事などで活用しやすい資格です。特に1級は、主任技術者や監理技術者としての配置に関係するため、造園工事の現場管理を担う人にとって重要度の高い資格といえます。

造園施工管理技士の基本情報

資格種別国家資格(名称独占資格)
ジャンル建築・不動産
資格区分1級造園施工管理技士、1級造園施工管理技士補、2級造園施工管理技士、2級造園施工管理技士補
受験資格1級第一次検定は受検年度末時点で19歳以上、2級第一次検定は受検年度末時点で17歳以上。第二次検定は、第一次検定合格後、所定の実務経験などが必要。
試験日程年1回実施
試験方法筆記試験。第一次検定は択一式を中心に、造園一般、植栽、施工管理法、法規などから出題。第二次検定は施工管理法を中心とした記述式で、造園工事の施工管理に関する実務的な知識・能力が問われます。
免除科目第一次検定合格者は、同じ級の第二次検定を受検できます。また、過去の合格状況や経過措置により、受検区分や申込方法が異なる場合があります。
試験場所全国の指定試験地。1級・2級、第一次検定・第二次検定の区分により実施地区が異なります。
受験料1級第一次検定:17,200円/1級第二次検定:17,200円/2級第一次検定:8,600円/2級第二次検定:8,600円
登録・更新第一次検定に合格すると「造園施工管理技士補」、第二次検定に合格すると「造園施工管理技士」の資格を取得できます。監理技術者や主任技術者として配置される場合は、建設業法上の要件に従う必要があります。
問い合わせ一般財団法人 全国建設研修センター
関連資格建築施工管理技士
建築機械施工技士
管工事施工管理技士
圧入施工技士

造園施工管理技士の試験日

2026年度試験

1級造園施工管理技士

試験日申込期間合格発表
第一次検定:9月6日
第二次検定:12月6日
5月7日~5月21日第一次検定:10月8日
第二次検定:3月3日

2級造園施工管理技士

試験日申込期間合格発表
第一次検定(前期):6月7日3月4日~3月18日7月7日
第一次検定(後期)・第二次検定:11月15日7月14日~7月28日第一次検定:1月5日
第二次検定:3月3日

造園施工管理技士の試験内容

1級と2級に分かれており、どちらも第一次検定と第二次検定で構成されています。第一次検定では、造園工学、施工管理法、法規などの知識が問われます。第二次検定では、施工経験をもとにした記述問題や、工程管理、品質管理、安全管理、施工計画などの実務的な判断力が問われます。

1級は、造園工事の施工管理を行うための高度な知識と、監理技術者として必要な応用力が中心です。2級は、主任技術者として必要な造園施工管理の基礎から実務的な内容が中心です。

出題範囲

1級

造園工学、施工管理法、法規を中心に出題されます。造園工学では、植栽、土壌、樹木、芝生、造園材料、公園緑地、庭園、景観、測量、設計図書など、造園工事に関する幅広い知識が問われます。

施工管理法では、施工計画、工程管理、品質管理、安全管理、出来形管理、写真管理、建設副産物、環境保全などが出題されます。第二次検定では、実際の工事経験をもとに、施工上の課題、対応策、管理方法を具体的に記述する力が必要です。

法規では、建設業法、労働安全衛生法、都市公園法、建築基準法、廃棄物処理法、道路法、騒音規制法、振動規制法など、造園工事に関係する法令が問われます。

2級

造園工学、施工管理法、法規の基本知識が問われます。植栽、土壌、樹木、芝生、造園材料、庭園、公園、緑地、測量、施工方法など、造園工事の基礎を理解しておく必要があります。

第一次検定では、造園工事に関する知識と施工管理の基本が中心です。第二次検定では、施工管理の実務に関する記述問題が出題され、工程、品質、安全、施工計画などについて、現場での対応を具体的に説明する力が求められます。

試験科目と出題数

1級第一次検定は、マークシート方式で実施されます。出題は、土木工学等、施工管理法、法規、施工管理法の応用能力問題から行われます。出題数は65問で、試験時間は午前2時間30分、午後2時間の合計4時間30分です。

1級第二次検定は記述式で実施されます。施工経験記述、工程管理、品質管理、安全管理、施工計画、法規など、造園工事の施工管理に関する実務的な内容が問われます。

2級第一次検定は、マークシート方式で実施されます。出題は、造園工学、施工管理法、法規などが中心です。第二次検定は記述式で、施工経験や施工管理に関する実務的な内容が問われます。

合格基準

第一次検定は、1級・2級ともに得点が60%以上であることが基本の合格基準です。1級第一次検定では、全体の得点に加えて、施工管理法の応用能力問題でも一定以上の得点が必要です。

第二次検定も、1級・2級ともに得点が60%以上であることが基本の合格基準です。記述式では、施工経験の内容、課題への対応、工程・品質・安全への配慮、管理方法の具体性などが評価されます。

造園施工管理技士の受験者数・合格率

1級造園施工管理技士|第一次検定

年度受検者数合格者数合格率
2025年度3,290人1,713人52.1%
2024年度3,451人1,566人45.4%
2023年度2,754人970人35.2%
2022年度3,091人1,360人44.0%
2021年度3,008人1,080人35.9%

1級造園施工管理技士|第二次検定

年度受検者数合格者数合格率
2025年度1,979人890人45.0%
2024年度1,696人678人40.0%
2023年度1,453人629人43.3%
2022年度1,471人677人46.0%
2021年度1,477人591人40.0%

2級造園施工管理技士|第一次検定

年度受検者数合格者数合格率
2025年度2,439人1,212人49.7%
2024年度2,708人1,369人50.6%
2023年度2,800人1,442人51.5%
2022年度2,983人1,691人56.7%
2021年度3,114人1,551人49.8%

2級造園施工管理技士|第二次検定

年度受検者数合格者数合格率
2025年度2,300人1,160人50.4%
2024年度2,326人1,146人49.3%
2023年度2,676人1,401人52.4%
2022年度2,474人1,005人40.6%
2021年度2,624人1,119人42.6%

造園施工管理技士の難易度

造園施工管理技士試験は、2級であれば造園工事の基礎知識と現場経験がある人にとって比較的取り組みやすい一方、1級は施工管理全体を広く理解し、実務経験をもとに判断する力が求められるため、難易度が上がります。植物や庭園に関する知識だけでなく、工程管理・品質管理・安全管理・法規まで学ぶ必要があります。

難しさの理由は、造園工事の内容が幅広いことです。植栽、剪定、移植、土壌、病害虫、芝生、庭園、都市公園、緑化工事など、植物に関する知識に加えて、土木工事や施工管理の知識も問われます。普段の業務が植栽中心の人は、構造物や施工管理法の分野で苦労しやすいでしょう。

第一次検定では、造園施工に関する基礎知識、施工管理法、法規などが出題されます。過去問対策の効果は出やすい試験ですが、用語を丸暗記するだけでは対応しにくく、工事の流れや管理方法を理解しながら学習することが大切です。

第二次検定では、施工経験をもとにした記述対策が重要になります。品質管理、安全管理、工程管理などについて、自分が担当した工事を整理し、試験で伝わる文章にまとめる必要があります。現場経験があっても、文章で説明することに慣れていない人は、この部分で難しさを感じやすいでしょう。

2級は現場担当者としての基礎を問う内容が中心で、造園工事に関わった経験がある人なら学習を進めやすい試験です。1級は主任技術者・監理技術者として必要な知識が問われるため、出題範囲も実務判断も重くなります。合格を目指すには、第一次検定では過去問を中心に知識を固め、第二次検定では自分の施工経験を管理項目ごとに整理しておくことが重要です。

造園施工管理技士の勉強法

第一次検定では、造園原論、植栽、造園材料、公園・緑地、土木・建築関連、施工管理法、法規などが出題されます。範囲は広いですが、過去問でよく問われる分野はある程度決まっているため、問題演習を繰り返しながら頻出分野を重点的に押さえると効率的です。

特に、樹木や植栽管理、土壌、病害虫、剪定、芝生、造園材料などは造園施工管理技士らしい重要分野です。単に用語を暗記するだけでなく、実際の現場でどのように施工・管理するのかをイメージしながら覚えると理解しやすくなります。

第二次検定では、施工経験記述の対策が大きなポイントになります。自分が関わった造園工事について、工事概要、課題、品質管理・安全管理・工程管理などで行った具体的な対策、結果を整理しておきましょう。

造園施工管理技士試験は、現場経験がある方でも試験向けの対策は必要です。基本的には、第一次検定は過去問を反復し、第二次検定は施工経験記述と記述問題を繰り返し練習する勉強法がおすすめです。

造園施工管理技士のテキスト

1級造園施工管理技士 第一次検定 テキスト&過去問題集 改訂第二版

1級造園施工管理技士の第一次検定対策に使いやすいテキスト&問題集です。造園材料、施工管理、法規、植物管理などを整理しながら、過去問題で出題形式を確認できます。基礎学習と演習を一冊で進めたい人に向いています。

資格を活かせる仕事

造園会社、建設会社、外構工事会社、エクステリア会社、土木工事会社、緑地管理会社、公園管理会社、ゴルフ場、官公庁・自治体の公園緑地部門、ランドスケープ関連会社などがあります。特に、公園整備、庭園工事、植栽工事、街路樹管理、緑地維持管理、外構工事などに関わる仕事では、資格を直接活かしやすいでしょう。

造園工事では、植物の知識だけでなく、土壌、排水、景観、安全管理、施工手順、現場管理などの幅広い知識が必要です。特に公共工事や大規模な緑地整備では、施工管理技士の資格を持つ人材が求められる場面があります。

造園施工管理技士は、造園・外構・緑地管理の業界では実用性の高い資格です。1級は大規模工事や管理職クラスを目指す人に向いており、2級でも現場管理や施工管理補助として評価されやすいです。会社によっては、資格手当や現場配置の条件に関わることもあります。

一方で、活かせる業界は造園・建設・緑地管理関連に限られます。一般企業への就職・転職で幅広く評価される資格ではありません。また、実務では現場経験、植物の管理知識、図面の読み取り、職人との調整、発注者対応なども重視されます。

造園施工管理技士試験は、造園会社や外構工事会社、緑地管理の仕事でキャリアアップを目指す人に向いています。現場経験と組み合わせることで、施工管理者や現場責任者として活かしやすくなる資格といえるでしょう。

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