日本漢字能力検定 – 難易度・合格率・日程など

目次

日本漢字能力検定(漢検)とは

日本漢字能力検定は、漢字の読み・書き・意味・使い方など、漢字に関する知識と運用力を測る検定試験です。一般的には「漢検」と呼ばれており、公益財団法人 日本漢字能力検定協会が実施しています。

試験区分は1級・準1級・2級・準2級・3級・4級・5級・6級・7級・8級・9級・10級に分かれており、どの級からでも受検できます。小学生向けの基礎レベルから、常用漢字を超えた高度な漢字知識を問う上位級まで、幅広いレベルに対応しているのが特徴です。

漢検は、学校での学習成果を確認する目的で受ける小学生・中学生・高校生が多く、入試や単位認定、内申書などで評価されることもあります。また、社会人にとっても、文章を正しく読んだり書いたりする力を確認できるため、教養や日本語力を高める目的で受検する人もいます。

受検方法は複数あり、公開会場で紙の試験を受ける方法は年3回実施されています。さらに、漢検CBTでは全国のテストセンターでコンピューターを使って受検でき、年3回の検定日に限らず、都合のよい日程を選べます。CBTは2級〜7級が対象で、結果は検定後10日程度で確認できます。

そのほか、自宅などでタブレット端末を使って受ける漢検オンラインもあり、こちらは2級〜10級が対象です。公開会場・CBT会場・オンライン受検など、目的やスケジュールに合わせて受検方法を選べる点も、漢検の受けやすさにつながっています。

漢検は、就職や転職で直接的に大きな武器になる資格ではありませんが、漢字力や日本語力を客観的に示せる検定です。学生はもちろん、社会人が自分の語彙力・読解力・文章力を見直すきっかけとして受ける価値のある試験といえるでしょう。

日本漢字能力検定の基本情報

資格種別民間資格
ジャンル教養・基礎
資格区分1級・準1級・2級・準2級・3級・4級・5級・6級・7級・8級・9級・10級
受験資格なし
試験日程公開会場の紙受検は年3回実施。CBT・オンラインは受検方式により随時受検可能
試験方法紙での筆記試験、CBT受検、漢検オンラインなど
免除科目なし
試験場所全国主要都市、学校など
受験料公開会場:1級6,700円、準1級6,200円、2級5,200円、準2級4,200円、3級4,200円、4級4,200円、5級3,700円、6級3,700円、7級3,700円、8級3,200円、9級3,200円、10級3,200円
登録・更新なし
問い合わせ公益財団法人 日本漢字能力検定協会
関連資格語彙・読解力検定
日本語検定
ことわざ検定
実用英語技能検定

日本漢字能力検定の試験日

2026度試験

申込期間試験日合格発表
4月17日~5月16日6月21日7月中旬
8月7日~9月7日10月18日11月中旬ごろ
12月4日~1月10日2月14日3月中旬ごろ

日本漢字能力検定の試験内容

漢字の読み・書きだけでなく、意味、部首、画数、筆順、熟語の構成、同音・同訓異字、対義語・類義語、四字熟語、送り仮名など、漢字を正しく理解して使う力を測る試験です。

級は1級から10級まで分かれており、級が上がるほど出題される漢字数や語彙の難易度が高くなります。10級〜5級は小学校で学習する漢字が中心で、4級〜2級では中学校・高校レベルの漢字や常用漢字が問われます。準1級・1級では、常用漢字を超えた高度な漢字や熟語も出題されるため、かなり専門的な知識が必要です。

試験は基本的に筆記形式で行われますが、CBT受検や漢検オンラインではコンピューターやタブレットを使って解答します。いずれの方式でも、漢字を正しく読み、書き、意味を理解して使えるかが評価されます。

出題範囲

1級

漢検の最上級で、大学・一般程度を超える高度な漢字力が求められます。常用漢字だけでなく、非常に難しい漢字や熟語、故事成語、四字熟語、古典的な表現なども出題されます。日常生活ではほとんど見かけない漢字も多く、専門的な対策が必要です。

準1級

大学・一般程度の上級レベルです。常用漢字に加えて、やや難しい漢字や熟語、四字熟語、故事成語などが出題されます。新聞・文学作品・専門的な文章で使われるような語彙も含まれるため、2級よりも一気に難易度が上がります。

2級

高校卒業・大学・一般程度のレベルです。常用漢字を中心に、読み書き、部首、熟語の構成、四字熟語、対義語・類義語、同音・同訓異字などが出題されます。就職活動や履歴書で漢字力をアピールするなら、2級以上が一つの目安になります。

準2級

高校在学程度のレベルです。中学校までの漢字に加えて、高校で学ぶ常用漢字の一部が出題されます。読み書きだけでなく、熟語や四字熟語、送り仮名、部首なども問われるため、基礎力を応用する力が必要です。

3級

中学校卒業程度のレベルです。中学校で学ぶ漢字を中心に、読み・書き・熟語・部首・対義語・類義語・四字熟語などが出題されます。高校受験や内申対策として受検されることも多く、学生にとって目標にしやすい級です。

4級

中学校在学程度のレベルです。小学校で学ぶ漢字に加えて、中学校で習う漢字の一部が出題されます。読み書きのほか、熟語の意味や構成、送り仮名、部首など、漢字を正しく使うための基礎力が問われます。

5級

小学校6年生修了程度のレベルです。小学校で習う漢字全体を対象に、読み書き、筆順、部首、熟語、対義語・類義語などが出題されます。小学校で学んだ漢字を総復習する級として適しています。

6級

小学校5年生修了程度のレベルです。5年生までに習う漢字を中心に、読み書きや熟語、筆順、部首などが出題されます。漢字の形を覚えるだけでなく、文章の中で正しく使う力も必要です。

7級

小学校4年生修了程度のレベルです。4年生までに学ぶ漢字を対象に、読み・書き・筆順・部首・熟語などが出題されます。漢字学習の基礎をしっかり固めたい小学生に向いています。

8級

小学校3年生修了程度のレベルです。3年生までに習う漢字を中心に、基本的な読み書きや熟語、筆順などが問われます。漢字に慣れ始めた子どもが、学習成果を確認するのに適した級です。

9級

小学校2年生修了程度のレベルです。2年生までに習う漢字を対象に、読み書きや簡単な言葉の使い方が出題されます。低学年でも挑戦しやすく、漢字学習の習慣づけに向いています。

10級

小学校1年生修了程度のレベルです。1年生で習う基本的な漢字が中心で、読み方や書き方を確認する内容です。初めて漢検を受ける子どもにも取り組みやすい入門級です。

合格基準

満点合格基準
1級200点80%程度
準1級200点80%程度
2級200点80%程度
準2級200点70%程度
3級200点70%程度
4級200点70%程度
5級200点70%程度
6級200点70%程度
7級200点70%程度
8級150点80%程度
9級150点80%程度
10級150点80%程度

日本漢字能力検定の受験者数・合格率

2025年度

受検者数合格者数合格率
1級2,535人316人12.5%
準1級13,372人2,891人21.6%
2級95,968人29,482人30.7%
準2級164,547人61,723人37.5%
3級271,874人133,744人49.2%
4級153,153人77,671人50.7%
5級133,156人95,481人71.7%
6級87,814人68,235人77.7%
7級85,858人73,759人85.9%
8級84,747人69,341人81.8%
9級74,074人65,558人88.5%
10級57,753人54,314人94.0%

2024年度

受検者数合格者数合格率
1級2,480人206人8.3%
準1級13,930人3,180人22.8%
2級105,794人30,707人29.0%
準2級180,077人66,214人36.8%
3級299,487人144,040人48.1%
4級162,006人82,579人51.0%
5級142,479人102,890人72.2%
6級92,229人71,032人77.0%
7級91,096人79,294人87.0%
8級89,709人74,440人83.0%
9級78,164人69,892人89.4%
10級63,031人59,730人94.8%

2023年度

受検者数合格者数合格率
1級2,447人192人7.8%
準1級13,798人2,491人18.1%
2級112,369人31,397人27.9%
準2級196,001人71,952人36.7%
3級316,250人151,919人48.0%
4級166,989人87,693人52.5%
5級141,499人102,515人72.4%
6級90,534人70,637人78.0%
7級88,930人76,829人86.4%
8級87,642人72,161人82.3%
9級74,306人66,535人89.5%
10級59,273人56,104人94.7%

2022年度

受検者数合格者数合格率
1級2,628人255人9.7%
準1級15,548人2,236人14.4%
2級121,969人35,145人28.8%
準2級217,372人81,271人37.4%
3級344,882人171,037人49.6%
4級186,829人98,421人52.7%
5級151,684人110,407人72.8%
6級95,642人75,847人79.3%
7級93,193人80,284人86.1%
8級90,933人75,057人82.5%
9級79,450人71,828人90.4%
10級63,350人60,301人95.2%

2021年度

受検者数合格者数合格率
1級2,586人223人8.6%
準1級15,934人1,734人10.9%
2級141,050人39,914人28.3%
準2級238,472人94,282人39.5%
3級382,954人193,108人50.4%
4級200,436人108,881人54.3%
5級158,757人117,853人74.2%
6級92,542人74,210人80.2%
7級90,046人78,304人87.0%
8級86,567人72,607人83.9%
9級73,330人66,272人90.4%
10級59,509人56,473人94.9%

日本漢字能力検定の難易度

日本漢字能力検定は、級によって難易度に大きな差があります。小学生向けの10級〜5級は、学校で学習する漢字を中心に出題されるため、学年に合わせて勉強していれば比較的合格を目指しやすい級です。

受験者が多い級のひとつが3級です。3級は中学校卒業程度の漢字力を問う内容で、読み・書き・部首・熟語・対義語・類義語・四字熟語などが出題されます。合格率だけを見ると半数前後になることもあり、簡単な試験とは言い切れません。

ただし、3級は学校単位で受検する学生も多く、十分な対策をしないまま受ける人もいます。そのため、過去問や問題集を使って出題形式に慣れ、よく出る読み書きや四字熟語をしっかり覚えておけば、合格率の数字ほど難しく感じない人も多いでしょう。

一方で、準2級以上になると難易度は大きく上がります。準2級・2級では高校レベルの漢字や常用漢字全体が対象となり、正確な書き取りや熟語の知識がより重要になります。自分の意思で受検する人も増えるため、その中で合格率が低いという点から見ても、しっかりした対策が必要です。

さらに、準1級・1級はかなりの難関です。常用漢字を超えた漢字や、普段あまり使わない熟語、故事成語、古典的な表現なども出題されます。単なる暗記だけでは対応しにくく、漢字の意味や使われ方まで深く理解しておく必要があります。

全体として、3級までは基礎を固めて過去問対策をすれば十分合格を狙えるレベルですが、準2級以上は本格的な学習が必要になります。特に2級以上を目指す場合は、読み書きだけでなく、語彙力や文章の中で漢字を正しく使う力も意識して勉強するとよいでしょう。

受験者に難易度を聞いてみた
  • 漢字検定の試験の難易度は、級によって違いますが、中学生レベルの準二級や高校生レベルの二級でしたら簡単に取れると思います。とはいっても、全く勉強せずに試験に参加すると不合格になる確率が高くなります。(30代男性 2級取得)
  • 二級からは常用漢字以外の物も出るので注意が必要です。しっかりと試験用のテキストを購入して勉強しておきましょう。(20代女性 2級取得)
  • 漢検はいちばん身近な検定試験ですね。5級まで小学生を対象としています。しっかり力をつけるために、学年の総まとめとして利用するのをおすすめします。過去問は漢検の公式HPからDLできます。4級以降は少し難易度が上がります。対義語や四字熟語など知識の幅が問われます。1級はマニアの域です。見たことも聞いたこともない漢字ばかりですが、好きな方は挑戦してみて下さい!(20代女性 準2級取得)

日本漢字能力検定の勉強法

日本漢字能力検定の対策では、まず過去問や問題集を解いて、自分の苦手分野を把握することから始めましょう。漢検は級ごとに出題範囲や問題形式がある程度決まっているため、過去問を繰り返し解くことで、よく出る漢字や間違えやすい問題の傾向をつかみやすくなります。

漢検では、読み書きだけでなく、部首、画数、筆順、熟語の構成、対義語・類義語、四字熟語、送り仮名なども出題されます。そのため、ただ漢字を書くだけでなく、「どの分野で点を落としているのか」を確認しながら勉強することが大切です。

受検者が多い試験なので、市販の参考書や問題集は非常に豊富です。級別の問題集を使えば、出題範囲に合わせて効率よく学習できます。また、インターネット上にも漢字練習ができる無料サイトやアプリがあるため、すき間時間を使って読み書きの確認をするのも効果的です。

漢検用の問題集を購入することに抵抗がある場合は、学校の国語の教科書や漢字ドリルを活用しても構いません。特に10級〜3級までは学校で習う漢字が中心なので、教科書や学校教材の復習でも十分対策になります。

ただし、準2級以上を目指す場合は、漢検専用の問題集を使う方が効率的です。四字熟語や同音・同訓異字、常用漢字の細かい使い分けなど、学校の教科書だけでは対策しにくい問題も増えるため、過去問と専用教材を組み合わせて学習するとよいでしょう。

日本漢字能力検定のお勧めテキスト

本試験型漢字検定3級試験問題集 ’26年版

3級対策におすすめの問題集です。3級は受験者数が多く、学校単位で受ける人も多い級なので、本番形式の問題に慣れておくと得点しやすくなります。中学校卒業程度の漢字を総復習したい人に向いています。

日本漢字能力検定を活かせる仕事

日本漢字能力検定は、取得したからといって特定の業務に直結する資格ではありません。どちらかというと、就職・転職で強く評価される資格というより、入試や内申、単位認定などで活用されやすい資格です。そのため、主な受検者は小学生・中学生・高校生などの学生が中心です。

ただし、漢字力や日本語力を客観的に示せる資格ではあるため、履歴書に書いて損になる資格ではありません。特に2級以上であれば、常用漢字をしっかり理解している目安になり、事務職、教育関係、出版・編集、ライター、校正、接客業など、文章を扱う仕事では補助的なアピール材料になります。

とはいえ、漢検を持っていることを理由に積極的に採用する企業は多くありません。就職や転職で大きな武器にするには、漢検単体ではやや弱く、パソコンスキル、ビジネスマナー、簿記、語学、実務経験などと組み合わせてアピールする方が現実的です。

また、漢検取得によって特別な業務独占スキルが身につくわけではないため、資格手当の対象になるケースも少ないです。取得したからすぐに収入アップにつながる資格ではありませんが、日本語力や学習意欲を示す資格として、取得しておいて損はないでしょう。

受験者の口コミ評判

★★★★★
内申書の足しになれば

高校受験のための内申書の足しになればと思い受験しました。準2級からは就職時の履歴書にも書けるそうなので、取って絶対に損はない資格だと思います。これから受験を考えている方は、頑張って下さい!

名無し 10代高校生(2019年5月)

★★★★★
合格したら文字を読むのが楽しくなった

私が漢字検定3級を取得しようと思ったきっかけは、小説を読んでいて読めない漢字がかなりあり、それが嫌になったことです。毎日新聞を読んだり、問題集を何回も解いたりして勉強をしました。半年位勉強して無事合格することが出来ました。
試験会場は大勢の人がいましたが、年齢層は幅広く、学生の子から年配の方まで様々でした。3級は中学校までに習った漢字が出て、読み書きの他、四字熟語や部首等、色々な問題が出ました。
合格してよかったと思ったことは、新聞や小説を大分スラスラ読めるようになり、ストレスが減りました。会社で文章作成をすることがあり、今までは思い出せなかった漢字がパッと思いつくのもとても効果があったと思います。これからは2級を目指してコツコツ勉強していきたいと思っています。

寧々 30代主婦(2018年4月)

★★★★★
2回目の受験で合格

漢字検定を取得するきっかけになったのは、就職する上で、この資格があった方が有利になると思い勉強してみようと思いました。私が受験したのは準2級で難易度でいうと高校卒業レベルから大学入学レベルです。この資格を取得すれば社会的にも若干良い目で見られると考えました。しかし、1回目は落ちましたが、2回目で無事受かりました。落ちたままではいられないので何とか頑張りました。

トーク 20代会社員(2018年4月)

資格を広めてくれると嬉しいです!
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