船内荷役作業主任者試験の受講資格・受講内容・合格率など

目次

船内荷役作業主任者試験とは

船内荷役作業主任者は、船舶への貨物の積み込み、荷下ろし、船内での貨物移動などの船内荷役作業で、安全管理や作業指揮を行うための国家資格です。労働安全衛生法に基づく作業主任者の一つで、一定の船内荷役作業を行う事業場では、船内荷役作業主任者技能講習を修了した人の中から作業主任者を選任する必要があります。

資格を取得するには、登録教習機関などが実施する船内荷役作業主任者技能講習を受講し、修了試験に合格する必要があります。講習では、作業の指揮に必要な知識、船舶設備や荷役機械の構造・取扱い、玉掛け作業と合図、荷役方法、関係法令など、船内作業を安全に進めるための内容を学びます。

港湾荷役、海運、物流、倉庫、港湾関連の仕事に関わる人にとって実務性の高い資格です。一般的な就職・転職向けの資格というより、船内荷役作業に携わる現場で作業主任者として選任されるために必要となる専門資格といえます。

船内荷役作業主任者の基本情報

資格種別民間資格
ジャンル車・船・航空
資格区分なし
受験資格揚貨装置運転士免許、クレーン・デリック運転士免許、移動式クレーン運転士免許のいずれかを取得し、その後4年以上船内荷役作業に従事した経験がある人。その他、厚生労働大臣が定める人も対象。
試験日程実施機関により異なる。登録教習機関が年1回〜数回程度実施。
試験方法技能講習。学科講習を受講し、講習修了後に筆記試験または口述試験による修了試験を受ける形式。
受験料実施機関により異なる。目安は2万円前後。
問い合わせ各労働基準監督署各指定教習機関など
関連資格船の文化検定
小型船舶操縦士免許
水先人
救命艇手

船内荷役作業主任者の試験日

2026年度試験

試験日申込期間合格発表
8月19日(水)~8月21日(金)公式ページで確認講習修了後に通知
2月3日(水)~2月5日(金)公式ページで確認講習修了後に通知

船内荷役作業主任者の講習内容

技能講習と修了試験で構成されています。講習では、船内荷役作業の指揮、船舶設備や荷役機械の取扱い、玉掛け作業、荷役方法、関係法令などを学びます。

修了試験は、講習科目について筆記試験または口述試験で行われます。船舶内で貨物を積み、卸し、移動させる作業を安全に指揮するための知識が問われます。

出題範囲

作業の指揮に必要な知識

船内荷役作業を安全に進めるための作業計画、作業者への指示、合図、危険防止措置などが問われます。荷の落下、挟まれ、転落などの災害を防ぐため、作業全体を適切に指揮できる知識が必要です。

船舶設備・荷役機械の構造と取扱い

船舶の設備、揚貨装置、クレーン、荷役機械、用具などの構造や取扱い方法が出題されます。機械や設備の特徴を理解し、作業時に安全な使い方ができるかが重要です。

玉掛け作業・合図の方法

玉掛け用具の選定、ワイヤロープやスリングの取扱い、荷の重心、つり荷の安定、合図の方法などが問われます。荷を安全につり上げ、移動させるための基本的な知識が必要です。

荷役の方法

積付け、取り卸し、巻出し、引込み作業、高所作業、危険物や特殊な形状の貨物の取扱いなどが出題されます。船内という限られた作業環境で、貨物を安全に扱うための手順を理解しておく必要があります。

関係法令

労働安全衛生法、労働安全衛生規則、クレーン等安全規則など、船内荷役作業に関係する法令が問われます。作業主任者の職務、事業者の義務、安全管理に関する規定を確認しておくことが大切です。

試験科目と出題数

講習は、作業の指揮に必要な知識、船舶設備・荷役機械等の構造及び取扱い、玉掛け作業及び合図の方法、荷役の方法、関係法令で構成されています。

標準的な講習時間は17時間です。内訳は、作業の指揮に必要な知識3時間、船舶設備・荷役機械等の構造及び取扱い3時間、玉掛け作業及び合図の方法4時間、荷役の方法4時間、関係法令3時間です。

修了試験は講習科目について行われます。具体的な出題数や試験時間は、講習実施機関の案内によって異なります。

船内荷役作業主任者試験の受験者数・合格率

講習者数と合格率共に非公開

船内荷役作業主任者試験の難易度

一般的な筆記試験で合否を競う資格というより、一定の実務経験を持つ人が技能講習を受講し、修了試験に合格することで取得を目指す資格です。そのため、試験そのものの難易度は高くありません。

講習では、船内荷役作業の作業指揮、荷役方法、船舶設備や荷役機械の取扱い、玉掛け作業や合図、関係法令などを学びます。内容は専門的ですが、港湾荷役の実務経験がある人を対象としているため、現場での知識と講習内容を結びつけながら理解しやすい資格といえます。

難しい点は、修了試験よりも受講資格を満たすことです。揚貨装置運転士、クレーン・デリック運転士、移動式クレーン運転士などの免許を持ち、さらに船内荷役作業の実務経験が必要になるため、未経験者がすぐに取得できる資格ではありません。

修了試験は講習内容をきちんと聞き、重要ポイントを押さえていれば合格を目指しやすい水準です。港湾荷役の実務経験者にとっては難易度は低めですが、関係法令や安全管理の知識も問われるため、講習中の説明を軽視せず復習しておくことが大切です。

資格を活かせる仕事

港湾荷役会社、海運会社、物流会社、倉庫会社、貨物ターミナル、船舶関連会社、港湾運送事業、コンテナ取扱業務、港湾作業員の管理業務などがあります。特に、船内での貨物の積み付け、荷下ろし、作業員への指示、安全確認、事故防止に関わる仕事では、資格で学んだ知識を活かしやすいでしょう。

船内荷役は、陸上の倉庫作業とは異なり、船の揺れ、狭い作業空間、重量物の移動、クレーンやフォークリフトとの連携など、危険を伴う場面が多い仕事です。そのため、作業主任者には、安全な作業方法を理解し、現場全体を見ながら適切に指示する力が求められます。

この資格は、港湾・海運・物流関連の現場では実用性があります。一方で、活かせる業界はかなり限定されるため、一般企業への就職・転職で幅広く評価される資格ではありません。港湾荷役や船舶貨物の仕事に携わる人が、現場での役割を広げたり、安全管理の知識を高めたりするための資格と考えるとよいでしょう。

船内荷役作業主任者試験は、港湾作業や船内荷役の現場で働く人に向いている資格です。実務経験やクレーン、玉掛け、フォークリフトなどの関連資格と組み合わせることで、より仕事に活かしやすくなるでしょう。

資格を広めてくれると嬉しいです!
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