ABC協会認定ブライダルプランナー試験とは
全米ブライダルコンサルタント協会(ABC協会)が認定する、ブライダルプランナーに必要な知識と実務能力を評価する検定試験です。ウェディング業界で求められる接客対応、結婚式の基礎知識、欧米のウェディング事情、プランニングの流れなどを学べる内容になっています。
試験は1級と2級に分かれており、受験資格は特にありません。2級を受けていなくても1級から受験できます。1級は選択式に加えて記述式問題もあり、より実務的な理解力が問われます。
また、1級に合格すると、ABC協会の認定資格である**アシスタント・ブライダルプランナー(ABP)**を申請できます。ブライダル業界を目指す学生や、ホテル・結婚式場・ドレス・フラワーなど婚礼関連の仕事に関わりたい人にとって、基礎知識と意欲を示しやすい資格といえるでしょう。
ABC協会認定ブライダルプランナー試験の基本情報

| 資格種別 | 民間資格 |
| ジャンル | サービス・販売 |
| 資格区分 | 1級、2級 |
| 受験資格 | 制限なし ※2級未受験でも1級受験可 |
| 試験日程 | 年4回程度、1級・2級で実施時期が異なる |
| 試験方法 | オンライン受験。1級は選択式・記述式、2級は選択式 |
| 免除科目 | なし |
| 試験場所 | 自宅など、またはABC協会認定校 |
| 受験料 | 1級:13,300円/2級:9,250円 |
| 登録・更新 | 更新制度なし |
| 問い合わせ | ABC協会認定ブライダルプランナー検定 |
| 関連資格 | 葬祭ディレクター パーソナルカラリスト カラーアドバイザー認定試験 接客サービスマナー検定 |
ABC協会認定ブライダルプランナー試験の日程
2026年度試験
| 試験日 | 申込期間 | 合格発表 |
|---|---|---|
| 1級:7月12日(日) | 4月20日~5月28日 | 9月11日 |
| 2級:9月6日(日) | 6月15日~7月23日 | 10月5日 |
| 2級:1月17日(日) | 10月26日~12月3日 | 2月15日 |
| 1級:2月14日(日) | 12月7日~1月7日 | 4月16日 |
ABC協会認定ブライダルプランナー試験の内容
級は1級と2級に分かれています。2級は日本・欧米の婚礼に関する基礎知識が中心で、1級は2級の内容に加えて、より実務的なブライダル業務や接客対応、欧米のウェディングに関する知識まで問われます。一般受験はオンライン在宅受験で実施されています。
出題範囲
日本のブライダル基礎
挙式・披露宴の流れ、婚礼施設、婚礼衣装、料理・飲料、ペーパーアイテム、引出物、装花、写真・映像など、日本の結婚式に関する基本知識が問われます。
欧米のブライダル基礎
欧米のウェディング文化、宗教ウェディング、セレモニー、レセプション、ブライダルパーティーなど、海外の婚礼スタイルに関する知識が出題されます。
接客応対・婚礼実務
新郎新婦へのヒアリング、見積り、打ち合わせ、提案、当日の進行管理、関係スタッフとの連携など、ブライダルプランナーとして必要な実務知識が問われます。
ウェディングデザイン・プランニング
1級では、2級の内容に加えて、ウェディングデザインの構築、さまざまなウェディングやイベント、米国のブライダルコンサルタントのビジネスなども出題範囲に含まれます。
試験科目と出題数
2級は選択式問題23問で、解答箇所は合計100箇所です。試験時間は80分です。
1級は選択式問題23問に加えて、記述式問題1問が出題されます。選択式は100点、記述式は25点で、合計125点満点です。試験時間は110分です。
合格基準
合格基準は、1級・2級ともに原則として正答率7割以上です。ただし、問題の難易度などにより、合格ラインは毎回変動する場合があります。
ABC協会認定ブライダルプランナー試験の受験者数・合格率
1級
| 実施時期 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
|---|---|---|---|
| 2026年2月 | 8人 | 7人 | 87.5% |
| 2025年7月 | 756人 | 657人 | 86.9% |
| 2025年2月 | 21人 | 17人 | 81.0% |
2級
| 実施時期 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
|---|---|---|---|
| 2026年1月 | 726人 | 654人 | 90.1% |
| 2025年9月 | 132人 | 116人 | 87.9% |
| 2025年1月 | 822人 | 739人 | 89.9% |
ABC協会認定ブライダルプランナー試験の難易度
2級はブライダルプランナーとして必要な基礎知識を確認するレベルなので、初めてブライダル業界について学ぶ人でも取り組みやすい試験です。基本的な用語や結婚式の流れを理解していれば、独学でも十分合格を目指せるレベルといえます。
一方で、1級になると実務に近い内容が増えるため、難易度は上がります。知識を覚えるだけでなく、実際の現場でどのように対応するかを考える力も必要になります。ブライダル業界での経験がない人にとっては、2級よりもかなり難しく感じる可能性があります。
また、ABC協会認定ブライダルプランナー試験は、日本のブライダル事情だけでなく、海外の挙式文化や宗教・宗派による慣習など、幅広い知識が求められる点も特徴です。そのため、日本国内の結婚式に関する知識だけで受験すると、思ったより難しく感じるかもしれません。
総合的に見ると、2級はブライダル業界を目指す人の入門資格として挑戦しやすい試験です。ただし、1級は実務レベルの理解や幅広いブライダル知識が必要になるため、しっかり対策して受験する必要がある資格といえるでしょう。
しかく姫独学でも学習することは可能ですが、認定校に通い、知識をきちんと身につけていくことも必要です。
ABC協会認定ブライダルプランナー試験の勉強法
協会が発行している公式テキストと過去問題集を中心に学習する方法が基本です。公式テキストとして「The Business of American Weddings」と「The Business of Japanese Weddings」が案内されており、1級・2級の出題範囲に対応しています。過去問題集も1級・2級それぞれ用意されています。
まずは公式テキストを使って、日本と欧米のウェディングの違い、挙式・披露宴の流れ、ブライダル業界の基本知識、衣装、装花、テーブルコーディネート、接客対応などを一通り確認しましょう。ブライダル業界未経験の方は、専門用語や式の流れをイメージしにくい部分もあるため、写真や図表を見ながら具体的な場面と結びつけて覚えると理解しやすくなります。
2級は基礎知識が中心なので、公式テキストを読み、過去問題集で出題形式に慣れておけば、独学でも十分に合格を目指せます。間違えた問題はテキストに戻って確認し、用語や流れを整理しながら復習するとよいでしょう。
1級では、より実務的な内容や接客対応力も問われます。特に記述問題では、日本のブライダル業務に関する理解や、接客スキルを見る問題が出題されるため、単に知識を暗記するだけでなく、「お客様にどう提案するか」「トラブルや要望にどう対応するか」を考える練習も必要です。ABC協会の検定対策講座でも、1級の記述問題対策が行われています。
独学でも対策できますが、ブライダル業界の経験がない方や、短期間で効率よく合格を目指したい方は、ABC協会や認定校が実施している検定対策講座、オンライン講座を利用するのも一つの方法です。公式テキストで基礎を固め、過去問題集で出題形式に慣れ、1級では記述対策まで行う流れで進めるとよいでしょう。
ABC協会認定ブライダルプランナー資格を活かせる仕事
結婚式の企画・提案・進行に関する知識を学べる資格です。ブライダル業界で働きたい人や、ウェディングプランナーとして必要な基礎知識を身につけたい人に向いています。
活かしやすい仕事としては、ウェディングプランナー、ブライダルコーディネーター、結婚式場スタッフ、ホテルの婚礼部門、ゲストハウス、ドレスショップ、ブライダルジュエリー販売、フラワーコーディネーター、ブライダル関連の営業職などがあります。特に、結婚式の打ち合わせや会場提案、衣装・装花・演出の調整などに関わる仕事では、資格で学んだ知識を活かしやすいでしょう。
ただし、2級だけでブライダル業界への就職・転職が大きく有利になるとは言いにくいです。ブライダル業界では、接客力、提案力、段取り力、コミュニケーション力、実務経験なども重視されます。そのため、資格は採用の決め手というより、業界への関心や基礎知識を示す補助的な資格と考えるとよいでしょう。
より強くアピールしたい場合は、1級や上位資格である「ABC協会認定プロフェッショナル・ブライダルコンサルタント」を目指すのも一つの方法です。ブライダル業界で長く働きたい人や、将来的に専門性を高めたい人にとっては、段階的に取得を目指す価値のある資格といえるでしょう。

