介護福祉士試験 – 難易度・合格率・試験日など

目次

介護福祉士試験とは

介護福祉士として働くために必要な国家資格を取得するための試験です。介護福祉士は、高齢者や障害のある人など、日常生活に支援が必要な人に対して、食事、入浴、排せつ、移動などの介護を行い、その人らしい生活を支える専門職です。

試験では、人間の尊厳と自立、介護の基本、社会の理解、生活支援技術、認知症の理解、障害の理解、こころとからだのしくみ、医療的ケア、介護過程など、介護現場で必要となる幅広い知識が問われます。単に介助方法を覚えるだけでなく、利用者の状態や生活背景を理解し、安全で尊厳のある支援につなげる考え方も重要になります。

合格後は介護福祉士登録簿に登録され、特別養護老人ホーム、介護老人保健施設、訪問介護、デイサービス、障害者支援施設、病院、グループホームなどで働くことができます。介護分野で専門性を示せる国家資格であり、現場経験を積みながらキャリアアップを目指す人に向いた資格です。

介護福祉士試験の基本情報

資格種別国家資格(名称独占資格)
ジャンル介護・福祉
資格区分なし
受験資格実務経験3年以上かつ実務者研修を修了した者、介護福祉士養成施設を卒業した者・卒業見込みの者、福祉系高校で所定の科目を修めて卒業した者・卒業見込みの者、EPA介護福祉士候補者など
試験日程年1回。例年1月ごろに実施
試験方法筆記試験
免除科目介護技術講習修了者などは、過去の制度により一部免除の対象となる場合あり
試験場所全国の指定試験地で実施
受験料18,380円
登録・更新合格後、介護福祉士登録簿に登録することで介護福祉士を名乗ることができます
問い合わせ公益財団法人 社会福祉振興・試験センター
関連資格社会福祉士
ケアマネジャー
精神保健福祉士
福祉住環境コーディネーター検定
食生活アドバイザー

介護福祉士試験の試験日

2025年度試験

試験日申込期間合格発表
2026年1月25日8月6日~9月5日3月16日

介護福祉士試験の試験内容

介護の基本、生活支援技術、認知症の理解、障害の理解、こころとからだのしくみ、医療的ケアなどが問われます。利用者の状態や生活場面をもとにした事例問題も出題され、介護の知識だけでなく、状況に応じた判断力も確認されます。

出題範囲

出題範囲は、人間と社会、介護、こころとからだのしくみ、医療的ケアの4領域に分かれます。

人間と社会では、人間の尊厳と自立、社会の理解、人間関係とコミュニケーションが出題されます。

介護では、介護の基本、コミュニケーション技術、生活支援技術、介護過程が中心です。利用者の生活を支えるための考え方や、食事・排泄・入浴・移動などの支援方法が問われます。

こころとからだのしくみでは、発達と老化、認知症、障害、こころとからだの構造や機能が出題されます。利用者の状態を理解し、安全に介護を行うための知識が中心です。

医療的ケアでは、喀痰吸引や経管栄養など、介護職が一定の条件のもとで行う医療的ケアに関する基礎知識が問われます。

試験科目と出題数

試験はマークシート方式で、全125問が出題されます。配点は1問1点で、125点満点です。

出題はAパート、Bパート、Cパートに分かれます。Aパートは60問、Bパートは45問、Cパートは20問で構成されます。各パートには複数の試験科目が含まれ、介護福祉士として必要な知識を総合的に確認する形式です。

合格基準

合格基準は、総得点の60%程度を基準に、問題の難易度によって補正されます。あわせて、すべての試験科目群で得点があることも必要です。

総得点が基準を超えていても、科目群のいずれかで0点がある場合は不合格になります。第39回試験からはパート合格制度が導入され、Aパート・Bパート・Cパートごとの判定も行われます。

介護福祉士試験の受験者数・合格率

年度受験者数合格者数合格率
2026年度78,469人54,987人70.1%
2025年度75,387人58,992人78.3%
2024年度74,595人61,747人82.8%
2023年度79,151人66,711人84.3%
2022年度83,082人60,099人72.3%

介護福祉士試験の難易度

介護系国家資格の中では比較的目指しやすい試験です。実務経験や養成課程で介護の基礎を学んできた人であれば、合格を狙いやすい資格ですが、出題範囲は広く、介護技術だけでなく、医学・福祉制度・認知症・障害・医療的ケアまで幅広く理解する必要があります。

この試験では、人間の尊厳と自立、介護の基本、コミュニケーション技術、生活支援技術、介護過程、認知症の理解、障害の理解、こころとからだのしくみ、社会の理解、医療的ケアなどが問われます。現場で介護経験がある人はイメージしやすい内容が多い一方で、制度や医学的知識、障害特性などは改めて整理しておく必要があります。

つまずきやすいのは、実務経験だけでは対応しにくい分野です。介護保険制度、障害者福祉、権利擁護、感染症、身体の構造、認知症の症状、医療的ケアなどは、日常業務でなんとなく関わっていても、試験では正確な知識として問われます。感覚的な理解のままだと、似た選択肢で迷いやすくなります。

また、事例問題では、利用者の状態や生活背景を読み取り、どのような介護や声かけが適切かを判断する力も必要です。安全確保、本人の意思尊重、自立支援、家族との関係、多職種連携などを踏まえて考えるため、単に介助方法を覚えるだけでは対応しにくい部分があります。

介護施設、訪問介護、通所介護、障害福祉サービスなどで実務経験がある人は、学習内容を現場と結びつけながら理解しやすい試験です。一方で、制度や医療的ケア、認知症・障害分野に苦手意識がある人は、出題範囲の広さで負担を感じやすいでしょう。

資格侍

合格率だけを見ると毎年半数ぐらいの受験者が合格していますが、受験をする人の多くが豊富な実務経験を持っていたり養成施設でみっちり勉強している人達ばかりなので、そう考えるとそれなりに難しい試験だと言えるでしょう。

受験者に難易度を聞いた

これからの時代に必要不可欠な介護の仕事をするにあたってためになるのが介護福祉士の資格ですが、介護を仕事にしている人であれば仕事内容が問題となっていますので、社会福祉士の資格よりも簡単です。日頃から現場に入っている人なら分からなくてはならないような問題が多いですので、認知症や後遺症などについてなどは普段接している人をモデルにして学ぶと簡単です。(40代男性 介護福祉士)

介護福祉士試験の勉強法

介護の基本、生活支援技術、認知症の理解、障害の理解、こころとからだのしくみ、医療的ケア、社会保障制度などを幅広く学ぶことが大切です。まずは、食事、排泄、入浴、移動、着替え、整容などの日常生活支援を整理し、それぞれの介助が何のために行われるのかを理解していくと学習しやすくなります。

勉強を進める際は、介助方法を手順だけで覚えるのではなく、利用者の尊厳や自立支援の視点と結びつけて考えることが重要です。できることまで代わりに行うのではなく、本人の力を活かしながら安全に支援する考え方を押さえておくと、事例問題にも対応しやすくなります。

また、介護福祉士試験では、認知症や障害、加齢による心身の変化への理解も欠かせません。認知症の症状、コミュニケーションの取り方、転倒予防、嚥下、褥瘡、感染症対策、緊急時の対応などは、実際の介護場面をイメージしながら学ぶと理解が深まりやすくなります。医療的ケアでは、喀痰吸引や経管栄養の基本、安全確認、観察のポイントを整理しておく必要があります。

試験対策では、過去問を使って出題傾向に慣れ、間違えた問題は「介護技術の理解不足」「制度の知識不足」「認知症や障害への対応」「事例問題の読み取り」のどこでつまずいたのかを確認すると復習しやすくなります。知識を「利用者の状態を理解する」「生活上の困りごとを把握する」「安全に支援する」「本人らしい生活につなげる」という流れで整理すると、試験本番でも応用しやすくなります。

介護福祉士試験のお勧めテキスト

介護福祉士国家試験 受験ワークブック 上・下

介護福祉士国家試験の範囲を体系的に学べる定番テキストです。科目ごとに重要知識を整理しやすく、初めて受験する人の基礎固めに向いています。上下巻を使って、全体を一通り確認したい人に使いやすい教材です。

クエスチョン・バンク 介護福祉士国家試験問題解説 2027

過去問演習を中心に進めたい人向けの問題集です。問題ごとに解説が付いているため、なぜその選択肢が正解・不正解なのかを確認しながら学習できます。知識を本試験形式で定着させたい人に向いています。

介護福祉士国家試験 過去問解説集

実際の国家試験問題を使って出題傾向を確認できる対策本です。頻出テーマや苦手分野を見つけやすく、テキスト学習後の仕上げに役立ちます。直前期に時間配分や問題形式へ慣れる教材としても使いやすいです。

資格を活かせる仕事

特別養護老人ホーム、介護老人保健施設、有料老人ホーム、グループホーム、デイサービス、訪問介護、障害者支援施設、病院の介護職、サービス付き高齢者向け住宅、地域包括ケアに関わる事業所などがあります。特に、食事・入浴・排泄・移動の介助、認知症の人への対応、利用者の生活支援、家族との連携、介護職員への指導などでは、資格で学んだ知識と技術を直接活かしやすいでしょう。

介護福祉士は、単に身体介助を行うだけでなく、利用者がその人らしく生活できるように支援する専門職です。利用者の身体状態や認知機能、生活歴、家族関係を理解しながら、安心して暮らせる環境づくりを支える役割があります。

就職・転職においては、介護分野で非常に実用性の高い資格です。介護施設や訪問介護事業所では、介護福祉士を歓迎条件や資格手当の対象にしていることも多く、現場リーダーやサービス提供責任者、生活相談員などへ進む際にも役立ちます。

一方で、介護福祉士を取得しただけで必ず高収入になるわけではありません。実務では、利用者への接し方、観察力、チーム連携、記録作成、認知症ケア、緊急時対応、家族対応なども重視されます。夜勤や身体的な負担がある職場もあるため、働き方や職場選びも重要です。

介護福祉士は、介護の現場で長く働きたい人や、介護職として専門性を高めたい人に向いています。ケアマネジャー、社会福祉士、認知症ケア関連資格、喀痰吸引等研修、福祉住環境コーディネーターなどと組み合わせることで、介護・福祉分野でさらに仕事の幅を広げやすくなるでしょう。

受験者の口コミ評判

若者スーツ男TACで勉強した
5.0 わら 30代会社員

今の会社に入社してすぐ実務者研修を取得し3年目に入る直前に受験申込して合格しました。
教材は中央法規出版の模擬問題集とあえて福祉系にあまり力を入れていないTACの〇?問題集で勉強してみました。
問題集に載ってない問題ばかり出題され焦りましたが96/125の得点で合格しました。TACの問題集から一問だけ同じ問題が出ました(笑)。
私の会社では実務者研修の資格手当が月1万円で介護福祉士が1万5千円なので何年か働けば十分元を取ることができます。
他の会社でも資格手当を出すところがほとんどだと思うので3年頑張ってこれからも続けていく予定なら迷わず取得しましょう。(2019年9月)

スーツ女年度によって難易度が異なる
3.0 若様 20代会社員

この資格は、年度によって難易度が激しいのが特徴です。私は2度チャレンジしましたが、始めに受けたときは難しく、過去問や問題集に載っていない問題が多数出題されました。
逆に2回目は、過去問がそのまま出たってぐらい簡単でした・・・資格を取得すれば転職で多少は有利になります。(2018年12月)

成人男1問題集だけで合格できる
4.0 もろ 20代会社員

私は現在障がい者支援施設で働いています。ケアマネとどちらにしようかと思いましたが、現場でずっと働いていたかったので介護福祉士の資格を取得しました。
試験は難しく1回目では通らず2回目でやっと取得することができました。問題集だけでも気合を入れて勉強すれば合格できます。(2018年11月)

中年スーツ女試験は基本的なことばかり
2.5 はな 40代会社員

日ごろから実務でしているような問題ばかりでしたので、 個人的には難しい資格だとは思いませんでした。
筆記に関してはヘルパー2級程度だし、実技も安全確認など、基本的なことばかりです。ただ、勤務先により、こういった知識を得られる環境に無かった人には難しいかもしれません。(2018年7月)

若者スーツ男将来性がある
4.0 諸見里 30代会社員

ケアマネの受験資格を満たしていなかったので介護福祉士の資格を取得しました。この資格を取ったことで給料が多少アップしたので、取って良かったと思っています。将来性のある資格になるので、介護職でご飯を食べていきたい方は取得しておいた方が良いかもしれません。

資格を広めてくれると嬉しいです!
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