介護福祉士とは介護施設や障害者施設などで日常生活が困難な老人や障害者などを支援することを職務としています。
介護福祉士の資格を取得するには国家試験を受験するか介護福祉士養成施設を卒業するかの2パターンあります。
但し、2022年度以降は介護福祉士養成施設を卒業しても国家試験を受験して合格しなければ介護福祉士にはなれません。(詳しくは下記)
介護福祉士は国家資格の中でも名称独占資格になるので、資格を取得しなければ介護福祉士と名乗って業務をすることができません。
一般的には女性の受験者が多いですが、介護福祉士の仕事は体力を使うこともあり、男性の受験者も年々増えてきています。
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介護福祉士試験の基本情報
資格種別 | 国家資格(名称独占資格) |
ジャンル | 介護・福祉 |
資格区分 | なし |
受験資格 | 【実務経験】介護職で3年以上の経験 【学歴】厚生労働大臣が指定した養成施設を卒業 【実務研修】450時間の実務研修の修了 |
試験日程 | 年1回実施 【筆記試験】1月下旬 【実技試験】3月上旬 |
試験方法 | 筆記試験(五者択一方式)、実技試験 |
免除科目 | 「介護技術講習」または「実務者研修」を受けることで実技試験が免除 |
試験場所 | 全国各地 |
受験料 | 15,300円 |
登録・更新 | 登録免許税:9,000円 登録手数料:3,320円 ※更新の必要はなし |
主な対象者 | 小学生
中学生
高校生
大学生
専門生
社会人
その他 |
問い合わせ | 公益財団法人 社会福祉振興・試験センター |
【総合評価】
人気 : | 将来性: |
就転職: | 難易度: |
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介護福祉士試験の試験日
2019年度試験(第31回)
試験日 | 申込期間 | 合格発表 |
---|---|---|
筆記試験 2020年1月26日(日) 実技試験 2020年3月1日(日) | 8月8日~10月5日 | 3月27日 |
介護福祉士試験の試験内容
筆記試験 | 社会福祉概論、老人福祉論、障害者福祉論、リハビリテーション論、社会福祉援助技術(演習を含む)、レクリエーション活動援助法、老人・障害者の心理、家政学概論、医学一般、精神保健、介護概論、介護技術、形態別介護技術 |
---|---|
実技試験 | 介護等に関する専門的技能 |
介護福祉士試験の受験者数・合格率
時期 | 受験者数 | 合格率 |
---|---|---|
2018年度 | 64,610人 | 73.7% |
2017年度 | 92,654人 | 70.8% |
2016年度 | 76,323人 | 72.1% |
2015年度 | 152,573人 | 57.9% |
2014年度 | 153,808人 | 61.0% |
2013年度 | 154,390人 | 64.6% |
2012年度 | 136,375人 | 64.4% |
2011年度 | 137,961人 | 63.9% |
2010年度 | 154,223人 | 48.3% |
2009年度 | 153,811人 | 50.2% |
2008年度 | 130,830人 | 52.0% |
2016年度試験より受験資格に「450時間の実務研修の修了」が追加された為、前年に比べると受験者数は半減しています。
介護福祉士試験の難易度
実務者研修の修了が必須となった介護福祉士の試験は合格率は60%以上を推移しており、難易度はそれほど高くはないと言えます。
社会福祉士試験と比べてみると、試験範囲は介護関連のみなので取り組みやすい資格試験でもあります。
試験の合格基準は総得点の60%程度となっており、問題の難易度によって補正される場合もあるので、合格ラインである点数を取れるように努力をすることが大切です。
また、すべての科目で最低1問正解しなければならないので、繰り返し過去問題を解き知識を身につけていくことが肝心です。
試験時間は他の試験と比べると長く、出題数も多いため集中力も必要です。近年合格率は以前よりも高くなっていますが油断は禁物です。
合格率だけを見ると毎年半数ぐらいの受験者が合格していますが、受験をする人の多くが豊富な実務経験を持っていたり養成施設でみっちり勉強している人達ばかりなので、そう考えるとそれなりに難しい試験だと言えるでしょう。
これからの時代に必要不可欠な介護の仕事をするにあたってためになるのが介護福祉士の資格ですが、介護を仕事にしている人であれば仕事内容が問題となっていますので、社会福祉士の資格よりも簡単です。日頃から現場に入っている人なら分からなくてはならないような問題が多いですので、認知症や後遺症などについてなどは普段接している人をモデルにして学ぶと簡単です。(40代男性 介護福祉士)
介護福祉士試験の勉強法
介護保険制度が変更になったり新しく追加されることがあるので、常に最新のテキストや参考書を利用する様にして下さい。
介護福祉士試験のお勧めテキスト
過去12回分の試験問題を分析してコンパクトにまとめている
試験問題の解説だけではなく根拠も分かるので実務でも活用できる
図解や表が多くて分かりやすい
介護福祉士試験の資格講座
独学でも十分取得可能ですが、介護保険制度が変更になったりなど毎年勉強法が変わるので通信講座などを利用した方が無難です。
介護福祉士の通信講座で有名なのが「ユーキャンの介護福祉士講座
⇒ 介護福祉士の通信講座(たのまな・ユーキャン・三幸福祉カレッジ)を徹底比較
国家試験の義務化
これまでは、介護福祉士の資格を取得するには、①国家試験に合格する、②介護福祉士養成施設を卒業するの2つの方法があり、いずれかをクリアするだけで良かったです。
しかし、養成施設を卒業するだけで介護福祉士になれるとなると、介護福祉士の社会的地位が低くなることが理由(なのかは知らない)で2022年度以降については養成施設を卒業した人でも国家試験を受験しなければ介護福祉士にはなれません。
ちなみに、2017年から2021年までの卒業生は卒業してから5年間のみ資格が与えられ、その間に国家試験に合格するか5年間介護福祉士としての業務を行うことで正式に介護福祉士の資格を取得することができます。
資格を活かせる仕事
介護施設や障がい者支援施設などでの介護職員として働くほか、訪問介護の需要も増えてきていますので、そういった場で活躍することができます。
介護福祉士の仕事に関しては、姉妹サイト「職業探しの広場(介護福祉士)」を参照して下さい。
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受験者の口コミ評判
5.0 わら 30代会社員
3.0 若様 20代会社員
4.0 もろ 20代会社員
2.5 はな 40代会社員
4.0 諸見里 30代会社員