数学や算数の実用的な知識を問う試験で、日本数学検定協会が実施しています。
「数学検定」と「算数検定」の2つの区分があり、1級~5級までを数学検定、6級~11級までを算数検定と呼ばれています。
日本国内はもちろん、フィリピンやカンボジア、インドネシアなどでも実施されており、日本での年間受験者数は30万人を超える人気資格で、進学や就職を有利に進めるために多くの学生がチャレンジしている資格になります。
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実用数学技能検定の基本情報
資格種別 | 民間資格 |
ジャンル | 教養・基礎 |
資格区分 | 1級~11級(13区分) |
受験資格 | なし |
試験日程 | 4月中旬、7月中旬、10月下旬(年3回) ※団体受験はほぼ毎月実施 |
試験方法 | 筆記試験 |
免除科目 | なし |
試験場所 | 全国各地 |
受験料 (個人受験) | 【1級】7,800円【準1級】6,700円 【2級】6,000円【準2級】5,200円 【3級】4,500円【4級~5級】4,000円 【6級~8級】3,000円 |
登録・更新 | なし |
主な対象者 | 小学生
中学生
高校生
大学生
専門生
社会人
その他 |
問い合わせ | 公益財団法人 日本数学検定協会 |
【総合評価】(3級)
人気 : | 将来性: |
就転職: | 難易度: |
【関連資格】
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実用数学技能検定の試験日
2022年度試験(個人)
試験日 | 申込期間 | 合格発表 |
---|---|---|
2022年4月10日(日) | 2月7日~3月1日 | 4月28日 |
2020年7月24日(日) | 5月23日~6月14日 | 8月17日 |
2022年10月30日(日) | 8月29日~9月20日 | 11月17日 |
実用数学技能検定の試験内容
- 一次試験の試験時間:60分⇒50分
- 途中退席の廃止
- 個人受験の9級~11級の廃止
出題形式
- 一次試験
-
計算技能検定(7問/50分)
- 二次試験
-
数理技能検定(2題必須・5題より2題選択/120分)
出題範囲
- 解析:微分法、積分法、基本的な微分方程式、多変数関数(偏微分・重積分)、基本的な複素解析
- 線形代数:線形方程式、行列、行列式、線形変換、線形空間、計量線形空間、曲線と曲面、線形計画法、二次形式、固有値、多項式、代数方程式、初等整数論
- 確率統計:確率、確率分布、回帰分析、相関係数
- コンピュータ:数値解析、アルゴリズムの基礎
- その他:自然科学への数学の応用など
合格点
【1級~5級】一次試験:70%程度、二次試験:60%程度の正答率
【6級】70%程度の正答率
実用数学技能検定の合格率
合格率は、1級で7%、準1級で20%、2級で24%、準2級で35%、3~5級で70%、6~8級で80%、9~12級で95%ほど
実用数学技能検定の難易度
- 1級:大学程度・一般
- 準1級:高校3年生(数学Ⅲ・C)程度
- 2級:高校2年生(数学Ⅱ・B)程度
- 準2級:高校1年生(数学Ⅰ・A)程度
- 3級:中学校3年生程度
- 4級:中学校2年生程度
- 5級:中学校1年生程度
- 6級:小学校6年生程度
- 7級:小学校5年生程度
- 8級:小学校4年生程度
- 9級:小学校3年生程度
- 10級:小学校2年生程度
- 11級:小学校1年生程度
2級については、高校2年生までに習う数学の内容がほとんどなので、数学の得意な高校生や、文系の大学でも国立大や経済学部出身者なら合格できるレベルです。公式テキストに記述されている内容や求められる能力を読むと、身構えてしまう内容がありましたが、難易度の高い苦手な問題は選択問題に含まれていたため解く必要がなく、合格できました。(2級取得 10代女性 大学生)
1級に関してはかなり難しいです。
実用数学技能検定の勉強法
過去問や問題集で徹底的に問題をこなして慣れよう。
実用数学技能検定のお勧めテキスト
過去4回分の過去問を掲載
短期集中型の勉強に最適
社会人でも受験する価値はあるのか?
基本的には学生を対象にした資格にはなりますが、社会人の受験者もいます。
大学を卒業して数学から遠ざかってしまった社会人であれば準2級レベルから勉強をしていくと良いと思います。
また、準2級から3級は、就職試験のSPI試験の非言語分野に出題される問題と共通していますので、就職活動対策に勉強をされても良いと思います。
また、プログラマーやシステムエンジニアは数学力が必要とされる職業であるため、数学知識の再確認を兼ねて勉強するのも良いでしょう。