弁理士は知的財産に関する専門家です。特許や意匠、商標、実用新案といった知的財産に関する出願申請の相談や申請の手続きに関することを仕事としています。
また万が一特許技術が侵害されてしまった場合などの訴訟代理業務なども行ったりします。
試験を受験して合格し、弁理士として登録することで初めて弁理士として活躍ができるようになります。
試験は短答式試験と論文式と口述式で実施されます。短答式試験に合格することで論文試験を受験できます。
受験資格はありませんが、合格率は10%程と誰でも簡単に取得できる資格ではありません。
弁理士試験は難易度が高いため、受験するには専門の学校などでしっかり学ぶ必要があります。
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弁理士試験の基本情報
資格種別 | 国家資格(業務独占資格) |
ジャンル | 法律・法務 |
資格区分 | なし |
受験資格 | なし ※但し、過去に刑事処分を受けた者や業務上の処分を受けた者、制限能力者(未成年者、成年被後見人など)に関しては弁理士になることは出来ない |
試験日程 | 5月~10月にかけて(年1回) |
試験方法 | 筆記試験、口述試験 |
免除科目 | あり |
試験場所 | 【短答式筆記】仙台、東京、名古屋、大阪、福岡 【論文式筆記】東京、大阪 【口述試験】東京 |
受験料 | 12,000円(特許印紙) |
登録・更新 | 弁理士登録することで弁理士として業務をすることが可能になる。登録免許税60,000円、登録料・会費50,800円 |
主な対象者 | 小学生
中学生
高校生
大学生
専門生
社会人
その他 |
問い合わせ | 特許庁総務部秘書課弁理士室 |
【総合評価】
人気 : | 将来性: |
就転職: | 難易度: |
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弁理士試験の試験日
2020年度試験
試験日 | 申込期間 | 合格発表 |
---|---|---|
短答式筆記 2020年5月17日(日) 論文式筆記 2020年6月28日(日)・7月19日(日) 口述試験 2020年10月17日(土)~10月19日(月)のいずれか | 3月2日~3月23日 | 短答式筆記 6月9日 論文式筆記 9月24日 口述試験 11月5日 |
弁理士試験の試験内容
出題範囲
工業所有権に関する法令、工業所有権に関する条約、著作権法、不正競争防止法
合格点
満点に対して65%の得点を基準として、論文式筆記試験及び口述試験を適正に行う視点から工業所有権審議会が相当と認めた得点以上
弁理士試験の受験者数・合格率
時期 | 受験者数 | 合格率 |
---|---|---|
2019年 | 3,488人 | 8.1% |
2018年 | 3,587人 | 7.2% |
2017年 | 3,912人 | 6.5% |
2016年 | 4,679人 | 7.0% |
2015年 | 5,340人 | 6.6% |
2014年 | 5,599人 | 6.9% |
2013年 | 6,780人 | 10.5% |
2012年 | 7,231人 | 10.7% |
2011年 | 7,948人 | 9.1% |
2010年 | 9,152人 | 8.3% |
2009年 | 9,517人 | 8.5% |
2008年 | 9,727人 | 5.9% |
2007年 | 9,418人 | 6.7% |
2006年 | 9,348人 | 6.8% |
2005年 | 9,138人 | 7.8% |
弁理士試験の難易度
受験資格が無いと言えど、合格率は10%前後とかなり難しい試験に分類されます。
弁理士試験の勉強法
特に論文試験があるので独学での取得は難しく、合格者の大半が大学や専門学校や予備校、通信スクールを利用して取得しています。
合格までに平均5回程度チャレンジしていると言う合格者のアンケートがあるので、一度で全ての科目を取得することは考えずに、科目合格制度があるので、毎年一つの科目に絞って勉強した方が結果的に取得までの年数を短縮することができると考えられます。
弁理士試験の資格講座
先ほども言いましたが、弁理士試験は独学での取得は極めて難しいので予備校などに通って取得を目指すのが一般的です。
試験対策を立てる上でお勧めしたいのが「LECの弁理士対策講座」です。弁理士一般初回受験者のおよそ80%がLEC受講者なので実績も十分です。
その他にも、数多くのスクールで対策講座を実施しているので、費用や期間など自分に合ったスクールを選択して下さい。
資格を活かせる仕事
弁理士として特許事務所や企業の財務課などで活躍することができます。スキルを積めば独立開業の道も開きます。
弁理士の平均年収は750万円程度になるので、一般的なサラリーマンの平均年収に比べると大幅にアップします。
一般企業の場合、大抵の企業で資格手当の対象になりますので、資格を取得することにより月収は概ね5万円~13万円程度はアップします。
独立して特許事務所を開業すれば、年収1,000万円も夢ではありません。但し、どの事業でも言えることですが、サラリーマンの様に毎月決められた収入を得れる保障はありませんので、それなりのリスクは伴います。
難しい仕事ですが、夢のある仕事と言えるでしょう。
⇒ 弁理士の仕事